一時期に比べればずいぶんマシになったとは思うが、まだまだお天道様は朝からじりじりと身を焦がすような熱線を送ってくる。
夜遅くになると随分涼しくなったなって思うこともあるが、このお昼間の暑さを考えると、こおろぎの声色を聞くのはもう少し先になりそうだ。

今日は月一回の定期診察日で、先日の骨シンチの結果を聞けることになっている。


病院の駐車場への入庫待ちの車列はすでに長い列を作っていたが、採血は意外と空いていた。
これでは持ってきた本を広げるまでもないので、自分の順番が回ってくるまでぼんやりとあたりを眺めていた。

この病気になるまでは、1年に1回の健康診断の採血時の注射が、1ヶ月前から憂鬱になるほどの注射嫌いだった。
それが今や毎月最低1回以上。
これを発病の2014年から続けていて、自分でも(嫌いな注射をよくがんばってきたな)と、涙ぐむ思いだ。
これだけ穿刺されているとさぞ血管はぼろぼろになっているのでは・・・と思うが、ケモとは違い、採血の穿刺くらいでは血管の自己再生能力のほうが上回っているようだ。

採血される人々の姿を観察していると、非常に興味深い。
僕は左腕が患側なので常に右腕を差し出すのだが、採血される人の多くは右腕を差し出していた。
また穿刺中に針先を見つめる人は年配の方が多く、不自然に体をねじって頑として見ようとしない人は中年女性に多かった。
女性は痛みに強いと思い込んでいたので、少し意外な発見だった。
僕も普段は視線を逸して針先は見ないほうだが、
(今日はがっつり見てやろう。見ても見なくても痛みは一瞬だろう)
と、訳の分からない闘争心に火をつけて採血に挑んだ。
しかし、実際に目の前で注射針を見るとたちまち気持ちが萎えてしまい、やっぱり視線を逸らせてしまった。

僕の血管は立派な血管をしているので穿刺を失敗されることは滅多にないが、血管が細くて見えにくい人は大変だろう。
僕の目の前の女性が不自然に体をねじっていた人だったが、穿刺に何度か失敗されたあげく、最終的には手の甲から採血されていた。
かくいう僕も、術後すぐのICUで採血された時は、左腕が患側だったのでNG。

右腕は点滴をしていたので足の甲から採血されたことがあった。
「足の甲に針を刺す」と聞いた時は、(もうどうにでもしてくれ)と、「びびる」というよりも「絶望」しか感じなかった。
穿刺する看護師が「痛そう・・・」と同情するほどだったが、痛いのは穿刺するほんの一瞬だけだった。
針の太さも関係あるのだろうけど、僕の今までの経験で言えば、注射の痛みは穿刺ではなく、薬剤が入っていく痛みを警戒する。
今のランマークがそうだね。

さて、前置きが長くなったが本日の結果は。
○ CEA
(8月) 9.0←ココ

(7月) 8.6
(6月) 7.7
教授先生は、「横ばいだね」とのコメント。


○ 骨シンチ
教授先生のパソコンに表示された読影結果を盗み見すると、「異常なし」とのことだった。
とすれば、この仙骨付近の痛みはやはり座骨神経痛なのか。
骨転移している腰椎への言及はなかったな。


○ 首のしこり
一ヶ月ほど前にふっと左頸椎に手をやると、今までふれたことがなかったしこりに触れてぎょっとしてしまった。
これを先生に触診してもらったが、大騒ぎするほどのことではないが、次回CTを撮る…ということになった。
造影で全腹部・胸部に加えて、上頸部が入るようにオーダーしてくれた。

診察室を出ると、外来処置室でいつものとおり、ポートのフラッシュとランマークの注射をしてもらった。

その後、14:00から予約をしていた栄養指導室を訪ねる。
1週間前から記録していた食べ物記録を提出し、管理栄養士さんの指導を仰ぐ。
2ヶ月ぶりに体組成検査をしてみると、何にもしていないのに脂肪量が減って筋肉量が増えていた。
心当たりと言えば、最近3日ほど断食してみたけど、それが何か影響したのだろうか。

断食については、また別の記事であげることにしよう。

これが終わると14:30だった。
朝から何も食べていないのでお腹が減った。
会計はだだ混みで、60分以上の待ちとのことだったので、先に食事を済ませることにした。
今日のランチは、最近よく行く病院近くの小さなカフェで、唐揚げ定食を頂いた。