2016年 ベスト映画発表

 

概要

憂いていた。訝しんでいた。誰かが言った。「昔の日本映画は最高だった。今は・・・」そんな言葉が20年以上前から聞こえていた。「失われた20年」。それは経済だけでなく邦画の話とも取れる言葉かもしれない。

 

今年は思うに「普通・常識・いつまでもそこにあるもの」が壊れていく革命の年であったと言えるでしょう。いつまでもお茶の間を湧かせているだろうと思われたSMAP解散、いつまでも安定してバラエティ番組に出続けワイプ芸を披露していると思われていたベッキーの不倫、過激な発言でかつては誰にも相手にされていなかったドナルド・トランプが大統領に。キャメロンの一瞬の隙が招いたユーロ圏の離脱、韓国ではいまだに続いている大統領親友騒動。

 

「通常絶対に起こり得ない事」「慣例破り」「いつまでもそこにあるものが壊れていく」が頻発したそんな年であった。平和とは失って初めて気が付くもんだ。

 

その常識破りの波は映画業界にも押し寄せていたのです。邦画復帰の兆し。良作な映画が大量に出没。通常では見るに堪えない出来になりがちな「漫画原作邦画」。今年は広瀬すず驚異の身体能力、「この人は一回死んで記憶引き継いで現世に甦ったのでは」と思わせる松岡茉優の堂に入りすぎた演技が見どころの「ちはやふる」、地上波放送の芽を捨て去り手は飛び、足は飛び、首は飛ぶ。徹底したゴア描写を邦画でやってくれた「アイアム・ア・ヒーロー」。V6森田剛が悲しすぎる殺人鬼を演じきった「ヒメアノール」と良作・印象に残る映画を連発し興業でも高い数値を記録した。

 

興業の部分で言えば200億以上というジブリに比肩する圧倒的数値を叩きだした「君の名は」、「語り合う会」「発声上映会」「5回見てからが本番」と言われ一大ムーブメントを引き起こし150億以上の興業の「シン・ゴジラ」。見せてもらったぞ。庵野の実力とやらを。一般の方も映画館に足を運ぶ、社会現象になる映画が出てきた。

 

他にも低予算・上映している映画館は少ないながらも軒並み高評の「この世界の片隅に」。カンヌ受賞の「淵に立つ」、またミニシアター・インディーズ系も狂気乱舞「ディストラクションベイビーズ」や蒼井ゆう、ああ、蒼井ゆう「オーバー・フェンス」、宮沢りえという怪物そして杉咲花というニューモンスターの熱演に心動かされる「湯を沸かす程の熱い愛」等どこに出しても恥ずかしくない傑作を頻発。

 

非難されがちな「人気のドラマの映画化」でさえも今年は違いました。どう撮影したのかという100人規模での殴り合いを見せエグザイルを忌避しがちな映画ファンですら虜にした「ハイアンドロー THEムービー」、深夜枠の放送ながらブルカラー層に高い支持を得た「闇金ウシジマくんpart3 &THE FINAL」と侮れない作品を連発。

 

去年は「スターウォーズ フォースの覚醒」「ジュラシックワールド」「マッドマックス 怒りのデスロード」等洋画リブ―ト大作映画が多く、洋画の年と言えたがが今年は「邦画の年」と言えるだろう。この波をどうか止めないで欲しいですね。

 

と色々ごちゃごちゃ語りましたが発表しますよ。今年のベストムービートップ10。覚悟はいいか?俺は出来てる。ほぁぁー。

 

2016年ベストムービー

 

1 ディストラクション・ベイビーズ

 

 

 

https://youtu.be/T7GzXtxH9Sc 

 

2 シン・ゴジラ

 

 

 

https://youtu.be/izauIfJl4II

 

3 この世界の片隅に

 

 

 

https://youtu.be/kczb7IJJg0g

 

4 日本で一番悪いやつら 

 

 

 

 

https://youtu.be/aa-mZMR74pY

 

5 アイアム・ア・ヒーロー

 

 

 

https://youtu.be/VBp7zW9hxZY

 

6 オデッセイ

 

 

https://youtu.be/3nb1nw8kCj4 

 

7 サウルの息子

 

 

https://youtu.be/fBxejWOFLd8

 

8 何者

 

 

 

https://youtu.be/Ti0TMOtvUYI

 

9 マネー・ショート 華麗なる大逆転

 

 

https://youtu.be/3dVHToERcDc

 

10 永い言い訳

 

 

 

https://youtu.be/v1VXIiDyu3A

 

次点(良作が多かったから多めです。正直ベスト20とかで良かったかも)

スターウォーズ ローグワン

 

ドント・ブリーズ

 

ボーダーライン

 

スポットライト 世紀のスクープ

 

ヒメアノール

 

貞子VS伽耶子

 

葛城事件

 

アタック・オブ・ザ・キラードーナッツ

 

君の名は

 

ライトオフ

 

GANTZ O

 

FAKE

 

ちはやふる 上下

 

怒り

 

以上。どうすか?どうすか?どうすか?どうすかこのランキングは!もうねサイは投げられましたよ。邦画は変革を始めたのです。「邦画はつまらない」なんてもう言えないぜ。予算が何て言い訳も出来なくなった。この革命の波、留まる事を知らず。来年はどんな強敵(いい映画)に出会えるのか。待ちわびている。いやぁ、人と語り合いたいなぁ。細かい部分の加筆&修正もやりますよ。