リニアックは13回目を迎えた。
ひどい副作用はないものの、前回もそうだったように、やはり僕には倦怠感が強く出る気がする。
放射線腫瘍科の女医先生に、
「照射範囲はピンポイントだよ」
…って言われると、気のせいなのかもしれないけどね。
あと、照射部位の後頭部に痒みと少しひりつく感じがするけど、困るほどのものではない。
そして肝心の放射線治療の成果だが、長年悩まされてきたたんこぶメタは見事に縮小し、痛みも消失した。
上を向いて眠れるようになったことに特段の感動はないが、これまで当たり前のことができなくて不便してきたのだ。
この効果が一時的なものではなく、金輪際出てきませんように…と、神様に祈るばかりである。
照射はあと2回だが、攻撃の手を緩めることなく、徹底して頭に巣くうがん細胞をすり潰してやる。
今日の診察だが、放射線治療があるので普段よりも早く家を出てきた。
一番乗りで採血してからのリニアックを…と目論んでいたのだが、採血の受付をしてみるとすでに僕は82番目で28分待ちだった。
早いもん勝ちのリニアックも同様で、採血が終わって駆けつけても1時間も待たされてしまった。
年末を目前に控えている影響もあるのか、なんだか病院全体がザワザワと忙しく、そして騒々しい気がした。
腫瘍血液内科でもしっかり待たされたあと、ノックして診察室を開けると挨拶をしない教授先生から
「今、放射線治療中だったかね?」
といきなり尋ねられた。
「はい、今日で13回目です」
と言うと、
「どれどれ」と、左後頭部を見て触ると、
「お、少し小さくなったかい?でもまだ高さがあるなぁ」
・・・と言いつつも、放射線治療の効果には満足した様子だった。
「で、その頭は・・・」と、ヘアカラーを施した僕の赤毛を見ながら、
「放射線の副作用かい?」
・・・ん、ま、教授先生にしてはまあまあかな。
CEAは安定の横ばいで5.8(前回は6.9)で、治療はこのまま継続となった。
ケモ室でもたんまり待たされたあげく、
○ ランマーク58回目
○ フェソロデックス35回目
○ リュープリン16回目
を打ってもらった。
イブランスは34クールになる。
フェソロデックスの中殿筋への筋肉注射だが、ずいぶんと硬結が進み、僕のお尻の上半分がデコボコとしてきた。
看護師さんがしこりを避けるようにしてお尻の太もも寄りに注射してくれるのだが、ここの穿刺が痛くって、2~3日痛みを引きずるほどだ。
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今日は朝早くから病院に来て何もかもずいぶんと待たされたが、診察が終わると教授先生の秘書役のナースが追いかけてきて、
「あんまり待ってもらうのも気の毒だから、次から朝1番に診察する」
・・・と言う。
早い時間だとケモ室もそれほど混雑していないだろうから・・・ということで、大変ありがたいご提案があった。
いつもなら10時30分台の予約なのだが、年明けの予約から9時台になった。
今のようにテレワークではなかったころの名残で、最初に別の病院の耳鼻科でSASの診察を受け、その後に大学病院に行くようにしていたので、あえて遅めの時間帯に診察を入れてもらっていたことをすっかり忘れていた。
テレワークが始まってからはいつでも耳鼻科に行けるようになったし、受診間隔も3か月に1度にしてもらったので早い時間の診察には何の支障もなくなった。
むしろこちらからお願いして診察時間を早くしてもらっておけばよかった・・・と、激しく後悔した。
9時台の診察ってことは、8時に病院に来て採血を済ませておくってことだね。
テレワークの日でも、土日祝日でも朝は5時に起きるので全く問題ない。