先月2017.1.17に縦郭リンパ節への遠隔転移が確定し、これまで飲み続けていたタモキシフェンがもはや効いていないと判断された僕は、男性乳がんへの臨床データが乏しいホルモン療法であるアロマターゼ阻害剤(レトロゾール)に薬を変え、それから1か月が経った。
果たして効果があったのか、それともなかったのか。

 

2017.2.21の教授先生の診察日。
CEAの結果は、
前回 22.5
今回 25.4
と微増という結果だった。
教授先生に言わせると誤差の範囲内というが、僕に言わせると下がっていない以上効いていないと感じている。
これまでのCEAの上昇具合から考えると、今回微増に転じているだけ一定のブレーキがかかっているとも言えなくはないが、このブレーキもいつまでもつことやら何とも心細い。
次の診察は2017.4.18だが、その1週間前にCTを撮ってもらうことになっている。
もう一度言うが、レトロゾールがいつまで僕の悪性腫瘍の増殖を抑止してくれるのか、次回のCT検査の結果は目に見えて分かるだけあってCEAを検査する以上に恐ろしく感じる。

 

ちなみに先日の縦郭リンパ節生検ではHer2が+1だったため、もう一度病理検査に出して染色してくれたらしいがやっぱり結果は変わらず+1のままだった。
初発と再発では乳がんの性格が変わるという話は先輩方のブログで見て知っていたが、これでもうハーセプチンは使えない。
サブタイプはルミナールBと、今までと変わらないんだけどね。

 

先生に、
「じゃ、ホルモン療法の次はまたタキサン系ですね。・・・ということはまたまた禿げちゃいますよね?」
というと、
「まだ毛に未練があるかね。ワシはもう諦めたよ。」
と少し薄くなった頭を指さして大笑いしておられた。
今回の診察ではケモからは逃れられたが、やっぱりレトロゾールはあまり効いてくれなかったようだ。
副作用と言われている関節痛と体の強張りだけは一人前に発現したけど、それには先生はカロナールを追加処方してくれた。

 

またの機会にみなさんにもご意見を伺いたいと思っているが、決して僕は無治療がいいとは思ってはいないけど、これから先のQOLは何よりも大切にしたいと思っている。
タキサン系(アブラキサン)の副作用では前回散々な目に会っただけに、次にもう一度タキサン系のケモを使うかもしれないと聞いて動揺しているのは事実だ。
治るならまだしももう治らないのなら・・・お金も決して安くないしね。
根っからのビビりなので緩和ケアで苦しみだけ取ってもらえれば、積極的な治療はしなくてもよいかな・・・なんて。
まだそんなことを考えるのは早すぎるけどね。