※完レポにつき、ネタバレ満載!!ダメな方は全力でバックお願いします。
※ときどき萌えコメント入る場合があります。
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官邸の会議室で、平泉総理と桂木さんとの話を終える。
2人が会議室から出て行くのを、オレは頭を下げて見送った。
(亜弥子さんと一緒のところを小川に見られたかもしれない・・・・・・)
これは間違いなく自分のミスだ。
後藤や黒澤に何を言われようが、公園などという人目につくところで彼女に会うべきではなかった。
雨の日の、あの日の行動が悔やまれる。
石神「桂木班の警護があれば、大丈夫だとは思うが・・・・・・」
守りたければ、SPの力を借りなければならない。
(こういう手段でしか、オレは彼女を守れない・・・・・・か)
日陰の存在・・・・・・それを痛感させられる。
溜息をついて、会議室のドアを開けると・・・・・・そこには一柳と亜弥子さんの姿があった。
亜弥子さんの肩を掴む一柳。
その光景に、オレは思わず眉をひそめる。
(まったく、なんてタイミングの悪い・・・・・・)
石神「何をしている、一柳」
昴「・・・・・・なんでもねぇよ。あったとしてもお前に関係ねぇだろ」
石神「そうだな。・・・・・・だが女を口説くなら、場所を弁えろ」
昴「何だ・・・・・・お前、嫉妬してんのか」
石神「嫉妬?フン・・・・・・バカバカしい・・・・・・」
昴「ったく、亜弥子、お前の目はやっぱり節穴だな」
主「どうしてですか?」
昴「オレにはどう考えても石神が優しいヤツだなんて思えねぇよ」
石神「優しい・・・・・・?」
昴「ああ。亜弥子がお前の良さをオレに教えてくれたんだが、どうにもオレには理解できなくてな」
主「私は・・・・・・石神さんが冷たい人だなんて思ってませんから・・・・・・」
亜弥子さんを見ると、亜弥子さんは強い瞳で言い切った。
石神「貴女は・・・・・・本当に・・・・・・」
(全ては仕事のためだと言ったのに、この人は・・・・・・本当に、どこまでお人好しなんだ・・・・・・)
一柳と亜弥子さんの視線を振り切り、オレは2人に背を向ける。
石神「・・・・・・・・・」
冷たい人間だと切り捨ててくれれば、いっそ楽なのに。
オレは苦い思いを噛むしかなかった。
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小川の調査は順調に進んでいた。
進捗報告のため、桂木さんと一緒に官邸の亜弥子さんの部屋を訪れる。
すると、部屋の中からは、一柳と後藤が言い争うような声が聞こえてきた。
桂木「またか・・・・・・」
石神「そのようですね」
桂木さんが渋い顔で部屋のドアを開ける。
昴「石神・・・・・・」
一柳はオレの顔を見るなり、胸ぐらを掴んできた。
★スチルです★ただ、新しいのじゃなくて、本編で昴王子が石神さんに掴みかかってる、あのスチルです。
昴「お前・・・・・・それでいいのかよ」
石神「何の話だ?」
昴「何でも秘密主義なのは結構だが・・・・・・本当に大事なことまで隠すんじゃねぇよ!お前のやり方は・・・・・・亜弥子を傷つけるとは考えなかったのか!?」
石神「・・・・・・・・・」
昴「亜弥子はお前を優しいって言ったけどな。オレは・・・・・・大事なことも伝えねぇお前が優しいなんて思えねーよ!」
★スチル終了★
後藤「一柳!」
後藤が間に入り、一柳がオレから手を離す。
(-"-;Aここおかしいね。本編では、昴王子を止めたのは班長じゃなかったっけ?
(一柳にこんなことを言われるとはな・・・・・・)
石神「一柳・・・・・・お前が思っている通り、仕事はオレにとって最優先すべきことだ。だが・・・・・・今はそれだけではない」
昴「なら・・・・・・何がある?」
オレは自然に亜弥子さんを見ていた。
石神「オレにも守りたいものはある」
昴「なら・・・・・・守ってやったらどうだ?自分の手で」
石神「・・・・・・オレにはオレのやり方がある。必ずしも傍にいることだけが・・・・・・守るということではない」
そういう言葉でしか表現できなかった。
オレは桂木さんと後藤と共に、亜弥子さんの部屋をあとにした。
少し話があるという桂木さんと官邸の庭に出る。
桂木「昴が悪かったな」
石神「構いませんよ。あの男が言いたいこともわかります」
:*:・( ̄∀ ̄)・:*:この辺の、石神さんと班長の並んだ立ち絵が好きだ
オレの答えに、桂木さんは苦笑を浮かべる。
桂木「オレもよく不器用な男だとからかわれるが、お前もだな、石神」
石神「・・・・・・そうかもしれませんね」
悔しいが、あの場面を見られては誤魔化すこともできない。
オレの気持ちは見透かされているだろう。
(オレにも守りたいものはある・・・・・・か)
よくあの場で言えたものだと、自分でも感心する。
一柳に引き出されたのは癪だが、あれがオレの本音なのだろう。
(亜弥子さんを守りたい・・・・・・理由は彼女に惹かれているからだ)
( ̄▽+ ̄*)認めましたね
何事にも理屈がついた方が納得できる。
不思議なことに、彼女への好意を認めたあとの方が心は穏やかだった。
(悪あがきしたところで、無駄だったというわけか。人間の本能的な感情は抑えることができないんだな・・・・・・)
石神「申し訳ありませんが、もうしばらく亜弥子さんの警護をお願いします。小川の件・・・・・・一刻も早く決着をつけます」
桂木「ああ」
(彼女を守る方法が限られているなら・・・・・・オレはその方法で、必ず守り抜いてみせる・・・・・・!)
(///∇//)キャーめっさかっこえぇ*
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それから事態は急展開し、亜弥子さんが人質にとられるという一幕もあったものの・・・・・・
小川の再逮捕で事件は幕を閉じた。
小川の取り調べを終え、上司である神谷警視正に事件解決の報告を終える。
部屋を出ようとしたオレの背に、神谷警視正が声をかけてきた。
神谷「また、総理のお嬢さん関連の事件だったらしいな」
石神「それが何か?」
神谷「なぜ、彼女が狙われた?」
石神「・・・・・・・・・」
(彼女との関係を神谷に勘付かれるのは避けたい・・・・・・)
どう答えようか思案していると、ドアがノックされた。
警官「失礼します。神谷警視正、外事2課からの応援要請の件ですが・・・・・・」
神谷「ああ・・・・・・韓国での調査員か」
警官「はい。できれば、そろそろ候補だけでも絞っていただきたいとのことで・・・・・・」
石神「韓国行きの人員を探しているんですか?」
神谷「ああ。何なら石神、君が行くか?はは、まさかな」
石神「私が行きましょう」
神谷「なに?」
石神「今は、私は日本にはいない方がいいでしょうから」
警官「石神警視・・・・・・」
彼女のためにも、自分のためにも。
オレは神谷警視正からの返事を待たずに部屋を出た。
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本部に戻る途中で、後藤と黒澤と擦れ違う。
黒澤の手には紙袋・・・・・・おそらく、亜弥子さんの見舞いに行くのだろう。
後藤「お疲れ様です」
石神「ああ」
黒澤「これから亜弥子さんのお見舞いに行くんですけど、石神さんも一緒にどうですか?」
石神「オレはあとで顔を出す」
黒澤「本当ですか?口だけじゃダメですよ。亜弥子さんは、きっと石神さんのことを待って・・・・・・」
石神「うるさい。お前にどうこう言われなくても、行くと言っただろう」
黒澤「・・・・・・石神さん、なんか気が立ってません?はっ!もしかして恋煩い・・・・・・」
後藤「黒澤、黙れ!では、失礼します」
黒澤「もごもご・・・・・・」
後藤が黒澤の口をふさいで連れて行く。
石神「最初から、見舞いには行くつもりだ」
自分の気持ちを伝え・・・・・・別れを告げるために。
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韓国行きが正式に決定した。
机を片づけていると、後藤と黒澤がやってくる。
黒澤「石神さん!韓国に行くって本当ですか!?」
石神「ああ」
後藤「突然、どうして・・・・・・」
石神「向こうで長期の作業員が必要になった。海外での調査に慣れているオレが行くことになっただけだ」
後藤「石神さん・・・・・・」
黒澤「海外での調査に慣れている人なんて、たくさんいるでしょう?石神さんじゃなくてもいいんじゃないですか?」
石神「そこまでは、お前には関係のないことだ」
黒澤「オレには関係なくても、亜弥子さんいはありますよ!きちんと話をしたんですか?」
石神「話す必要はない。当分、会うこともないだろうしな。それに・・・・・・彼女とオレは、何の関係もない」
先日、彼女の病室で身勝手な告白をした。
一方的だが、オレはそれで自分の気持ちに区切りをつけたつもりだった。
黒澤「ここまできて、そんな強がらなくても・・・・・・」
石神「オレが自分で出した答えだ。後悔はない」
共に時間を過ごすことはできない。
それはよくわかっている。
彼女を傍で守ることができないのなら、彼女が平穏に暮らせる社会を作る。
それがオレの仕事だ。
(オレは貴女の笑顔を遠くから見られれば、それでいい)
本気でそう思っていた。
そして、それがオレに相応しい在り方だと信じていた。
韓国まで彼女が追ってくる、その時までは・・・・・・・・・・・・・・・
special END
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