私もこの本を読むまで分からなかったのだが、海外のオークションで個人の作品が億単位で落札されることがずっと疑問だった。
作品だけ見たらそこまで価値があるとは思えないのだが、どうやら芸術作品とは見た目の美しさだけが価値ではないようだ。
村上隆さんは、「オークションの価格ではなく、なぜ、人は人の造りし「美」に向かい、心も賭していくのかの核心を掴むべき」と仰っています。
ここを読んで「なるほど」と思いました。
富裕層が高額で落札するのには、ある意味作家への敬意だったり、期待が込められているのではないかと私は思った。
作品から作家の心を感じ取り、認めたことを示すために金に変えたのだ。
コミュニケーションの本質に迫っていくに至る「壁」=「言語」の壁を超えて、共通言語的に扱われるのが「マネー」だ。「芸術の目的は作品の換金だ。」というのは、こういう壁を超えるための手段だということが今ならわかる。
ただ単に競走で価格が上がったわけでも、権力を示すためでもなく、心と心のコミュニケーションの手段としてオークションが行われるということなのだ。
完全に誤解していた。マーケットについて、これからもっと勉強していく必要がある。