前にイブランスの副作用について触れ、僕に顕著な副作用はないと言ったがしっかり罰があたってしまった。
現在イブランス3クール目だが、2週目にしてしっかり発熱したし、口内炎も初めてできた。
これまでのイブランスの副作用と思われる症状をまとめてみる。

○ イブランス1クール
熱は37℃を少し超えたほどだったが、いつもの風邪とは違う症状だったのできっと骨髄抑制による発熱だったのだろう。
感染症と思われる発熱は初発のケモ以来で、懐かしさを感じる反面、またこれが始まったかー・・・と、うんざりする気持ちもある。
教授先生に発熱したことを言えば減薬されるかもしれないので、このことは伝えない。
初発のEC療法の時にも骨髄抑制による発熱があって申告したところ、当時の主治医とがん化学療法認定看護師さんの判断で減薬されてしまって悔しい思いをしたことがあったからだ。


1週間の休薬で好中球はしっかり戻ってきたのでほっとしたが、イブランスは始まったばかりで気は抜けない。
軽微な副作用でもこれから蓄積されて大きくなっていくのだろうけど、願わくば決められた用量でこのまま走り続けたい。

○ イブランス2クール
2クール目が始まった初日に右下腹部のあたりに謎の激痛が襲い、もう少しで救急車のお世話になるところだったがなんとか耐えた。


さすがにこれは教授先生に黙っておくわけにはいかず、その日の診察終わりに造影CTを撮ったが、その結果が待たれるところである。

○ イブランス3クール
3クールが始まったころから、左下腹部に何かがいるような気がしてならない。
軽く押すだけで痛みを伴う不快感があり、他人に触れられたくないほどだ。
前述した2クール目の腹痛が全体に広がった・・・とも言えなくもない。
お腹がものすごく空いている時に何かを食べた時のようなキュッとした痛みに似ているので、ひょっとしたらこれまで見過ごしてきたのかもしれない。
これが慢性化してこの1週間ほどでどんどん痛みが強くなり、もはや真っ直ぐに立って歩くことができず、体がくの字に折れ曲がってしまっている。
場所的には大腸のあたりのようだが、ネットで調べても可能性が多すぎて特定できない。
イレウスでもないようだし、乳がんの消化器系への転移は珍しいようだ・・・となると、腹膜播種か、腹水が貯まってきているのか?
そういえば、お腹がタプタプしているような気がするが、コレデハナイノカ・・・!?
CTの結果が早く知りたいものだ。

そして、2週目には38℃近くまで熱が出た。
初発のEC療法の時は、熱が出た時には救急で駆け込んでとりあえずの薬をもらい、翌日の主治医の診察で抗菌剤のクラビットを処方してもらったが、今回は自己判断のロキソニンで様子を見る。
今の大学病院で昔もらった外来処置室の案内には、熱が37.8℃以上出た場合は連絡を・・・とあるが、熱はちょうど37.8だった。
腹痛のこともあってウンウンうなっていると妻がイライラして盛んに病院に行けというが、僕は行っても仕方がないと思っているので腰が重い。
それは、
○ 前述したように減薬される可能性がある。
○ 行ったところでロキソニンくらいしか処方してくれない。
○ 後日、教授先生に「緊急じゃないのにくるんじゃない!」とかまされる。
・・・と、思うからだ。
3つとも想像の産物ではなく、これまでに経験したことばかりだ。
僕だって学習する。
しかしこれまでは経過観察だったからまだよかったけど、これから先、こういった体の不調が出た時に教授先生に忖度して何も言えないというのは、確かに問題だなぁ。

妻に言われなくても分かっているけど、すぐに解決できる問題でもない。

 

あと、口内炎が一つできた。

食事に困るような場所ではないが、うっかりブクブクとうがいなんかすると「イテッ」ってことになる。

地味に痛いしなかなか治らないし・・・、人によっては食事ができないほどひどくなるって聞くので、これ以上増えないことを願うばかりだ。

以上がイブランス3クールまでの僕の副作用のまとめだ。
熱が出た時のお守りにクラビット(抗菌剤)の処方でもあれば心強いのだが、次回の診察日に発熱のことは隠してそれとなく言ってみようかな。


腹痛のことはなんとかしてほしいと思う反面、もうどうにもならないんじゃないかと半分あきらめ気味だ。
今日は急な小倉への出張があって、新幹線の中でこの原稿の下書きを打っているところだけど、お腹が痛いのを懸命にこらえているような有様だ。

これ以上痛みが強くなれば会社に行くのも難しくなりそうで、もはや出張どころではない。
いや、実は明後日からシンガポール旅行なんだけど、今からでも入れる保険を探しておこう。

 

※ この記事を書いてから腹痛は少しマシになり、体がくの字に曲がるほどの痛みは軽減した。しかし、依然腹部の遠いところになにかがいるように感じるし、キリっとした痛みも頻回にある。

また夕方になるとほぼ毎日のように微熱が出て、それと同時に腹痛もひどくなる。

 

(元)愛弟子君の病気について(番外編)---------------------------------------


先日診察があったようで、彼女の主治医がお腹に影が見える・・・と言ったのは、血管が細くなっているような箇所があったという意味だったようだ。
あと、PET検査をするのなら癌を疑っているのでは?と思ったが、よくよく聞くと、PETセンターで腎動態シンチグラフィーの検査をするらしい。

がん患者である僕にとって、「影」や「PET」と聞くとすぐに癌をイメージしてしまい、要らないことを言って無用に彼女をビビらせてしまったようで猛省中だ。
彼女の主治医によると、原発性アルドステロン症という診断のほか、腎動脈狭窄症の疑いもあるようで治療に慎重を期すそうだ。
いずれにせよいい先生に出会ったようで、そこは頼もしく思っている。

それでも大変な病気には違いなく、今度は入院して足の付け根の動脈からカテーテルを入れ、副腎?腫瘍?の生検を行うようだ。
この病気になって少しは度胸がついたつもりでいたが、彼女の話を聞くと僕はまだまだ修行が足りないようだ。

いずれにせよ、僕には祈るくらいしかできない。
僕の身近にいる人に病気の辛さを味わってほしくはなかったのだが、なんとも残念な気持ちでいっぱいだ。