【歴代シングル初動ランキングTOP10(オリコン調べ)】
    初動   累計
  1,254,354 ******** Everyday,カチューシャ / AKB48
(発売から5日間での記録です。集計期間はあと2日残っています。)

01 1,208,230 2,308,790 名もなき詩 / Mr.Children
02 1,067,510 1,784,050 Add idicted To You / 宇多田ヒカル
03 1,025,740 2,918,220 だんご3兄弟 / 速水けんたろう、茂森あゆみ、ひまわりキッズ、だんご合唱団
04  955,780 1,642,530 Winter,again / GLAY
05  951,140 1,862,050 LOVE PHANTOM / B'z
06  942,479 1,073,852 桜の木になろう / AKB48
07  924,780 2,895,060 君がいるだけで / 愛してる / 米米CLUB
08  841,280 1,625,520 誘惑 / GLAY
09  828,480 2,296,200 CAN YOU CELEBRATE? / 安室奈美恵
10  826,989 1,030,136 Beginner / AKB48



オリコンチャートを参考にして、

音楽を聴かなくなったのは、いつからだろう。

そんな言葉が、ふと脳裏をよぎりました。


オリコン上位に、現在ランクインする顔ぶれ。

男女アイドル(ジャニーズ・AKB48を筆頭に)、

韓流タレント、アニソン、バラエティ番組の企画物、

ニコニコ動画出身系、歌姫系(西野カナを筆頭に)、

ヴィジュアル系、ヒップホップ系。

変わり映えのない面子が、上位を独占するチャート。

音楽性という言葉とは無縁な面子が、

当たり前のように、チャートを席巻する時代になりました。


勿論、全てが悪いというわけではないのですが、

良い音楽が聴きたいと思って、

チャートをチェックしていた人間の目線からは、

物足りなさを感じてしまいます。

こういった傾向は、数年前から、

徐々にオリコンチャートに、表れていました。


今回、取り上げる話題ですが、AKB48の新曲、

「Everyday,カチューシャ」が、

初動売上げ記録(リリースから1週間の販売枚数)を、

更新したことを受けての日記となります。

(従来の記録保持者は、Mr.children。

「名もなき詩」の120.8万枚が、週間セールス記録でした。)


記録というのは、いずれ破られるものですし、

それが数字という形で、はっきり出てしまうと、

結果そのものを、否定することは出来ません。

確かに1週間で100万枚を超える販売枚数は、

凄い記録には違いありませんし、

偉大な記録であると思います。


ただ今回の件については、

AKB48の楽曲そのものではなくて、

音楽以外の要素が突出した結果、

達成されてしまった記録であった為、

これで本当に良いのかと、思わざるを得ませんでした。

「第3回 AKB48総選挙」の投票券が付いてなかったとしたら、

一体、何枚のセールスが記録出来たでしょうか?


セールス枚数を稼ぐ為に、

初回版にDVDを付けたり、

ステッカーなどのおまけを付けたり、

別タイプのジャケットを用意したり、

販売枚数を伸ばす手法は、

過去にも沢山ありましたが、

ここまでやり方が露骨になってしまうと、

疑問符をつけずにはいられません。

今回、「投票券のおまけにCDが付いてくる」という揶揄さえ、

世間では囁かれているのが現状です。


既に一部の中古ショップなどでは、

対策が取られている模様です。

それというのも、過剰在庫になることを恐れるあまり、

投票券だけ抜き取られ、用済みとなったCDは、

買取拒否を行うことで、対応しているとか。


自分は別にAKB48自体が、嫌いなわけじゃありません。

アイドルとしてのパフォーマンス能力は高いと思います。

特にメンバーの指原莉乃さんに関しては、

大好きなタレントさんの一人でして、

彼女の看板番組である「さしこのくせに」は、

毎週欠かさずに、見ていますからね。

(さしこを見てると、ほわ~んとした気持ちになれます赤)


ただひいき目に見たとしても、

今回、やりすぎ感が漂っていることは、

避けようのない事実です。

こんな形で記録を更新してしまったことに関して、

ミスチルの純粋なファンに対しては、

申し訳ない気持ちになります。

楽曲で直球勝負した結果であればまだしも、

反則すれすれの変化球で、勝ったようなものですから。


楽曲のレベル云々という側面から話しますと、

AKB48の中で、一番好きな曲を挙げるとすれば、

「ヘビーローテーション」です。

今回の曲が悪いというわけではないのですが、

自分の中の楽曲の評価としては、

「ヘビーローテーション」よりも劣るので、

一番売れたと言われても、やはり疑問符が残りますね。


ビジネスと割り切れば、こう言った商法も、

間違えではないのかもしれません。

あれだけAKB48と選挙のことが、話題に上がれば、

投票券欲しさに、CDを買うファンが増えるのは当たり前です。

それにファンもお金を出して、

自分の意思で買っているわけですし、

別に騙されて無理矢理売りつけられたわけではないので、

こればっかりは、秋元プロデューサーの手腕を評価せざるを得ません。


ただCDのおまけとして、

投票券をつけるのではなくて、

総選挙のやり方に関しては、

別の方法があるような気がしてならないのですよね。

別に良い方法があるのであれば、

是非、第4回が行われた暁には、

試してもらいたいと切に願います。


そもそも同じグループの中で、

メンバーを競わせるというのは、

嫌いな考え方ではありません。

ファンがそれぞれ推しメンに投票して、

その結果、光が当たり続ける者、

初めて日の目を見る者、隅に追いやられる者、

そして脱退を余儀なくされる者が、はっきりするので、

新陳代謝を活性化させるという意味では、

この企画には大賛成です。


でもその企画を実行するだけの為に、

音楽業界を巻き込んで欲しくないというのが、

本当のところですね。

現状のヒット曲の傾向を見ていると、

曲の良し悪しよりも、

タレントの人気のみに着眼点が移行して、

オリコンチャートの信憑性が、薄れるばかりです。

それというのも、AKB商法を始めとした、

音楽以外の要素が、

大きく入りこんできているからだと思います。

商業音楽の在り方というのは、難しいものですね。


芸能人であるが故、CDで金銭を稼ぐのは構いませんが、

せめて音楽を純粋にやってる人の夢だけは、

奪わないでほしいですね。

自分が秋元プロデューサーに対して、

何か意見を一つだけでも言えるとしたら、

「音楽と人気投票を混同させないで欲しい」

ということだけは、声を大にして訴えたいです。