初代ヅラはスヴェンソン製で、2014年7月16日に購入したので丸2年が経過したことになる。
何度かこのブログでも記事にしているが、ラストケモから今日まで髪の毛がここまで回復しないとは思いもよらなかった。
多くの医療機関や医療用ウィッグを扱っているお店のサイトを覗いてみると、ラストケモから半年~1年後にはほとんど回復すると書いてあるが、僕には当てはまらなかったようだ・・・なんて愚痴を言っても仕方がない。
この2年間、雨の日も晴れの日も、暑い日も寒い日も・・・時にはスーパーの袋に入れられてぺっちゃんこになりながらも僕の頭の上でハゲを隠し続けてくれたヅラ。
オーヘンリーの「最後の一葉」ではないが、最近では髪の毛が抜けていく速度が日々上がってきている。
最後の1本が抜けた時に初代ヅラはその役割を完全に終えるのだろう・・・いやいや、もう抜け毛によって髪の密度が全体的に薄くなってきているので、残念ながらこちらから戦力外通告をしたというのが正確なところだ。
さて、初代ヅラのプロフィールとこれまでの取扱い方や近況を箇条書きでまとめておく。
○ 値段は23万円で、最初はレンタルで月々1万7,000円ほど支払っていた。
○ ラストケモから僕の髪の毛の回復が余りに遅いので、月々の支払いが損にならないように途中で買い取った。
○ 毛はミックス毛。
○ 2か月に一度、スヴェンソンの美容師さんにメンテナンスをしてもらっている。
○ ウィッグの下にはガーゼキャップを着用。
○ 外出先から帰ればヅラを着けたままブラシで梳かし、軽く整髪剤で固めておく。次にヅラを外して除菌シートで裏側を丹念に拭き、ウィッグスタンドにかけておく。
○ シャンプーは10日に一度くらい。スヴェンソンで買ったウィッグ用のシャンプーとリンスを使用している。
○ 1年半くらいからシャンプーやブラシで梳いた時に毎回のように髪の毛が抜けるのが気になり始める。そしてメンテナンス時に美容師さんから全体的に毛量が減ってきていると指摘される。
○ よく見てみると髪の毛の分け目や前髪のあたりの密度が減ってきてるのが分かった。特にヅラとおでことの境界線が鏡を通して安易に分かるようになり、最近は特に気にしている。
○ 仕方がないので現在は前髪でおでこを隠すような髪型に変えたが、風が吹いておでこが全開になると境界線がはっきり分かってしまうので手で押さえなければいけないのが辛い。
2代目ヅラを購入する前に考えたことは、ヅラであることを会社の同僚にカミングアウトするかどうかだ。
髪の毛の回復力が遅いと言っても、世間では通用するほどのハゲ具合にはなっている。
でも、僕はこの2年間、自然な脱ヅラを目指して我慢してきたのだから、まだ伸びる見込みがあるならもう少しだけがんばってみたいのだ。
しかし妻はそんな僕の気持ちを知ってか知らでか「もういっそのことカミングアウトすれば?ヅラだって安くないんだよ。」と言う。
それは僕が男なんだから少々のハゲは我慢すれば?ってことなのだろう。
ヅラが安くないのはようく分かってて、初めて買った時も余りの高額に身の置き場がないほど恐縮した。
しかし・・・一番の理解者であるはずの妻から「ヅラは安くない=病人は厄介者」と脳内変換した僕は、妻への当てつけに、
○ 先日スマホを失くしたけど、ヅラにお金がかかるから買い替えることはしない。
○ 月々の僕のお小遣いの一部を返上する。
ことを宣言したのだ。
ヅラを一括で買えるほどは稼いではいるが、この宣言で妻の心無い発言に対する反省を遠回しに求めているのが7割、お金を使わせて申し訳ないと心から思う気持ちが3割。
僕だって好きで癌になったわけでもヅラを被っているわけではないのだ。