内山雅人のブログ

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マインドマップシニアインストラクター・まなこみ代表のブログ
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サッカーの話です。
誰が悪いとかって言いたいわけではありません。
あの状況では、日本の選択肢としては、仕方がなかったというのはわかります。
ただ、本来であれば、選手が最も死力を尽くし、ファンが最も熱中するはずのラストでボール回ししかできない状態になってしまったり、ポーランドの選手が痛くもないのに寝転び始めたり、その結果、ホイッスルが鳴る前に、敵も味方も試合を止めてしまったり、という状況が世界的なスポーツの場で生じてしまったということを、若干体育にも携わっている者として、ただ憂いているのです。

私は、「スポーツにおいては、選手はジャンケンポン(根拠のない博打的な攻防)をしてはいけないし、運営側はジャンケンポンをしなくてはならないシステムやルールを作らないことが好ましい」という持論を持っています。
今回は、少なくとも、3チームは自らの試合にのみ集中するのではなく、ジャンケンポンを強いられる状態に陥ってしまいました。日本にとっては、確率の高いジャンケンだったかもしれませんし、ポーランドと利害関係が一致してしまった結果ですが、選手にとっても、こんなにストレスのたまる状況はないのではないかと思います。

ランキング64位の日本の快進撃は、世界中で話題になり、そのアグレッシブな姿勢は各国から褒め称えられていました。今回のことは、日本を応援してくれている人たちのエネルギーも含めて、波を変えてしまう可能性も高いのではないかとも思っています。
「勝たなければ意味がない」という理屈もわかりますし、これがリーグ戦の面白みだということもないではありませんが、それ以前に、勝負には勝ち方、負け方があります。「負けないように勝負をする」ことと「試合をしない」ということは全く意味合いが違ってきます。世界で最も競技人口の多いサッカーのワールドカップが世界中の人々に大きな影響を与えていることはいうまでもありません。その中には、多くの子どもたちも含まれているのです。

こんなジャンケンポン状態を作り出してしまうのであれば、リーグ戦でも必ず勝敗をつけるとか、いっそのことすべてトーナメントの方が好ましいと考えますが、それはそれで、試合時間の厳格化やスポンサーとの関係やテレビの放映時間とか、試合の機会を多く与える、とかの視点から難しいのでしょうね。
いずれにしても、選手の皆さんは死に物狂いでやっておられるので、あの大ブーイングをうまく消化して、アグレッシブなスタイルで、次の試合に臨んでもらいたいと強く思っています。