物心がついた男の子が恐れるものの一つは、「ハゲ」であることに間違いない。
だから子どもが相手を罵る時に必ず使う言葉には、絶対「ハゲ」という言葉が入っているし、(大人になってハゲたらどうしよう。ハゲはいやだな。)と不安にも感じていた。
幸いこの年齢にしてハゲることも薄くなることもなかった・・・。
そう、抗がん剤を打つまでは。
僕はEC療法で一発で脱毛したが、脱毛の状況は先輩方のブログでたくさん紹介されているので僕は書かない。
でも髪が命の女性が脱毛するのは、さぞ辛く悲しいことだろう。
抗がん剤で脱毛するとなると女性なら迷うことなくウィッグを探すのだろうけど、男の僕はウィッグを買うかハゲを晒すかで迷った。
【晒す・・・?】
○ 会社にやはり病気で脱毛した人がおり、最初はツルンとした頭にぎょっとしたけどすぐに慣れてしまった。自分が思っているよりはすぐに周りになじむのではないだろうか?
○ ファッション用ではなく医療用のウィッグは買ってもレンタルしてもものすごく高い。治療費だけでもたくさんのお金がかかるのに、これ以上の出費は妻に対して心苦しい。
○ ハゲててもウィッグなしで生きている人はたくさんいる。
○ 僕ならセクシーなハゲになれそうな気がする。
【ウィッグ・・・?】
○ 健康的なハゲと病的なハゲとはやっぱり違う。今後眉毛やまつ毛や鼻毛などが抜けることを考えると、ウィッグであっても髪の毛は欲しい。
○ スキンヘッドにスーツ姿は合わないのでは?というか、ビジネスマナーとしてどうなの?
○ スキンヘッドになった理由を一々説明するのが面倒だ。
○ 夏はとっても暑そうだし、蒸れそうだし、痒そうだ。
○ とにかく初めてなのでいろいろと不安。
最終的には仕事で人と会う機会も多いのでウィッグを着用することに決めたのだが、決め手はやはり、「病的なハゲに見られることが辛い」と思ったからだ。
ウィッグはネットを駆使して探したのだが、意外と難航した。
なんせ初めてのことなのでネットだけではなく、お店が近くにあって話が聞けることを条件にした。
植毛術やファッション用のウィッグを扱うお店は多いのだが、医療用の全頭タイプを扱っているところってなかなかなく、あっても女性用が中心だった。
結局お会いすることができた3社から話を聞き、ウィッグ初心者でもケアが充実しているスヴェンソンからレンタルすることにした。
買い取りにしなかったのは女性と違って短髪なので、髪の毛が伸びだしたら早く脱ズラできるだろうと思ったからだ。
僕はもともとイワトビペンギンのような髪型にしていたのだが、ウィッグは極端に短髪にすることができない。
かといっていきなり毛量のあるウィッグを着けるとヅラをかぶったことがすぐにバレてしまうので、地毛があるうちにできるだけ伸ばしておこうとした。
そしていよいよ脱毛が始まる。
計画どおり、スヴェンソンのお店の中で坊主頭にしてもらう。
ほんとはこの時にツルツルに剃りあげてスキンヘッドにしてもらいたかったのだが、美容師の資格では肌に直接刃を当てることができないらしく、やってもらえなかった。
当時の日記を見てみるとそれは2014.7.16のことで、「悲しい、ため息しかでない」と感想が書いてある。
こうして、人生初めてのウィッグデビューをすることになった。
【ウィッグで困ったこと】
○ 普通の風で脱げることはないという話だが、それでもやはり風は怖い。脱げるのでは・・・?、というより風で髪型が乱れ、ウィッグの地肌が見えるのではという怖さがある。
○ 想像していた以上に暑いし、蒸れるし痒い。これは今でも慣れることはなく、家に帰ってズラを脱いだ時の解放感ったら体験した人でないと分からないだろう。
○ 知り合いに会ってもなかなか僕だと気が付いてもらえない。ウィッグのせいだけではないのだが、病気後10キロ以上痩せ、骨髄抑制のためにマスクを着けていたから気が付かないのは当然なんだろうけどね。
幸いこの年齢にしてハゲることも薄くなることもなかった・・・。
そう、抗がん剤を打つまでは。
僕はEC療法で一発で脱毛したが、脱毛の状況は先輩方のブログでたくさん紹介されているので僕は書かない。
でも髪が命の女性が脱毛するのは、さぞ辛く悲しいことだろう。
抗がん剤で脱毛するとなると女性なら迷うことなくウィッグを探すのだろうけど、男の僕はウィッグを買うかハゲを晒すかで迷った。
【晒す・・・?】
○ 会社にやはり病気で脱毛した人がおり、最初はツルンとした頭にぎょっとしたけどすぐに慣れてしまった。自分が思っているよりはすぐに周りになじむのではないだろうか?
○ ファッション用ではなく医療用のウィッグは買ってもレンタルしてもものすごく高い。治療費だけでもたくさんのお金がかかるのに、これ以上の出費は妻に対して心苦しい。
○ ハゲててもウィッグなしで生きている人はたくさんいる。
○ 僕ならセクシーなハゲになれそうな気がする。
【ウィッグ・・・?】
○ 健康的なハゲと病的なハゲとはやっぱり違う。今後眉毛やまつ毛や鼻毛などが抜けることを考えると、ウィッグであっても髪の毛は欲しい。
○ スキンヘッドにスーツ姿は合わないのでは?というか、ビジネスマナーとしてどうなの?
○ スキンヘッドになった理由を一々説明するのが面倒だ。
○ 夏はとっても暑そうだし、蒸れそうだし、痒そうだ。
○ とにかく初めてなのでいろいろと不安。
最終的には仕事で人と会う機会も多いのでウィッグを着用することに決めたのだが、決め手はやはり、「病的なハゲに見られることが辛い」と思ったからだ。
ウィッグはネットを駆使して探したのだが、意外と難航した。
なんせ初めてのことなのでネットだけではなく、お店が近くにあって話が聞けることを条件にした。
植毛術やファッション用のウィッグを扱うお店は多いのだが、医療用の全頭タイプを扱っているところってなかなかなく、あっても女性用が中心だった。
結局お会いすることができた3社から話を聞き、ウィッグ初心者でもケアが充実しているスヴェンソンからレンタルすることにした。
買い取りにしなかったのは女性と違って短髪なので、髪の毛が伸びだしたら早く脱ズラできるだろうと思ったからだ。
僕はもともとイワトビペンギンのような髪型にしていたのだが、ウィッグは極端に短髪にすることができない。
かといっていきなり毛量のあるウィッグを着けるとヅラをかぶったことがすぐにバレてしまうので、地毛があるうちにできるだけ伸ばしておこうとした。
そしていよいよ脱毛が始まる。
計画どおり、スヴェンソンのお店の中で坊主頭にしてもらう。
ほんとはこの時にツルツルに剃りあげてスキンヘッドにしてもらいたかったのだが、美容師の資格では肌に直接刃を当てることができないらしく、やってもらえなかった。
当時の日記を見てみるとそれは2014.7.16のことで、「悲しい、ため息しかでない」と感想が書いてある。
こうして、人生初めてのウィッグデビューをすることになった。
【ウィッグで困ったこと】
○ 普通の風で脱げることはないという話だが、それでもやはり風は怖い。脱げるのでは・・・?、というより風で髪型が乱れ、ウィッグの地肌が見えるのではという怖さがある。
○ 想像していた以上に暑いし、蒸れるし痒い。これは今でも慣れることはなく、家に帰ってズラを脱いだ時の解放感ったら体験した人でないと分からないだろう。
○ 知り合いに会ってもなかなか僕だと気が付いてもらえない。ウィッグのせいだけではないのだが、病気後10キロ以上痩せ、骨髄抑制のためにマスクを着けていたから気が付かないのは当然なんだろうけどね。