※ネタバレしてます!
※ヒロインの名前は「桃山あかね」ちゃんです!
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ジュテームの電脳空間支配から7日後の司令室―。
科学担当の青山、千鳥、九楽の健闘むなしく、依然としてディメネットGはジュテームの支配下にあった。
黒峰「どうすんだよ?最初に眠ったやつらが起き出すまで、あと少ししかないぞ」
赤木「だからこうやって、みんなで対策を考えているんじゃないか」
黒峰「まあお前は、何の役にも立ってねえがな」
赤木「黒峰!気にしていることを言うな!」
黒峰「役に立たねえんなら、せめて大人しくしてろ」
赤木「バカっていうやつがバカなんだ!」
黒峰「んなこた言ってねえだろうが!このバカ!」
赤木「言ったな!」
あかね「ちょ、ちょっと二人とも……!静かにしないと……!」
黄平「あかねちゃんの言う通り、小学生みたいなケンカはやめなよ」
(そこまで言ってないんだけど……確かに小学生レベルだよね)
黄平「…とにかく今は、頭脳派の人たちに期待するしかないね」
www君たちは文系・肉体派ですかwww
司令室の片隅では、青山と千鳥がモニターを見ながら議論していた。
千鳥「ジュテームは意識をデータ化してサイバースペース上に再構成と言っていたが…」
青山「千鳥、本当にそんなことが可能だと思うか?」
千鳥「理論的には可能だと思う。メノスの技術をもってしたら、だけどね」
青山「電脳空間に生きるデータ生物か…。実に興味深いが……厄介だな。どうにかしてディメネットGに侵入して、ジュテームを駆除しなければ」
wwwウィルス扱いwww
千鳥「ただ、僕たちにはそれを再現できない」
青山「しかし、ディメネットGを創ったのはお前だ。何かしらの方策は考えられないのか?」
千鳥「ディメネットGには、単純なネットワークの管理システムを置いているだけだ。人間の意識のような複雑な情報を送り込むことは僕にはできない。いや、正確には手持ちのコンピューターではできない」
青山「…超を超える高性能コンピューターさえあれば何とかなるということか?」
千鳥「そうだけど、それはどこにあるんだい?まさに机上の空論だよ」
青山「………………」
(…まったく意味がわからない会話だけど…高性能コンピューターか……私の考えは…?)
1:作ればいいと言う
2:心当たりがある←
3:機械がとにかく苦手
(高性能コンピューターと言えば……ゼロ君じゃダメなのかな?)
あかね「…高性能コンピューターですが、ゼロ君じゃダメなんですか?」
青山「………」
千鳥「………」
あかねの言葉に、青山と千鳥の動きが一瞬止まった。
青山「…あかね、今何と言った?」
あかね「千鳥さんたちが話している内容はわかりませんが、なんだかゼロ君みたいだなって……」
千鳥「ゼロ……か。そうか、ゼロだ!」
青山「よくやった、あかね!」
あかね「ありがとうございます!」
千鳥と青山は笑顔を浮かべて、あかねの手をギュッギュッと握った。
(よかった。私でも少しは役に立ったみたい)
千鳥「僕はどうしてそこに思い当たらなかったんだ。ゼロの処理能力があれば……人の意識をディメネットG内に再構成できるかもしれない」
青山「ディメネットGにいるジュテームを駆除して、マスターシステムを奪還すれば…」
千鳥「この混乱を収拾できるかもしれない!」
青山「それだ。それしかない」
千鳥「名付けて、サイバーダイブ作戦だ!」
あかね「サイバーダイブ作戦…!」
(うわ……なんだかすごそうな作戦……まったく意味がわからないけど…)
wwwわからんのかいwww
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数時間後―。
赤木「長官と玲士、研究室に行ったきり戻ってこないな」
黄平「大将と玲ちゃんと九楽さんで、作戦の具体的な検討をしてるんだって~」
あかね「でも、もうあんまり時間がありませんね」
黒峰「待つことしかできねえとは、なんとも歯がゆいな」
その時、千鳥と青山と九楽がツカツカと司令室に入ってきた。
千鳥「みんな、待たせたね。やはりゼロのサポートがあれば、サイバーダイブ大作戦は可能だという結論だ」
黄平「お~!サイバーダイブ作戦が大作戦にパワーアップしてる~」
千鳥「ただし、計算上サイバースペースに送り込めるのは二人までだ」
あかね「二人まで…ですか」
(私の出番はなさそうだな…少しホッとした…)
九楽「はい。ゼロの処理能力でも、安定したサポートは二人までが限界です。それと、ゼロとの親和性を考えて、ハートエナジーが高い人が望ましいですね。ハートエナジーが高いほど、再構成された意識体の能力も上がると思われますので。ハートレンジャーの中で一番ハートエナジーが高いのは……」
青山「あかねだな」
あかね「わ、私ですか!?」
青山「ムラはあるが、現時点の記録では君が一番強い。……数字は嘘をつかない」
あかね「私が一人目ですか……」
(うわあ…まさか自分が行くことになるとは…)
千鳥「あかねさん、前例のない危険な任務だが、引き受けてもらえるだろうか?」
あかね「…はい。わたしでよければ、喜んで」
青山「もしかすると電子の海で道を失い、二度と戻れないかもしれない。本当にそれでいいんだな?」
(うう…なんでそんな怖いこと言うの?……覚悟か……ど、どうしよう…?)
1:覚悟はできている
2:青山が一緒だとうれしい←
3:やっぱり断る
あかね「でも、私のほうも一つ、お願いを言ってもいいでしょうか?」
青山「なんだ?」
あかね「青山さんに同行してもらいたいんです」
青山「……俺に?」←テレ顔(笑)
あかね「はい。たぶん私、いっぱいいっぱいになっちゃうと思うんです。でも青山さんがいたら、私も心強いですから」
青山「そ、そうか……」←テレ
千鳥「よし!二人目は玲士で決定だな!二人の恋の力で、苦難があっても乗りきるんだよ!」
wwwなんか軽いなwww
九楽「それではゼロとディメネットGへの接続準備を開始します。お二人は二時間ほどしたら、研究室にいらしてください」
あかね「はい!」
青山「あかね、作戦開始まで時間ができた。食堂でコーヒーでも飲んで休息を取ろう」
あかね「はい」
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青山とあかねは、誰もいない食堂でコーヒーを飲んでいた。
2時間後の出発を控えているせいか、場の空気は心なしか緊迫していた。
青山「……あかね、この作戦は危険だ」
あかね「青山さん…そんな弱気なこと言ったら……」
青山「いや、弱音を吐くつもりはない。ただ、万が一のために悔いが残らないようにしたい。あかね、手短に話す」
あかね「はい」
青山「さきほど渡しそびれたコンサートチケットだが、あれは偶発的に二枚あまったわけではない。君を誘おうと思って俺が購入したんだ」
おおっ!正直に言った!Σ(・ω・ノ)ノ!あかね「青山さん…それぐらいわかりますよ」
青山「そうなのか?それは誤算だったな」←驚き顔(笑)
wwwフツー、気付くだろwww
あかね「その誤算が、私は嬉しかったんです」
青山「そうか。喜んでくれたか……それでは具体的に話を進めよう」
ドキドキ♪(/ω\*)
青山「俺はこの一件が解決したら、君をデートに誘いたいと思っている。それは別にクラシックコンサートである必要はない」
あかね「え?私はクラシックコンサートでも全然いいですよ?」
青山「チケットはただの……口実だからな。そしてその時、君に大事な話を伝えたいと考えている。つまりは………………………どうして俺は、こう理屈っぽく言葉を重ねてしまうのだろうな」
青山はしばしためらった後、何かを決心したような顔をした。
青山「あかね、俺が言いたいことはつまりこうだ」
そう言うと、青山はあかねの唇にいきなり唇を重ねた。
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
ほんの一瞬触れ合う、軽いキス……。
それでもあかねの心を動揺させる大きな一撃だった。
あかね「あ、青山さん……」
青山「驚かせてすまない。でもこれが俺の気持ちなんだ」
(青山さんが……!?ど…どうしたらいいの……)
1:青山にキスを返す←
2:パニックになる
3:正拳突きをくらわす
wwwちょwww選択肢www
(もう少し長く…青山さんの唇と触れ合いたい……)
あかねはゆっくりと、青山の唇に自分の唇を重ねた。
青山「……!」
あかね「……ん……」
キャハー(//∇//)
青山「…………………………………」
あかね「………………………………」
青山とあかねは、互いに温かな唇を重ね合い、そしてゆっくりと離した。
青山「……私は部屋に戻る」←テレ困り顔(笑)
あかね「え?」
青山「こういった空気は苦手だ」
青山は恥ずかしそうに立ち上がると、スタスタと食堂を後にした。
あかね「あ、青山さん……?」
(行っちゃった……)
あかねは自分の部屋のベッドに横になって、天井を見つめていた。
(サイバースペース……ディメネットGか……どんな場所なんだろう…?それに私の力で、本当にジュテームを止めることができるのかな……ああは言ったけど、少し不安になってきたかも……)
あかねは机上の時計をぼんやり眺めて、跳ね起きた。
あかね「作戦開始まであと10分か…」
(さっきは気まずい感じで別れちゃったし、青山さんと話して気を紛らわせよう)
―コンコン。
あかね「青山さん、いますか?桃山です」
…………
あかね「入ってもいいですか?」
…………
(またヘッドフォンでクラシック音楽でも聞いてるのかな……?)
あかね「…失礼します」
予想通り、青山はヘッドフォンをかけてPCに向かっていた。
(やっぱりそうだった…どうしようかな?)
1:声をかけてみる←
2:ヘッドフォンを取り上げる
3:あきらめて部屋に戻る
あかね「あの…青山さん?」
青山「……」
あかね「青山さーん!」
青山「……なんだ、あかねか。……作戦まで10分あるが、何か用か?」
あかね「作戦に向けて、なんかナーバスな気分になっちゃいまして。青山さんと話したら少し落ち着くかなと」
青山「…さっきは気まずい別れ方をしたから、俺も気になっていた」
青山は座っていた椅子からすっくと立ち、あかねに正面から向かい合った。
(青山さんってあらためて見ると背が高いんだな…)
青山「大丈夫、なにが起きても俺が君を守る。赤木いわく、なにしろ俺はクールなハートのラブナイトだからな。今日は君を守るナイトになろう。・・・・・どうだ?これで落ち着いたか?」
あかね「ありがとうございます。少し元気が出ました」
青山「俺はこの作戦は必ず成功させるつもりでいる。そう心配するな」
そういうと青山は、あかねの頭を優しくクシャクシャと撫でた。
青山「あかねと一緒なら、なんでもできそうな気がする」
あかね「・・・私も同じ気持ちです。青山さんと一緒なら・・・なんでもできる気がします」
青山「・・・お互い、非論理的な発想だな」
あかね「ふふ。そうかも知れませんね」
青山「・・・そろそろ時間だ。行こう」
あかね「はい!」
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
前編終了、後編に続きます。