こんばんは。
ニュースGOPAN、司会の滝クリです。
突然ですが今夜は番組内容を大幅に変更してお送りいたします。
今夜の内容は、最近話題の嵐山に生息する未確認生命体(以下UMA)通称「ガンジスが生んだ嵐を背負いし男」(以下おっくん)の撮影、接触に初めて成功したゴマーさんにお越し頂き、独占インタビューという形で放送いたします。
滝クリ「今日はわざわざお越し頂き、ありがとうございます。今、どういうお気持ちですか?」
ご「そうですね。私自身今なお興奮と動揺が混在する感情でして、うまく話せるかどうかわかりませんが、頑張ってお伝えいたします。」
滝クリ「ありがとうございます。では順序立ててお話ください。」
ゴ「まず、あの日(3日)は、雲ひとつない快晴でした。
1日にあったサークルの同窓会にて、3つ下のYumikaという女の子から、
また練習見に来てください。
と、誘われたことから、私は天気もいいし久々に先輩風吹かせるために思い出の地、
体育館前に顔出しに行きました。」
ゴ「そこには7期生のくそじろう、かわいいかわいい8期生のNami,Ayano,Mayu,Take,Hiroshiそして誘ってくれたYumikaと別にいてもいなくてもどっちでもいい、9期生、10期生の人間の形をしたゴミが数体いました。」
ゴ「私は、久々に縄練したり、トークに花を咲かせました。
その後WLDDの話し合いのためくそじろうは体育館前を去りました。
去り際に私は彼を晩飯に誘いました。
2~3時間ほど話し合いがあるということだったので、
それまで私の大好物である8期生の女の子たちとトークすることにしました。
くそじが帰った後、数名帰り、私となみ、あやのが残りました。
彼女たちとも一緒に晩メシる予定だったのですが妙に時間があったのでどこか行こうと話しました。」
クリ「そこで、嵐山になったんですね?」
ご「…そうなんです。今言おうと思ったのに栗さん先に言わないで下さいよ~。」
クリス「ごめんなさい。では続きをお願いします。」
ご「お願いされなくてもはなしますよ。」
ご「その日僕は学校まで車で来ていたので、3人で嵐山まで向かいました。
時刻は夕暮れ時、観光客もぞろぞろ帰り始めた頃でした。
僕たちは車を留め、嵐山の地に踏み入った。
その日彼がいるかどうかの確信はありませんでした。
ただ、
1つ1つ歩を進めるごとに、ドクン…ドクン…僕の鼓動が大きくなりました。
高鳴る鼓動は夕暮れの渡月橋に共鳴するようでした。
同時にジワリと背筋にまとわりつくように湧き上がる汗。
ちんすこうを水無しで食べた時と同じくらいの口の渇き。
どうやら僕の体は感じ取っていたようです。
そこに彼が存在することを。
僕は自分に言い聞かせました。
怖くない。怖くなんか・・・無いから。
ナウシカが自分の指に咬み付いたキツネリスをなだめるように。」
くりちゃん「やはり恐怖は隠しきれないんですね。」
ご「あかんの?」
ゴ「僕は気持ちを奮い立たせた。
まるでゴングがなる直前のヴァンダレイ・シウバのごとく。
渡月橋に近づくにつれ嵐を背負いし男達とまるで中世ヨーロッパ時代の戦車のようないでたちの人力車が、
ぞろぞろと獲物を狙うサバンナのハイエナのように観光客に声を掛けている。
僕は目に全神経を集中させた。
なまはげ並みにおっくんはどこだ?
って探し回った。
一緒に行ったなみとあやのの卑猥な声は僕の鼓膜を震わせることはできても脳には届かなかった。
体の一部は完全に反応していたが。
爆肉鋼体な男……出てこいや!
心の中で叫んだ。
だが…
見当たらない。
今日はいないのか?
もしくは出払っているのか?
あきらめかけたその瞬間、僕の全身の毛孔が開き、瞳孔も大きくなったことが自分自身でも感じ取ることができた。
ゴクリ…
生唾を飲み込んだ。
その喉は
プレミアムモルツのCMの矢沢永吉のビールの飲みっぷりをはるかに凌いでいたに違いない。
ようやく見つけたんですよ。おっくんをね。」
滝ク「ここで一旦CM入りま~す。」
CMのあともまだまだ続きます!
ゴマー