先日、ジムに入会したお話を記事にした。

腰椎に骨転移しているのが気になっているので、低負荷高回数を心がけているのだが、翌日筋肉痛が残っていないとどうもやった感がなく、つい病気前のような負荷をかけてしまう。
圧迫骨折を軽く見ているわけではないが、自分自身でも思っている・・・困ったものだと。

そう言えば、筋肉痛で面白いことを発見した。
僕は左胸の大胸筋と小胸筋を残す胸筋温存乳房切除術を受けたので、筋肉は術前と同じように残っているものだと思っていた。
でも胸の筋肉痛は、健側の右胸は全体に痛みがあるのに対し、左はかつてあった乳首周りの円周上にしか痛みがない。
ってことは、やはり筋肉の一部も乳房とともに切除されてしまったのだろうか。 



ネットで乳がんの術式について調べてみると、
○ 大胸筋のみを残すPatey法(鎖骨下リンパ節郭清も実施)
○ 大胸筋と小胸筋をともに残すAuchincloss法
があるらしい。
でも、僕の場合、左胸の筋肉痛は小胸筋にしか残っていないように感じるのだが、大胸筋だけを切除して小胸筋を残すような手術法があるのだろうか。
ちなみに大胸筋と小胸筋の両方をとってしまうのは有名なハルステッド法と言って、現在では行われていない。

 

5年前の手術記録を見直してみよう。
あれ・・・。
術式名が「左乳腺全摘術」になっていて、胸筋温存なんて単語はどこにもない。
あれれ・・・。

続いて手術記録を読んでみよう。
「…電気メスにて腫瘍を含む乳房組織を大胸筋と筋膜ともに剥離して左乳腺を全摘した」
えーーー!
この記事を書くまで筋肉は全部温存してくれているものだと思っていたし、確か術前にそのように説明された記憶があったんだけどなあ。
いやぁ、手術記録が手元にあってよかった。
それにブログを書いていたからこそ気づくことができた…いまさらだけど。


そっかー、僕の左胸には乳首だけでなく大胸筋もなかったんだー。

・・・そっか、そっか。

手術から5年目にして初めて気づいたよー。

筋肉は残せなかったんだね。

ついでに、「乳腺全摘術」を調べてみた。
○ 通常はがん直上の皮膚・乳頭・乳輪を含めて乳房を全切除する(Bt)
○ がんの部位や進行程度によって皮膚を残す皮下乳腺全摘術(SSM)
…があるらしく、僕の場合は皮膚が残っているのでこのSSMという術式で手術を受けたようだ。
ガッテンガッテン。

※ 過去記事に「全摘」と表現した記事がいくつも出てきますが、僕の中では全摘でも筋肉は残っているものだという誤った認識でおりました。

今回の記事によって整合性がなくなる過去記事が出てくるかもしれませんが、どうぞご容赦ください。

手術記録をアップした時も、自分で「大胸筋と筋膜ともに剥離・・・」って書いているのに、・・・いやぁ、思い込みって恐ろしいね。

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※ アメンバーのみご覧いただけます。 
225 診療情報提供書を読み解く(その3)手術記録

 

 ※  先日の記事では久しぶりにオープンにして、たくさんの「いいね」をいただきました。

やはり見ていただいている方が見えるというのはモチベーションがぐーんとアップするもので、より魅力ある記事を書こうと気持ちを新たにしました。

どうもありがとうございます。

今後は記事によって、クローズとオープンを使い分けていきたいと思っています。