診察日の記事はアメンバー限定記事にしているのだが、今回はアメンバーではない方に僕の近況を知ってもらおうとオープン記事にした。

既知の左後頭部の巨大メタは、2021年12月初旬に当てた放射線治療が功を奏し、見る見るうちに縮小した。
再発以来、腫瘍マーカーのCEAは一度も基準値に戻ったことがなかったのに、この放射線治療後は基準値に収まり、今日の診察ではなんと4.1。
上昇傾向に転じた時はもうだめか・・・と覚悟を決めたが、また下降して癌じゃない人と同じくらいにまで下がっていた。

 



(こりゃ嬉しいな!)と思ったが、教授先生は「全ては今やってる薬のおかげなんだ」と言う。
素人的には後頭部の巨大メタを退治したのでCEAが下がったのだと思い、だからいくらかでも薬を減らせないか(できれば注射)・・・と思って相談した答えがこれだった。


イマノチリョウハケイゾクスル。


僕が勝ち得た戦果は、ランマークを1ヶ月から3ヵ月サイクルに減らしてもらったことだけだったが、注射が1本でも減ったことだけでも単純に嬉しい。

(今日のお注射とイブランス)
○ ランマーク・・・なし
○ リュープリン・・・27回目
○ フェソロデックス・・・46回目
○ イブランス・・・45クール

今日の診察では以前撮った左後頭部メタのCT画像を左右に並べて、
「正直なところ、こんなに効果があるとは思わなかった。いまだに縮小傾向にある」
と言ってくれた。
もっと早く放射線を当てていれば、ジンジンする疼痛に耐えなくてもよかったのに・・・、30分間歯を食いしばってMRIを受けなくてもよかったのに・・・と思うけど、その代償は決して小さなものではなかった。

痛みがなくなった代わりに、僕の左後頭部は放射線の照射範囲に沿って30ヘクタールほど長方形に脱毛してしまった。
脱毛は覚悟していたけど、せいぜいお玉くらいの円形ハゲができるのだと思っていた。
後頭部だから自分の目で確認することができなくて、ある日妻に写真を撮ってもらって絶句したことを以前のブログに書いた。

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アメンバーならこの時の「あかんやつ」の画像を見てもらうことができるので、この機会にぜひ登録を。。。
ブログやプロフをきちんと書いておられる方は、即承認させていただきますヨ。
そして、731番の記事にGO!
※ 捨てアカはだめです。


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もうすぐ1年になるのに、不自然に脱毛した左後頭部はいまだに元に戻ってきておらず、いまだに人前で帽子を脱げないでいる。
とうとう放射線腫瘍科の先生も、「ま、(髪の毛はともかく)腫瘍が縮小してよかったじゃん?」と言い出した。
オマイウ・・・とはこの時に使う言葉だろう。
いや、感謝してるけど、これだけひどく脱毛させられると素直に喜べない。。。
QOL・・・という言葉は、ハゲには適用されないことを身を持って証明したようだ。

以上のように、発病から8年経ったが何とか生きている。
当時はこれだけ長生きできるとは思わなかったけどね。
いつ死んでもいいように、やりたいことをやってきたので後悔はあまりない。
しかし、いつ死ぬのか分からないのに手放してしまったものには後悔がある。

癌の治療はこの8年で大いに進んだので、僕がこのブログに詳細に残してきた治療記録はほぼ役に立たなくなってしまった。
そんなブログなんだけど、残念ながら癌になってしまったばかりの人に、ビビりのたいちが身を持って体験してきたからこそ言える言葉はこれだ。

「癌になったことなんて、まるでなかったことのように生きてくださいね。」