新型コロナウイルスは、基礎疾患のある人には重篤化するリスクがあると言われている。
この「基礎疾患」について、僕は単に「病気持ちの人」のことを言うのかなって思っていたけど、ちゃんと厚生労働省で定義されていた。
この定義は、平成21年に新型インフルエンザが流行したときに、
○ 下記に示す基礎疾患があり、
○ 入院中、または通院中、
の人は、重症化するリスクが高いのでワクチン優先接種の対象とする・・・として定められたものだ。
その9つの分類とは・・・。
1 慢性呼吸器疾患
2 慢性心疾患(高血圧を除く)
3 慢性腎疾患
4 慢性肝疾患 (慢性肝炎を除く)
5 神経疾患・神経筋疾患
6 血液疾患(鉄欠乏性貧血と、免疫抑制療法を受けていない特発性血小板減少性紫斑病・溶血性貧血を除く)
7 糖尿病
8 疾患や治療に伴う免疫抑制状態
8-1 悪性腫瘍
8-2 関節リウマチ・膠原病
8-3 内分泌疾患(肥満含む)
8-4 消化器疾患
8-5 HIV感染症・その他の疾患や治療に伴う免疫抑制状態
9 小児科領域の慢性疾患
の9つだ。
基礎疾患のある人の中でもさらに優先順位があって、
○ 1歳~小学校3年生
○ 各基礎疾患の「最優先対象基準」に該当する人
とある。
僕のブログを見ている人に小学校3年生以下はいない(多分)と思うので、「8-1 悪性腫瘍」の最優先対象基準をご紹介すると・・・。
「8-1 悪性腫瘍の最優先対象基準」
○ 造血幹細胞移植予定者あるいは移植後半年以降の方
○ 免疫抑制・白血球減少を伴う抗がん薬治療(ホルモン薬、分子標的薬、インターフェロン等)を受けている、若しくは受ける予定の方
とあるので、僕に当てはめてみれば、僕は「白血球減少を伴う抗がん薬治療」を受けているのでワクチンの最優先対象基準に当てはまることになる。
もちろん該当していても、最終的には主治医の判断が優先されることは言うまでもない。
新型コロナウイルスのワクチンも遅かれ早かれ我が国に流通することになると思うが、日本ではこの基準がベースとなって投与の優先順位が決められることになる・・・のかな?
もっとよく知りたい方は、こちらへどうぞ。
(平成21年11月11日/厚生労働省)
「新型インフルエンザの優先接種の対象とする基礎疾患の基準」手引き(概要)
※ PDFファイルが開きます。