前回CTを撮ったのは、昨年2017.4.5だった。
その結果、
・ 腰椎3カ所の骨転移
・ 右腋窩リンパ節腫大
を指摘され、それからランマークの注射が始まったのだ。
ちなみにその時点でのCEAは24.9だった。
参照記事:305 2017.4.25診察日「教授先生と骨転移」
以降、血液検査以外の検査は全くなかったのだが、前回の診察日で、「久しぶりにCTを撮ってみるか?」という教授先生の一声で、2018.2.16に体幹部(胸+全腹部)の造影CT検査を受けてきた。
久々だったせいか造影剤がいつもより熱く感じられたが、これにもすっかり慣れ、お漏らししたような下半身の生暖かさを楽しむ余裕さえあった。
今日はこのCT検査の結果について、教授先生からお話しがあるはずだ。
ここ数か月の自分の体調を振り返ると、痛いところがあるわけでもなく、血液検査の数値も落ち着いているので、悲観的な僕でも今回ばかりは楽観視していた。
しかし、こんな日に限って教授先生からのコールが遅い。
ひょっとしたら結果が悪かったから後回しにされているのでは?と、段々不安になってきた。
結局呼ばれたのは病院に到着してから2時間30分後のことだった。
結果・・・。
モニターの左側に先日撮った僕のCT画像、右側に昨年取った画像を表示させると教授先生は、
「これね、肝臓のここの部分だけど、前回と比べると白くなっているだろう?」
見ると今回撮ったほうのCTの肝臓に、白い点のようなものが3、4個写っているのが見て取れた。
僕の心臓が急にどきどきと鼓動を早め、生唾をごくりと飲み込んで教授先生の次の言葉を待った。
「脂肪が付き始めているよ。脂肪肝だね。もうちょっと体重減らしなさいよ。」
僕は椅子からずり落ちそうになった。
(もちろん、これも大事なことなんだけどね。)
続いてマウスのホイールをクリクリ回して僕の体を輪切りに刻んでいくと、
「ここ、小さくなっているよー」
と教授先生。
「右の腋窩リンパ節ですか?」
と聞くと、
「いや、縦隔リンパ節だよ。前回がこれで今回がこれ。ということで今の治療を続行だな!」
ということに相成った。
ホントは腰椎の骨転移の状態も聞きたかったが、教授先生とのコミュニケーションは破たんしているので、これ以上質問することができなかった。
お話しがないということは、悪くはなっていないのだろうと理解をしている。
今回、CEAは8.5だった。
前回は9.0だったので、踏ん張りつつもじわじわと土俵際へと追いやられている感じだ。
教授先生もこの結果を見て、「んー、横ばいだけど下げ止まったね」と言っていた。
次回の診察日は本来なら1か月後になるのだが、その日は外来をやらないらしい。
その翌週は僕がカンボジア旅行の計画がはいっているので、3週間後ということになった。
この後は10回目のランマークの注射を受けた。
僕がこの大学病院にお世話になり始めた時、まだランマークを受ける前に外来処置室でポートフラッシュをやってくれていた看護師さんが今日の担当だった。
すっかり忘れていたけど、難しいお名前のその看護師さんの名札を見て思い出した。
「あれ?ケモもやるんですか?」
と聞くと、なんだか組織が変わったとかで、ケモも外来処置室も一緒の勤務体制になったとのことだった。
ここも1年経つと段々とナースの顔が分かるようになってきたし、向こうも僕のことを覚えてくれるようになって、半個室状態のケモでの看護師さんとの束の間の会話が、病院での唯一の楽しみになってきた。
というわけで、闘病ブログを書いている者としてはそろそろ大きなネタが欲しかったところだが、今回もネタになるようなものは出てこなかった。