※ヒロインの名前は「水口絢子」ちゃんです♪
























有馬「……いいだろう」
有馬さんの視線が刺さってくるのがわかる。
きゅっと唇をかみしめ、着ている服のファスナーを下ろし、服を脱ごうと手をかける。
有馬「いい。お前の下着姿を見てもしょうがない」
おかしそうに有馬さんが笑みを浮かべる。
「でも約束は……?」
有馬「いや、ここでは雇えない」
有馬「……いいだろう。お前の脱ごうっていう意気込みと度胸を買ってやるよ」有馬「代わりに、俺と結婚しろ」
「え………?」
(今、結婚しろ、って言った……?)
「あの、もう一度お願いします」選択肢5UP


有馬「俺と結婚しろ、と言った」
(やっぱり、空耳じゃなかった……)
有馬「もう一回言ってやろうか?」
「だ、大丈夫です」
有馬「結婚相手を探している。お前が俺の女房になれ。それに、店でそんな格好になるよりいいだろう?」
「あの、意味が……」
有馬「もちろんタダでとはいわない。結婚したら、お前に金を払ってやる。結婚と言っても、恋愛とかそんなものじゃない。ビジネスだと思えばいい」
「ビジネスで結婚をする……」
有馬「聞いたことがあるだろう。昔、政略結婚というのがあったのを」
「はい、でも、今はそんなことを言っている時代じゃ……」
有馬「お前が知らないだけで、今でも、そういう結婚もある。それも、本人同士には全く得にはならないところでな」
そう話す彼の顔は、とても苦々しげだ。
まるで、自分が政略結婚をさせられるかのように心底いやそうな表情で眉間に皺を寄せている。
結婚話を持ちかけているのは、彼だというのに、一体何がそんな顔をさせるのか気になった。
有馬「しかし、今回の話は、俺とお前双方に利益のある話だ。悪い話じゃないだろう?俺と結婚するだけで、お前は借金を返せる。もちろん、ずっと、俺のそばにいろというわけじゃない」
「ますます意味が……」
有馬「俺としても、別に添い遂げる女が欲しいわけじゃないからな。今、この瞬間に結婚してくれる女が欲しいだけだ」
























