結婚して間もない頃

縁あってシーズーの仔犬を家族に

迎え入れました。


夫婦二人でとても可愛がり

大切な家族の一員として大切に育て

日々楽しく過ごしました。


翌年私達に子供が生まれた後は

愛犬が子供達の良きお姉さんとして

子供達と仲良く遊び、子供達の面倒も

とても良くみてくれたお陰で

子供の心に、命ある者の大切さが

自然に身に付いたように思います。


愛犬と15年という歳月を共に過ごし

愛犬も歳をとりとても頑張ってくれましたが

最期は、私の腕の中で私の目を見つめながら

静かに永眠しました。


愛犬永眠後は、家族全員想像以上の悲しみを

味わうこととなり、同時に心に穴が空いたような

辛く耐えがたい毎日を過ごしていたある夜

我が家で同お菓子な事が起こり始めました。


誰もいないはずの一階で物音が。。。

よーく耳を覚ますと聞き覚えのある音。


それは、紛れもなく愛犬が生前に廊下を

歩いている足音だったのです。

その日を境に、毎日様々な時間帯に

その足音がするようになりました。


その足音が聞こえるたびに2階から

「〇〇ちゃん?」と呼びかけると

足音はピタッと止むのです。


そんな日々が3ヶ月ほど続きました。

私としてはその足音を心待ちにしながら

寂しさを紛らわせることができて

身勝手ですが、とても幸せでした。


でもある時、ふと思ったのです。


何故、突然愛犬の気配(足音)が

聞こえるようになったのか?

もしかしたら・・・。


「私達がいつまでも悲しんでいるから

 愛犬は上に上がれないのかもしれない。

 私達がいつまでも悲しんでいるから

 愛犬が天国に行かれないのかもしれない。」


早速この事を家族に話して、愛犬のお墓に

愛犬が身に付けていた首輪やオモチャ他を

持参し手を合わせて心で語りかけました。


「何も心配要らないから。

 安心して上に上がって良いのよ。」


この日以降、愛犬の足音は止まりました。


動物も人間同様に家族のことを心配して

心痛めていたのかもしれません。

可哀想なことをさせてしまったと

今もなお反省している出来事です。