先週から「最高のがん治療を読む」というタイトルで連載を開始したが、思いがけず共同執筆者の一人である大須賀覚先生の目に留まったようで、コメント付きでリツイートしていただいた。
リツイートのコメントには・・・
「がん患者さんの生の声が刺さります。標準治療こそが大事な治療で、大金をはたいて自由診療を無理してやる必要性なんてほとんどない。
それを事前に知っているかどうかで、がんと診断された後の状況は全く変わってしまいます。
大切な人が癌になる前に、最高のがん治療をぜひ読んでおいてもらいたいです。」
とあった。


お忙しい先生だけに、僕の稚拙なブログに対してこのようなコメントまでいただけるとは恐悦至極である。
「最高のがん治療を読む」は現在「その6」まで執筆中なのだが、実は大須賀先生のツイートを引用した記事をすでに書いていた。
多分「その3」くらいでご紹介できるのでは・・・と思うが、今回コメントをいただいたからなのではなく、その時に胸に響くものがあって引用させていただいたので、予めお断りしておこう。
今後は毎週金曜日にアップする予定なので是非とも最後までお読みいただき、自由療法や民間療法に惑わされず、「最高のがん治療」である標準治療を、自信を持って受けていただきたいと願うばかりである。

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さて、新型コロナウイルスの拡大に伴い、3月から休んでいたジムを7月から再開することにした。
休会していた間のプライベートロッカー代やら、7月以降の会費のお支払いや精算に時間がかかると思ったので、6月の下旬に手続きの為だけにジムを訪れた。
休会期間中でもプライベートロッカーのお金と休会費はかかるって聞いていたのだが、精算してみるとどちらも不要にしてくれたので、思っていたよりもお安くついた。

プライベートロッカーは靴箱よりも少し大きなサイズくらいのもので、空きがあれば「空き」と書かれたマグネットシートが扉に貼り付けてあり、借りたい人はこのマグネットシートを剥がしてフロントに持っていって手続きを行う。
もちろん使いやすい場所にあるロッカーはなかなか「空き」が出ないのだが、手続きしている間にふっとプライベートロッカーに目をやると、新型コロナウイルスの拡大前にはほとんどなかった「空き」のマグネットシートがたくさんのロッカーに張ってあった。

ジム自体は6月から再開していたものの、スタジオレッスンはまだ再開の見通しすら立っていない。
ジジババ・・・失礼、僕もジジイだけど、ヨガやら健康長寿体操、社交ダンスなどのクラスに通っておられた中高年者や、それほどマニアックではないトレーニーの相当数が退会したんだろうと思わせた。
ジムは新型コロナウイルスのクラスター発生リスクが高いと名指しされているくらいだから、無理もない。
僕だってジム再開直後の6月は様子見で休会を継続していたし、いまだに少し気味悪さを感じているくらいなのだから。。。
ジムでいただいた「新規入会者ご紹介キャンペーン」のチラシを見ると、これまでに見たことがないほど特典内容が充実していたので、ジムとしても退会者分を取り戻そうと必死なのだろう。

さて、6か月分の会費をまとめてお支払いし、あとは7月1日からのスタートと待つだけとなったのだが・・・。

新型コロナウイルスが蔓延するまではあれだけ熱心に行っていたジムだから、本来なら7月1日のスタートを心待ちにしていなければならないはずなのに、新型コロナウイルスはこの約4か月のブランクで「やる気」をも蝕んでしまったようだ。
前述したように、
○ ジムはクラスター発生のリスクが高い・・・と言われている
○ ハァハァ言いながらトレーニングしている他人の吐息が怖い
○ トレーニング機器に付着しているであろう他人の汗が怖い(※ 汗から感染はしないと言われている。)
○ 新型コロナウイルスの第2波が到達してまたジムが休会するのでは?と思うと、トレーニング意欲が萎える
○ マスクを着用しての筋トレは相当きついようだ
・・・など、考えることはネガティブなことばかり。
7月を過ぎてもウジウジしていて、会費を1ヶ月だけでなく、半年分前払いしたことも後悔し始めていた。
とは言っても、会費がもったいないので行かざるを得ない。
一度行ってしまえば気分も変わるだろうと、ジム再開予定日から遅れること1週間後の7/5、ようやく重い腰をあげてジムに行ってきた。

まず、フロントで会員証を差し出してピッとしてもらうところまではこれまでと同じだったが、次に名前と会員番号を記入させられた。
新型コロナウイルスの感染者が出た時に後から追跡できるように・・・ということだろうけど、会員証をピッとしたなら記入しなくても容易に分かるだろうと思ったが、ま、ジムなりのアピールなのだろう。
そして、検温。
帽子を脱ぎ、ケモで脱毛したハゲ頭を若いフロントの女性に晒すのはいまだに屈辱を感じるが仕方あるまい。
おでこに非接触の体温計を当てられて、体温を測られた。

読者ならご存知だと思うが、僕はプライベートではヅラはかぶっておらず、かぶるのは会社に行く時だけである。
最近は普通の飲食店に入る時にも検温するお店がでてきたが、一番嫌なのがおでこを出すためにヅラの前髪を上げなければならないこと。
ヅラを着用したことがある方なら理解していただけると思うが、ヅラとの境界線がヅラバレのホットポイントで、特に使い古したヅラほど境界線付近から抜ける髪の毛があって、ヅラベースが少し露わになっていることがある。
だから強い風が吹いていると風でヅラが飛ばされる(ことはまずないが)ことよりも、この境界線が露わになることのほうが気になってしまうのだ。
普段は髪の毛で隠しているところなのに、検温で髪を持ち上げなければならないのがここ最近の苦痛だ。
だからおでこで検温する飲食店は、次からは意識的に避けるようにしている。

ジムに話を戻そう。
ジム内では当然マスクの着用が義務付けられているが、僕は流れ出る汗で不織布のマスクがグショグショになることを考えて、アマゾンでフェイスカバーを数着買った。
こういうものである。


 
本来はジョギング用のものであるが、実際に付けてみるとわずかながら冷感もあり、呼吸もそれほど苦しくなかった。
それにこれだったら洗濯して使うこともできるので、経済的でもある。
更衣室でトレーニングできる服に着替え、このフェイスカバーを装着して鏡に映してみると・・・、うん、まあまあイケてる。

というわけでトレーニングを再開した。
4か月ぶりだったので今日はフリーウェイとではなくマシーンを使って上半身だけを行い、低負荷で高回数を心がけるようにした。

それでも明日は多分筋肉痛になるだろう。
マシンのすぐそばにはペーパータオルとスプレー式の除菌剤が置いてあり、使用後はスプレーをしてペーパータオルで汗を拭き取るルールになっていた。

以前はジムに備え付けの汗拭きタオルを使っていた。

室内はよく冷房が効いていたが、それでもフェイスカバーの内側は汗でびっしょりになった。
フェイスカバーを脱いでタオルでごしごしと汗をぬぐい、ワークアウトドリンクを飲み、またフェイスカバーを頭からかぶろうとした時に気が付いた。

こんな状態であったことを・・・。


画像出典:東京上野クリニック

これ、なんの画像か分かりますよね?
画像のモデルはイケメンで髪の毛があるけど、僕は抗がん剤を使用した副作用できれいにハゲたまま。
あまりの生々しさに思わず一人で赤面してしまい、自分でも吐き気がするほどだった。
見てる人は腹を抱えて大笑いするかもしれないけど、僕にとっては自殺レベルの恥ずかしさ。
全然あかんやんか、フェイスカバー・・・!

ともあれ、ジムに一度行きだすと俄然やる気が復活したのは予想通りだった。
コロナ自粛中から乱れはじめた食生活とうさ晴らしの飲酒も修正できそうだし、鬱的状態も急速に解消しつつある。
しっかり上半身を鍛えたあと、家に帰ってから鏡をみると驚くほどしっかりとパンプアップしていた。
マッスルメモリーと言われる現象で、筋トレ経験者の筋肉は、少しトレーニングをしない期間があっても再開すると著しく発達が早い。
僕にとって筋トレはやっぱり手放すことができない趣味だな。

新型コロナウイルスの第2波が気になるところだけど、たとえジムが再び休業になったとしても、自宅での自重トレをするなどして筋トレから離れないように気をつけることにしよう。
筋トレから離れてしまうと筋肉が衰えることはもちろんだが、僕は生活リズムや心の調子まで崩してしまうことになるから。。。

 

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