【有馬志信】第2話 なんだかヤクザみたいな・・・③ | andante cantabileーまなみんの別カレ日記ー

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※ネタバレしてます!!


※ヒロインの名前は「水口絢子」ちゃんです!


※選択肢はすべて5UPのものです!






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ポンッとベッドの上に投げられたのはクレジットカード。






絢子「え・・・・・・」


有馬「それで買えばいい」




<選択肢>


1:必要ありません


2:そこまでしてもらわなくても←5UPアップ


3:バカにしないでください




絢子「そこまでしてもらわなくても大丈夫です」


有馬「これも俺の役目だ。契約の間はお前に不便はさせない」


絢子「でも・・・・・・」


有馬「小汚い格好をされてるほうが困る」


絢子「小汚いって・・・・・・」


有馬「みすぼらしい格好はするな。契約とはいえ、お前は俺の女房だ。夫に恥をかかせるなよ。お前の役目は、ただ、婚姻届に判を押しただけじゃないんだぞ」


絢子「え・・・・・・」


有馬「当たり前だろう。俺の女房らしく振舞ってもらう。そうだな、後は俺の女房として、あらゆるところに同行してもらう」


絢子「でも、仕事もあるし・・・・・・」


有馬「俺を優先しろ、それも契約の一つだ」


絢子「そんな・・・・・・」






スッと志信さんが距離を詰めてきた。


思わず後ずさるが、すぐ後ろにあったベッドにぶつかり、腰をかけるように座り込んだ。






有馬「こき使おうってわけじゃない。女房の存在を周りに知らしめる必要があるんだ。言うことさえ聞いておけば、3ヶ月後には解放してやる。今はただ、お前は俺の言うことを聞いていればいい。俺が求めることを拒否するな。どんなことがあっても」


絢子「まるで、奴隷のようですね・・・・・・」


有馬「はは、奴隷か。それよりずっと身分はいいだろ?」






ギシッとベッドがきしみ、彼との距離がますます近くなる。






(近い・・・・・・)






唇が触れてしまいそうな距離に緊張し、思わず、ギュッと目を閉じる。


しかし、次の瞬間には体が離され、何か触れる気配もない。


おそるおそる目を開く。






有馬「何、期待してたんだ?」


絢子「うっ・・・・・・」


有馬「いいぜ、キスしてやっても。お前がお願いするならな」


絢子「ち・・・・・・違・・・・・・っ!」


有馬「安心しろ、女には困っていない。お前が望まないなら手は出さないさ」




(え・・・・・・)




キスされるかも、って怯えていたのに、その言葉にチクリと胸が痛んだ。


そういうと、志信さんはさっさと身体を離してしまう。


慌てて、自分の心にわきあがった感情を否定する。


結婚、なんて言われたから、少し気持ちが動揺しているだけだ。


こんなヤクザみたいな男の人に、惹かれるはずがない。


目をやると、志信さんは窓際で外を眺めていた。






(この人、ときどき、すごく寂しそうな目をしてるんだよね・・・・・・)




絢子「あの、志信さ・・・・・・」


???「志信!志信、いるの!?」






ドアの外で甲高い声が響いた。






絢子「え・・・・・・」


有馬「チッ・・・・・・」






志信さんが小さく舌打ちをした。






有馬「来い、絢子」




(怖い人だとはなんとなく思っていたけれど、今までで一番怖い・・・・・・いったい誰が来たっていうんだろう・・・・・・)


乱暴に腕をつかまれ、無理やり立たせると引きずられるように歩く。


彼は、険しい表情を浮かべていた。






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第2話終了です。第3話に続きます。




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