こんばんわ。チーム逆探知です。
先日、大学の先輩と再会しましてね。
先輩「花火いいよ。超面白い。」
私「花火・・?隅田川とか行ったんですか?」
先輩「ちげーよ。本だよ、今流行ってるやつだよ。しらねぇの?」
私「あ・・いいですよねー花火。花火。俺も結構好きですよ。」
消えない違和感・・
火花だった・・!そんな夏。
今回は「元祖アクション俳優」、「元祖筋肉」「元祖エイドリアン」「元祖ベトナム帰りの兵隊って強い」「元祖裸で撃つマシンガンは活かす事を世界に知らしめた男」
シルベスター・ローンについて書きます!
どうして書くかって?だってヴァンダム、シュワの事書いちゃったし・・好きだし・・ウチ、ポンデライオンやし・・
書くのを止められなかった。後悔はしていませんよ!
というわけでスタローンについて書きますよ!
第一章 スタローン伝説の夜明け(ロッキー誕生秘話)
「人生はバラ色じゃない。それなりに厳しい事も待ってる。気を抜けば二度と這い上がれなくなる。どんなにキツイパンチをもらっても立ち続けろ。休まず進み続けろ。ひたすら苦痛に耐え、前に進むんだ。その先に未来がある!自分の価値を信じるなら、迷わず前に進め!」
ロッキー・ザ・ファイナルより
シルベスタ・スタローン。1946年生まれ、未だ鋼の肉体を誇り走り回る御年69歳。
ニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタン地区出身。 父は美容師、母は元ダンサーで占星術師という異色の経歴。弟は歌手兼俳優として端役で出演、主題歌、挿入歌を提供している。歌も演技も下手とネタにされていたが後にグラミー賞にノミネートされた。
スタローンは出産時に産科医が鉗子の扱いを誤り、顔面の左側の神経が傷つけられたた。そのため言語障害と下唇の下垂という症状が残った。
症状のせいでスタローン少年はしゃべり方が独特になりコンプレックスを抱え引っ込み思案になった。大人しく、勉強も出来なったし今のスタローンからは考えられないが体もひ弱だった(背も低いし)ためいじめの対象になった。スピルバーグもそうだったようにスタローン少年も空想にふけった。アニメ、漫画、そして映画に没頭したのだった。
9歳時に両親が離婚。母親に引き取られる。この辺りからスタローンは素行が悪くなる。ケンカに明け暮れ小学校から高校修了までに14の学校から退学処分を受けた。「ランボー者」だったのである。でもそんなにケンカが強くなかった。毎日、ボロボロになって帰ってくるスタローンを見かねた母親は自身が経営するボクシングジムで体を鍛えさせたのであった。最初ははボクシングに関心はなかったが、この頃に映画「ヘラクレス」を鑑賞。鍛え抜かれた肉体に魅せられたスタローンは体を鍛える事に積極的になったのだった。
やっとこさ高校卒業。美容師学校へ進むが、スタローンに器用な散髪も接客出来るわけもなく中退「役者になりたい」とアメリカに戻りマイアミ大学の演劇学部に3年間在籍。いきなり脚本家を志し中退。噂によると学費払えなかったとも。23歳でニューヨークに戻り本格的に俳優を志すのであった。
そこからは苦難の日々。受けるオーディション、オーディションに落ちる落ちる落ちる・・・。背が低く、障害によってうまく発音も出来ない、ルックスも良くないので受からなかったのだ。50以上のオーディションに落ちた。 「俺って何で役者なんて目指しちまったんだ?才能ないのに。やめときゃ良かった・・」いくつもバイトをこなした。中にはライオンの檻に入りウンコの掃除をする仕事もあった。役者の仕事は来ない。追い打ちをかけるかの如く奥さんが妊娠してしまった。どうしようもない。そんな時にテレビを見た。ボクシングの試合を写していた。当時、世界最強と謳われていたモハメド・アリとほぼ知名度のないチャック・ウェプナーの試合だった。
誰もがアリが勝つと信じて疑わなかった。現場の観客、視聴者、スタローンも。アリ自身も。アリは自信たっぷりに舐めた態度で試合に臨んだ。一人だけアリの勝利を信じていない男がいた。チャック・ウェプナーだ。チャックは落ち目のボクサー。ボクシングだけでは生活が出来ず酒場を掛け持ちしながらバイトしながらボクシングをしていた。
「これは俺の人生に与えられたたった一回切りのチャンスだ!物にしてみせる。これで引退でもいい!」並々ならぬ決意でチャックは試合に挑んだ。浴びせられるパンチにチャックは耐える、耐える、耐える。ボディだけひたすら鍛えた。「ボクシングは倒れなきゃ負けにならないんだろ?」倒れないチャックに徐々にアリは焦りを見せ始める。遂には「ザ・グレイテスト」モハメド・アリからダウンを奪う事に成功した。ダウンを奪われ驚きと怒りに燃えるアリは猛然とチャックを攻める。最終15ラウンド、残り19秒。何とかアリはチャックをKOした。聴衆は拍手で迎えた。負けた方のチャックに向けて。
その試合を見て感銘を受けたスタローンは「これを映画にしよう!そうだ!オーディションを合格出来ないなら俺が俺主演で映画作ればいいじゃん!」と三日間徹夜して落ち目のボクサーと最強王者アポロの戦いを描いた映画の脚本を書き上げた。「ロッキー」誕生である。
さっそく色んなプロダクションに掛け合う。いくつかのプロダクションが興味を示し大手の映画会社が脚本を気に入り7万5千ドルをつけた。
しかし製作の条件として「当時のスターであるポール・ニューマン、ロバート・レッドフォード、アル・パチーノを起用する」ことを挙げた。大してスタローンは「俺だ!これは俺の物語だ!俺が主演しないと駄目だ!」と脚本料にこだわらず、自分が主演をすることに徹底的に拘った。長い交渉の末、監督は通常の支払いの半分、スタローンは俳優組合が定める最低金額のギャラ、プロデューサーなし、制作費はテレビシリーズのオファーも来て約100万ドル36万ドルまで高騰していた脚本料を2万ドルに減額。
圧倒的不利な条件で撮影を開始。ありとあらゆる事が手弁当だった。メイクもキャストが自分でやる。服も自前。最後の試合シーンの観客はホームレスを「フライドチキンあげます」と食べ物で吊って集めた。ラストシーンは観客がロッキーを担ぎ上げる予定だったがホームレス達の統率が取れなかったため変更された。でも、スタローンは諦めなかった。アクシデントだらけの中、何とか完成させた。「ロッキー」は小さい映画館で上映され始めるも徐々に口コミで評判が広まり大ヒットした。結果としてアカデミー賞の作品賞を受賞したのだった。この出来事はアメリカ映画のフィルム・ノワールに止めを刺すことにもなった。
『ロッキー』でスタローンの名は全米に轟いた。しかし、ここからがある意味スタローンの本領発揮なのであった。
スタローン 第二章 「デストロイ・オール・ヒューマンズ 俺がルールだ!」
「ロッキー」で「アメリカン・ドリーム」を体現したスタローンだったがその後中々ヒットにめぐまれなかった。スタローンは思い出した。かつて自分が憧れた映画「ヘラクレス」を。「これからの時代はアクションだぜ!」と映画「ランボー」を製作した。
ベトナム帰りの居場所なき特殊部隊兵士が街の保守的な警察1000人相手にゲリラ戦術を用いて大暴れ!シェピーング・クリームなしでヒゲを剃ろうとするのが悪い!散々暴れ回ったあげく「命を懸けて戦ったのに誰もかれもが俺を蔑む!誰も助けてはくれない・・終わってないぞ!俺の戦争は終わってないぞ!」と最後にスタが泣き叫ぶ悲しい映画だった。
https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=nRGJDb-30C8 ←主題歌「ITS a long load」←名曲
この映画のヒットを受けてすぐさま「ランボー2 怒りの脱出」制作。ではベトナム戦争の捕虜を救うためランボーがベトナムに再び仕掛けるという内容。
殺意の波動に目覚めたのか一作目の時より大きく体がビルドアップされていた。そして話が進むに連れてどんどん脱いでいく。「脱衣麻雀」でもやっているかのような感覚に陥らせてくれるトリップ映画なのだ。
ぬぎぬぎしながら圧倒的戦闘力でベトナム人を激殺!100人は殺していた。「ベトナム帰還兵の悲しみを知ってもらえたら嬉しい」そう語るスタローンだったが観客は大量虐殺のカッコよさにほれぼれした。「裸で銃を撃つってかっこいい」全米の中学生が上半身裸になったとか、なっていないとか。コンバットナイフを買ったとか買っていないとか~。その後『ベトナムに捕虜なんていなかった』というバツの悪い真実をアメリカ政府が調査し暴露してしまい「ロッキー2」はでたらめを描いてしまったという悲しい謗りを受ける事に。
その後「ロッキー4」ではアメリカをしょって立ちロシアの最強兵士「ドラコ」ことドルフ・ラングレンを倒す。アメリカvsロシアという当時の冷戦を意識して描いた。「世相も切っちゃう俺」アピールもして最強ぶりに拍車がかかっていくスタローン。
https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=q57qB6Kwroo ←何か笑ってしまうロッキー4のスタのトレーニング風景
スタローンの「ランボー」の影響で「過去に特殊部隊にいた軍人大暴れ映画」が散々量産されたがその中でも異彩を放つ作品、男がいた。「コマンド―」、アーノルドシュワルツネガーである。
ランボーでは多少は「兵隊の哀しみ」を描いていたが、「コマンド―」では一切それがない。「助けると言ったなあれは嘘だ」と容赦なしに悪役を虐殺するシュワに観客は湧いた。
スタローンの立場危うし、筋肉ピンチである。
シュワ以上に悪役をぶち殺すしかない!そこで作られた映画が「コブラ」である。
https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=ur335m6noK8 ←予告編
スタは「ダーティ・ハリーを目指した」というがどう考えても「スタローンという災厄が降ってきた」ディザスタームービだった。序盤で店を襲撃した強盗が「店ごと吹き飛ばしてやる!」と言うと
「やれよ。俺の店じゃねぇ」
と大暴れ!黒づくめのファッション、グラサン(ほとんど外さない)、手には何故か皮手袋(絶対に脱がない)、口にはドカベンの岩木の影響なのかマッチ棒が加えている。深夜アニメばかり見たオタクが5秒で考えたようなファッション。更に武装はキングコブラがでかでかと彫られたコルト、サブマシンガン・ヤティマティック、携帯電話の如く携帯手りゅう弾を持ち歩く。ダーティ・ハリー?あんなのはガキのお遊びよ!更にヒロインは当時のスタの嫁ブリジット・ニールセンを起用。どこを切ってもスタローンな映画であった。52人を劇中で殺害。そしてシュワは対抗して「ゴリラ」という映画を作るのであった。
3章 スタローン列伝 筋肉低迷期そして復活
以降、「関わった奴は皆殺し」映画を生産するスタローンだが焦っていた。「いつまでこんな事やればいいんだ?年取ったらアクションなんて出来ないし・・人生の選択間違えたんじゃないか・・」と反省。「オーバーザ・トップ」で殺人鬼ではなく、不器用なトラックの運ちゃんを演じた。
しかし、ヒットしなかった。以降も「オスカー」や「刑事ジョー/」に取り組むも「こんなのは俺たちのスタローンじゃない!」とそっぽを向かれた
そのころ、シュワがターミネーターでヒットしたのを見る。「ならばSFじゃ!」と果敢に「デモリションマン」でSFデビュー「過去に冷凍保存され未来で甦った暴力警官」という役どころで「それって・・コブラ2でいいんじゃないですか?」な映画で舞台は近未来なのに相変わらずスタローンはスタローンのままな映画だった。
「スマホやパソコン等邪道!足で稼ぐのが伝統だ!メールなんてするな口頭で来い!おい!飲みに行くぞ!」と会社にいる面倒臭いベテラン臭のするスタ映画であった。
その後またも演技派への転向を図り「コップランド」であのスタがしがない地元の警察官を熱演。腹を出し自身の無力感に悩む難しい役だった。かなりいい演技をしたが、こういう時に限って演技派ロバート・デニーロ、ハーヴィ・カルテルと共演してしまいせっかくの熱演も霞んでしまった。
打ちひしがれるスタローン。「もうわかった。アクションしか俺にはないんだな・・終わってもいい・・ありったけを・・映画に・・」一生、筋肉馬鹿として生きる決意をしたスタ。
もう50代差し掛かっていた。仕事はほとんどなくなっていた。かつて自身と同じく、活躍したシュワを始めとするアクションスター達も皆落ち目。
「やろうよ!皆でもう一度アクションを!」かつてしのぎを削ったアクションスター達を集め、かつてと同じように大量虐殺をする最強アクション映画「エクスペンダブルス」を始動!
戻ってきた俺たちのスタローン。メンバーには宿命の友シュワの姿も。「2」ではあのヴァンダムと共演、「3」では若手アクションスター達に「今ならまだ戻れる」と忠告するという懐の深さを見せた。ビックダディ。
今後のスタローンの活躍をお祈りしております。人生、倒れなきゃ負けではないのだ。
追記
伝説はまだ終わらねェ!
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https://www.youtube.com/watch?v=bNVnX96TmJ8&feature=player_detailpage ←予告編
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