
※盛大にネタバレしてます!
※ヒロインの名前は「水口絢子」ちゃんです!
※選択肢はすべて5UPのものです!
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志信さんの表情は険しいままだ。
でも、心当たりがあるのだろうか。
その横顔は何か考えているようだ。
有馬「おい」
男「はい!」
有馬「系列店をすべて閉めろ」
男「すべて・・・ですか?」
有馬「ああ、そうだ。従業員は全員帰せ。それから、1人で帰るなと伝えろ」
男「はい!」
志信さんの指示を受け、男は携帯片手に駆け出す。
絢子「志信さん、この一連のことってひょっとして・・・神山さん?」
有馬「・・・どうしてそう思う」
絢子「今日、私のところに、神山さんが来たの」
わずかに志信さんの表情が歪む。
有馬「・・・何を言ってきた?」
絢子「志信さんと別れろって、小切手を渡された。一億円」
有馬「それで」
絢子「断りました」
有馬「俺の提示した金額より多いぞ」
じっと私を見つめる瞳には感情が見えない。
神山さんと似た目元をしているかもしれない。
でも、この人のほうが、よっぽど澄んでいた。
有馬「金に転ぶなら、別に俺は止めやしない」
<選択肢>
1:どうしてそんなこと言うんですか?
2:金額の問題じゃありません←5UP

3:なんとなく
絢子「金額の問題じゃありません。私は志信さんと契約したんだもの。志信さんのことを愛しているから別れません、って小切手は返してきた」
有馬「絢子・・・」
絢子「だって・・・神山さんの思い通りにならないために、私と結婚したんでしょう?」
返事をする代わりに、志信さんはグッと私の肩を抱いた。
有馬「お前を選んで、契約してよかったよ」
その言葉が何よりもうれしかった。
女性を信じていないと言った志信さんが、そう言ってくれたことが。
有馬「しかし、お前に接触した直後に、この騒動。しびれを切らし始めた、ってことか」
絢子「でも、ヤクザに襲わせたりして、自分の後継者がヤクザと絡んでるってバレたら神山さんも困るんじゃ・・・」
有馬「そんなことは、あいつは簡単に揉み消す。それよりも俺が音をあげるのを待っているのかもしれない」
唇をかみしめる志信さん。
絢子「分からない・・・」
有馬「?何がだ?」
絢子「こんなことまでして、自分の思い通りにして、満足なのかな?」
有馬「・・・すべて力づくで手に入れてきた。しかし、後継者だけは手に入らない。今ごろ、地団駄踏んでいるだろう」
でも、神山さんがやろうとしていることはそんなことだろうか。
志信さんのお店に圧力をかけてつぶす。
逃げ道がなくなった志信さんが後継者の件を承諾するとでも?
絢子「何か、ほかに目的があるような気がするんです・・・」
有馬「目的・・・」
その時、男が1人、屋敷の中に飛び込んできた。
いつも、屋敷にいて、志信さんの車の運転手もつとめている。
確か坂井さんと言った。
坂井「社長、大変です、警察が店に・・・」
有馬「なに?」
坂井「賭博場として使っていた疑いがある、と」
絢子「志信さん・・・」
めまぐるしく志信さんが何か考えているのが分かった。
ゆっくりと一度瞬きをした。
絢子「志信さん、どうするんですか・・・」
有馬「・・・何もしない」
坂井「でも・・・」
有馬「うちは法に触れるようなことはやっていない。警察が来たとしても、証拠はない」
絢子「でも、警察が来るってことは、何か証拠があるからじゃ・・・」
有馬「あったとしても、うちの会社が検挙されることはない」
絢子「どういうことですか?」
有馬「神山が、この騒動の首謀者じゃないからだ」
言っていることがよく分からなかった。
戸惑っている私を置いて、志信さんは自分の部屋へ戻っていく。
こういうときに、何も出来ない自分がはがゆい。
もっと・・・彼の力になりたいのに、その力さえないのだ。
落ち着かない屋敷の中。
でも、私がいても何もすることはできなくて・・・
結局、1人部屋のベッドにもぐりこむ。
しかし、目を閉じてもなかなか睡魔はやってこなかった。
それでも、ウトウトとし始めたときだった。
絢子「きゃっ!」
音もなく、ベッドに何かが入り込んできた。
絢子「誰か・・・・・・っ!」
叫ぼうとしたとたん、大きな手で口をふさがれた。
暗闇に紛れてやってきたその人は・・・
絢子「志信さんっ?何を・・・」
有馬「自分の女房の寝室に入って何が悪い」
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本日はここまで。
