※ヒロインの名前は「桃山あかね」ちゃんです!
※ツッコミあり!
※私の選択肢でLOVE ENDは保証しません!
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
赤木「みんな揃ったか?おお、珍しく黒峰も来てるな!今日は雪が降るぞ!」
黒峰「・・・お前は一言多いんだよ。帰っていいのか?」
赤木「ゴメンゴメン!頼むからいてくれよ!」
黄平「赤木センセイ~!」
赤木「なんだい、黄平くん!」
黄平「玲ちゃんがまだです~」
wwww小学校かwwww
赤木「ホントだ!玲士が遅刻するなんてまずありえないぞ」
(青山さん、どうしたんだろう。いつも時間に正確なのに・・・)
数秒遅れただけで怒られたよね:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
赤木「あかね、悪いんだけど、玲士の様子を見に行ってくれないか?」
あかね「わかりました」
赤木「あかねたちが戻ってくるまでに、3人で合体技のアイデアを考えておくよ。黒峰、黄平、スペシャル合体技を開発するぞ!」
黄平「イエ~イ!ほら、継ちゃんも気合入れて!」
黒峰「何だよこのノリ・・・・だからコイツらとの団体行動は嫌いなんだ・・・」
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
集合時間を過ぎているにもかかわらず、青山はヘッドフォンをして、ノリノリでデスクワークをしていた!
前回と同じように、音楽に合わせて体でリズムを取っている!
(デスクワークの青山さんって、とても楽しそう・・・考え事をしているみたいだけど笑顔だし・・・すごく呼びづらい空気だけど・・・どうしようかな?)
1:大きな声をかける
2:気がつくまで待つ←
3:不意打ちで必殺技を決める
3とか選んでみたーい!(笑)
(青山さんの邪魔しちゃ悪いし、少し待ってみるか)
あかねは青山の背後に立つと、ひっそりと立ち続けた。
怖いわ!!( ゚ ▽ ゚ ;)
青山は時に独り言を言いながら、カチカチとマウスをクリックしている。
(作業に集中してる青山さんって、何かいいな・・・)
ひとしきりキーボードを打つと、青山は上体を反らして伸びをした。
青山の伸ばした指先が、ポインとあかねの胸に当たる!
古典的wwwwww
あかね「きゃ!」
青山「な、何だ!?桃山、何でここにいる?」
あかね「あ、あの・・・・・・」
青山「・・・・・・・・・しまった!」
青山は不意に時計を見ると、ガバッと立ち上がった。
青山「もしかして、君は遅刻した私を呼びに来てくれたのか?」
あかね「はい。赤木さんにお願いされて」
青山「・・・すまない。つい調査に夢中になってしまった。これでは教育係失格だな・・・申し訳ない」
あかね「別にいいんですけど・・・これ、何の曲でしたっけ・・・?」
青山のヘッドフォンからは、大音量のBGMがガンガン流れていた。
青山「Overture No.3 BWV.1068・・・『G線上のアリア』だ」
あかね「クラシックの曲でタテノリしてたんですか・・・」
(むしろ心が落ち着きそうな音楽なのに)
ギャハハハハハо(ж>▽<)y ☆ばんばん
青山「・・・何か悪いか。好きなんだからしょうがないだろう」
なんかカーワーイーイー( ´艸`)
(青山さんの趣味、よく分からないけどかわいいところもあるんだな)
あかね「あ、それに、この画面・・・」
青山「・・・勘違いしないで欲しい」
慌てた青山は、プチッとモニターの電源を切った。
青山「私は吸血鬼は信じていない。ただ否定する根拠が足りないから調査をしていただけだ」
(私のことを心配して調査してくれてたんだ・・・)
やさしーい(〃∇〃)
あかね「ありがとうございます、青山さん」
青山「だから勘違いしないで欲しい。あくまで私の個人的な知的好奇心を満たしたいだけだ・・・・・・行くぞ。みんながまっている」
あかね「はい!」
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
青山「待たせてすまない」
赤木「玲士、待ちかねたぞ!あかねもありがとな!」
wwww待ちかねたぞって、アンタは武士かwwwww
あかね「はい。それで合体技は決まったんですか?」
赤木「こんな合体技を考えたんだけど、どうだろう?」
赤木は青山に、ボソボソと合体技の概要を伝えた。
青山「なるほど・・・全員のハートエナジーを一転集中するわけか。赤木にしては合理的な発想だな」
赤木「ま、実は黒峰の案なんだけどね」
黒峰「さっさと終わらせようぜ、こんな茶番は」
黄平「素直じゃないな、継ちゃんは~。さっきまであんなに楽しそうに考えてたのに」
赤木「名付けて、ビクトリーハートフィニッシュレインボースペシャルエディションだ!」
長いし!!( ̄□ ̄;)!!
あかね「すごい名前ですね・・・」
青山「・・・無駄に長いな」
あかね「あの・・・どんな技なんですか?」
赤木「よし、早速教えよう!みんな俺についてこいよ!」
赤木はビクトリーハートフィニッシュレインボースペシャルエディションの手順を・・・・・・。
・・・・・・なんだか長いので以降、ビクトリーハートに略す!
改めて、赤木はあかねにビクトリーハートのやり方を伝えた!
赤木「みんないいかな?まずは全員のハートエナジーを俺に集中させて、大きな光の渦を作るんだ。最大に高めたところで、みんな一斉に技を放つんだ」
黒峰「把握した」
黄平「オーケイだよ、リーダー♪」
(だいじょうぶかな・・・思ったより難しそう・・・)
赤木「じゃあ変身してやってみようか!」
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
一時間後ー。
イエロー「・・・・・・なかなかタイミングが合わないね~」
ブルー「タイミングのずれの許容範囲は0.05秒。簡単には揃わないだろう」
レッド「あきらめずにチャレンジだ!」
ピンク「・・・・・・」
ブルー「どうしたピンク、疲れたのか?」
ピンク「すみません。大丈夫です」
レッド「じゃあもう一度、最初から!」
???「・・・どこですか?マドモアゼル・・・」
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
ピンク「あ・・・」
???「・・・今宵は月が一段と狂気的ですよ・・・昂ぶる夜気を楽しみませんか・・・・・・?」
(・・・またこの声・・・ジュテーム・・・様の声が・・・)
ブルー「おい、ボーっとしているんじゃない!特訓中だ。集中しろ!」
ピンク「今、へんな声が聞こえませんでしたか?」
ブラック「おいおいカンベンしてくれよ。俺は抜けるぜ、腹が減った。あとはぶっつけ本番でいいだろ」
レッド「もうちょっとなんだけどな・・・しょうがない。今日はここまでにしよう」
ピンク「すみません。私のせいで・・・」
レッド「ピンク、気にするなよ」
(やっぱり私ヘンだ。このままじゃみんなに迷惑かけちゃう・・・)
ブルー「・・・ピンク、また何か違和感を感じているのか?」
ピンク「・・・はい。頭の中でジュテームの声が・・・」
ブルー「・・・これはもう勘違いではないな。まだ開発中だが、高性能の人体スキャナーがある。もう一度、精密検査をしよう。MR室にいくぞ」
ピンク「は、はい」
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
青山「私は隣の部屋でスキャナーの調整をしている。桃山はこれに着替えてくれ」
青山はあかねに、綺麗に畳まれたピンクの検診着を渡した。
あかね「え・・・でも、どこで着替えればいいんですか?」
青山「この部屋だ。問題があるか?病院ではないから脱衣スペースはない」
あかね「・・・・・・・・・」
(着替えるって青山さんがいるここで?どうしよう・・・?)
1:青山の前で脱ぎ始める
2:青山を部屋から放り出す
3:青山を誘惑してみる←
(しかたない。青山さんの前で脱ぐしかないなら・・・冗談っぽく青山さんを誘惑してみよう!)
あかね「青山さん・・・私が着替えてるの見てみたいですか?」
青山「・・・何を言っている?またジュテームの声でも聞こえ始めたのか?」
あかね「ちょっとだけなら・・・青山さんなら、見てもいいですよ」
青山「・・・君は少し状況を考えた方がいい。私は真剣に君の体を心配しているからこそ・・・」
あかね「す、すみませんでした」
(たしかに・・・こんなことしている場合じゃないよね・・・)
青山「それに・・・こんな場所では見たくない」
(///∇//)・・・・・!
あかね「え?」
青山「・・・何でもない。着替え終わったら声を掛けてくれ」
あかね「は、はい」
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
あかね「青山さん、着替え終わりました」
青山「・・・では、スキャナーの寝台に横になってくれ」
あかね「はい」
青山はテキパキとスキャナーの準備を進めていく。
青山「あとは機械がやってくれる。私は検査が終わるまで隣の部屋にいる。たまに体勢の指示を出すから従ってくれ」
あかね「わかりました」
30分後、ウインウインと大きな音を出すスキャナーの検査が終わった。
検査結果を打ち出したシートをもってカツカツと青山が入ってくる。
あかね「あれ?九楽さんも?」
青山「万が一にも見落としがないよう、二重チェックにした」
(青山さん、そこまで私のこと心配してくれているんだ・・・)
青山「九楽さん、如何ですか?何か私が見落としていることはありませんか?」
九楽「・・・特に問題はないようにみえますね。このスキャナーはハート値0.01まで感知できる最新スキャナーです。桃山君の体には、どこにも異常な箇所はないと言えます」
あかね「・・・そうですか。でもそれでは、あの声が聞こえる原因は・・・?」
キュイーーン、キュイーーンッ!!
九楽「・・・エマージェンシーコールですね」
青山「メノスが現れたか」
あかねは首筋に熱っぽい、ジュクジュクした違和感を感じた。
(・・・まさかジュテームなの!?)
青山「いくぞ、桃山。出動だ」
あかね「はい!」
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
ジュテーム「フフフ・・・感じる・・・感じますよ、貴女の存在を・・・近づいている・・・もう来る・・・ほどなく来る・・・」
山のように積まれたブランド品の上に、ジュテームは立っていた!
バランス悪そう・・・
ジュテーム「ようこそいらっしゃいました。ハートレンジャーの皆さん」
レッド「ジュテーム!囲まれたのに、ずいぶんと余裕だな!!」
ジュテーム「私のハートエナジーは、日に日に高まっていますからね。貴方がたなど、恐れるに足りません」
ブラック「戦闘員も連れずに、舐められたもんだぜ」
ブルー「ジュテーム。お前に付け入る隙があるとすれば、その余裕だ」
「ブルーガン」
(え?ブルーが銃を?)
説明しよう!
熟練したハートレンジャーは、己のハートエナジーを武器に変えることができる!
あかねはまだ初心者だから、実戦を通じて少しずつ身につけていこう!
ブルー「ラピッドシュート!」
ジュテーム「くっ・・・・・・!」
ブルーの高速のハートエナジー弾が、バシュンッとジュテームを撃ち抜いた!
ジュテーム「さすがに手ごわいですね・・・!しかし・・・!」
「リジェネレイト」
ジュテームの胸にあいた大きな傷が、みるみると塞がっていく!
ジュテーム「さあ、偉大なるジュテームを前にどう戦うおつもりですか?」
ブルー「なるほど。強力な再生能力だ」
ジュテーム「見事でしょう?美しいでしょう?」
ブルー「まるでトカゲの尻尾のようだ」
ジュテーム「ハートブルー・・・私を侮辱することは許しませんよ・・・!」
レッド「みんな、特訓の成果を見せるだ!!」
ピンク「え?でも練習では一度も・・・」
レッド「だいじょうぶ!ヒーローは本番に強いんだ!受けてみろ!!俺たちの合体技!!」
「ビクトリィーハァートフィニーッ・・・・・・」
ジュテーム「恐ろしい技が出てきそうですね。先手を打ちましょう。チャーム・・・・・・」
ピンク「あ・・・・・・」
ジュテーム「・・・マドモアゼル、いますぐ攻撃をやめなさい」
ピンク「そ、そんなバカな・・・え・・・?」
(あ、熱い・・・体が・・・火照ってきて・・・言うことを聞かない・・・)
ジュテーム「・・・今すぐ変身を解くのです・・・」
ピンク「は、はい・・・ジュテーム・・・様・・・」
(どうして・・・体が操られるよう・・・)
ハートピンクは、シューンと変身を解いてしまった!
ジュテーム「ハートレンジャーの絆より、私への愛が勝るようですね」
ブルー「桃山、しっかりしろ。こんなのはまやかしだ」
あかね「まや・・・かし・・・?」
ブルー「自分を強く持て。そして私たちを信じろ」
ブルーはあかねの肩をギュッと抱き寄せ、思い切り抱きしめた!
(///∇//)!!!!!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・キュン!
あかね「あ・・・・・・」
(体の中から強い力が湧き出てくるのを感じる・・・・・・すごい・・・今まで感じたことのないくらい・・・)
ブルー「そうだ。自分を信じろ。私を・・・仲間を信じるんだ。桃山、どうだ。いけるな?」
あかね「・・・っ!・・・大丈夫・・・です・・・いけ・・・ます・・・!」
ピンク「・・・ハートピンク参上!」
ジュテーム「な、何ですか!?わ、私のチャームが効かないとでも!?」
レッド「よし!!今のうちにもう一度だ。行くぞ!!」
「ビクトリィーハァートフィニーッシュ、レインボーファイナルエディション!!」
ドオォォォォォーン!!
ジュテーム「ぐわぁああああああああああッ・・・・・!」
「な、何という・・・何というハートエナジー・・・!」
乱舞する七色の光が、グサリグサリとジュテームの肩を撃ち抜いた!
ブラック「ち、カス当たりかよ!」
ジュテーム「くっ・・・・・・私のチャームが完全ではないのか・・・・・・おのれ・・・ハートレンジャー、次こそは必ず・・・!次こそは必ず!貴様らの血を一滴残らず吸い取ってくれる!」
ジュテームはバサバサと音を立てて、夜空に逃げていった。
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
赤木「やっぱり本番に強いな、俺たちは!まさか本当に決まるとは思わなかったぜ!」
wwww思ってなかったんかいwwww
黄平「でもリーダー、技の名前すこし長すぎない?もう一度やったらスキをつかれるかもよ」
wwww少しどころの騒ぎではないwwww
黒峰「同感だな。ジュテームみたいな奴じゃなかったら、避けられてたぞ」
赤木「その時はその時さ!なあ?玲士?」
青山「・・・・・・・・・・・」
あかね「青山さん?どうかしたんですか?」
青山「・・・いや、何でもない。桃山、今日は疲労しただろう。最終確認は他のメンバーに任せて、今日はもう帰ろう」
あかね「は、はい・・・・・・」
(青山さん、どうしたんだろう・・・・・・?)
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
(今日の戦いには勝利したけれど・・・・・・やっぱり私はジュテームに何かされてる・・・青山さんや九楽さんが調べても分からないなんて。私、これからどうなるんだろう?)
コンコン
あかね「はい」
青山「青山だ」
あかね「待ってください。今開けます」
青山「悪いな、こんな遅くに」
青山は小さなダンボール箱を抱えている。
あかね「青山さん、どうしたんですか?」
青山「こんなもの、科学的に効果がないことぐらい分かっているが・・・・・・」
青山はニンニクと十字架を取り出すと、ス・・・・・・とあかねに手渡した。
あかね「これは・・・?」
青山「デパートで購入したニンニクと十字架のアクセサリーだ」
あかね「青山さん・・・」
青山「吸血鬼なんて存在しない。しかし、ジュテームが君に何か術をかけているのは間違いない。効果があるとは思えないが、持っていれば気休めにはなるだろう」
(気休めなんていわなければいいのに・・・でも、とても嬉しい)
あかね「青山さん、ありがとうございます」
青山「これは・・・そうだな。礼を言ってもらっても構わないが、気にしないで欲しい。じゃあおやすみ。ゆっくり休めよ」
あかね「はい、おやすみなさい」
青山の優しい心遣いで、ジュテームへの恐怖が薄れたあかね!
しかし、依然としてジュテームのチャームがあかねを蝕む!
次回、南海のビーチに戦いの嵐が吹き荒れる!
行け!平和を守る愛の戦士たち!
戦え!恋戦隊ハートレンジャー!
to be continued・・・・・・
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
ACT3終了、ACT4へ続きます。
今日はツンデレメガネに萌え萌えです。