文明の進歩は人間の進歩を意味しない

最近、管仲、孫子、韓信、諸葛亮など、春秋時代、楚漢時代や三国志の論客や軍師に凝っております。
定期的に、ギリシャ・ローマだったり、戦国時代だったり、幕末だったりに集中する時期がくるのですが、今回は中国です。

私たちは、「２千年前の人たちより自分たちの能力が優れているであろう」と思いながら生きていると思います。
しかし、歴史に触れれば触れるほど「決してそんなことはない」と感じさせられます。

少なくとも、能力に差はないと確信しています。
裏を返せば「文明の進歩は人間の進歩を意味しない」ということになります。
むしろ、情報が超過多な現代、私たちは「わかった気」になることは多いですが、知恵を絞る機会が昔の人に比べて少ない分、「創り上げる力」や「生きがい」は乏しいのではと感じるのです。

ただ、人間の視点が、周辺から地球・宇宙レベルへと圧倒的に変化してきているので、社会通念やコミュニケーション意識は大きな変化をしてきているでしょう。
となると、今後、向上していくべきは、極端には変化しない能力よりも個々の自我レベルや共感・共生にむけてのコミュニケーションクオリティであるといえます。

昔は、能力の殆どを「戦うこと」や「搾取すること」に使わざるを得なかったですが、今後は、地球規模での共生に使うことができるようになるのではと期待しています。

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