いつもの便とは違い、ほのかにピンク色の血が滲む下痢状の便の中から、1匹の白い細長い虫が鎌首をもたげて踊り狂っているのを見つけた時にはぞっとした。
すぐに動かなくなったが、あの光景は当分忘れられそうにもない。
あ、これは僕じゃなくてうちのワンコの話ね。

彼がその下痢便をするほんの1分前、

(あ、こんなところに輪ゴムが落ちてるや。間違えて食べたりしないように・・・)

と床からそれを拾い上げてテーブルの上に置いたけど、後でよく見返してみるとこれも同じ虫だった。

 

※ 粗い解像度のものを小さいサイズでアップしました。


何かの拍子に虫だけが肛門からスルリとこぼれ落ちたのだろうけど、げっ!輪ゴムだと思って素手で触ってしまった!


(いやいや、これはいかん)と、慌てて人生で初めて動物病院に電話して駆虫薬を処方してもらったが、便を調べてもらうとこれは犬回虫と呼ばれる生後6ヵ月くらいまでの幼犬が感染しやすい寄生虫だそうだ。
駆虫薬と整腸剤を処方してもらったが、家で犬回虫のことをよく調べてみると、他の犬の糞便を介して感染することが多いようだ。
この時、彼をペットショップからお迎えしてわずか3日しか経っていなかった。
お散歩デビューもしていないのに他の犬の糞便に接することはない・・・ってことを考えると、これは自宅以外でもらったものに違いない。
半ば抗議の意味も含めてペットショップに電話すると、
寄生虫がいないことはちゃんと獣医師によって確認しているし、引き渡し後の病気は免責になっている・・・とのことだった。

契約書を見てみると確かに。。。
環境の変化によって免疫力が低下し、病気になりやすくなっていたり、潜伏期間を経て発症するケースがあったりするので、ペットショップでは引き渡し後の治療費の負担は一切しないと書いてあった。
さすがに抜かりないねぇ。。。

治療費は全額保険でまかなうことができるのでお金のことはどうでもいいのだけど、
体の異変を訴えることができないのにお腹の中に虫が湧くなんてあまりにもかわいそうすぎる。。。

僕がこういう病気になったからこそ、特に我が子(わんちゃんのことね)には病気やケガの苦しみを味わって欲しくない…と強く思うのだ。



回虫は薬を飲み切った後、再度糞便検査をしてもらって完全に駆除できたことが確認できたが、それから4ヵ月後、また便の中に白い虫のようなものが混じっていたので念のために調べてもらうと、やっぱり再発していた。
この頃にはもうお散歩には連れ出していたので、卵が混じった土や他の犬の糞便を口に入れた可能性がないわけではないが、獣医師によれば体内のどこかに卵が残っていて、数か月後にふ化するケースも多いと言う。

この6月で彼は生後9か月になる。
前述したとおり、犬回虫は成犬になると抵抗力が強くなるので発生しないと言われており、再発したと言ってもこれを駆除してしまえばこれで最後になるだろう。
全くやれやれだが、彼には他にも睾丸がお腹の中から下りてこない・・・という心配があるのだが、これは次回のお話にして今度は僕の診察日のお話をする。

はい、今度はワンコではなく、僕のお話です。
結論から言えば、CEAは前回の7.0より少し下がって6.5で横ばいということになった。

てっきり上昇トレンドに入ったものと覚悟していたが、リュープリンはもう少し頑張ってくれるらしい。

 


今日の診察は、3分で終了した。
外来処置室で、
・ 50回目のランマーク
・ 27回目のフェソロデックス
・ 8回目のリュープリン
そして、イブランスは26クールに突入した。

今回は僕よりもワンコの記事のほうが長かったな。。。

今週は海老蔵さんの歌舞伎を見に行ってきます。


 

緊急事態宣言の延長でどうなるかと思っていたけど、中止にならずによかったです。
初めて見る堀越勸玄くんとの親子共演の舞台、今から楽しみでたまりません。

 

※ 今回の記事は、アメンバーの設定を外しました