仕事は依然 忙しいものの、仕事のピークは過ぎた。

 

前にアップした記事の中で小説家の村上春樹の言葉を紹介したが、
「小説家に必要なのは書かずにはいられないという「内的なドライブ(衝動)」と、孤独な執筆を長時間持続できる「強靭な忍耐力」があるか。
これが小説家の「資格」のようなものだ」
という言葉を思い出す。
そう、時間がないことを理由に文章が書けないというのは、やっぱり僕は小説家には向かないのだなと妙に得心してしまった。

 

さて、書こう書こうと思いつつ手元に残っているネタは、
① 再発疑惑
② 診療情報提供書を読み解く
③ 遊びの記録
 である。
一応闘病ブログを標榜しているのだから①の再発疑惑が読者が一番気になるところだろう。
なのでしばらくは①と②の記事を中心にアップしていこうと思う。

 

前回の記事のおさらいを少ししておくと・・・

2016.11.1 
転院して採血、検尿、心電図、胸のX-Pの検査結果を聞いてCEAが15.7まで上昇したことが分かった僕は、検査漬けの日々が始まった。
検査スケジュールは以下のとおりだ。

 

○ 2016.11.1 胸・全腹部の造影CT検査(済)
○ 2016.11.7  PET-CT検査
○ 2016.11.11 骨シンチ検査
○ 2016.11.15 検査結果発表

 

上記の検査のうち、「胸・全腹部の造影CT検査」のことまでを前回の記事に書いたので、今日はPET-CT検査のことを書くことにする。

 

2016.11.7【PET-CT検査】
PET-CT検査は検査の4時間前から絶食しなければならず、水だけは飲んでもOKということなので、12:30からの予約だった僕は朝食を抜き、運動もよくないというのでタクシーで病院に向かった。

12:15

病院に着いた僕は放射線管理区域へ下りる専用のエレベーターに乗って地下1階へ下りた。
前回の記事では詳しく描写しなかったが、ここに来るのは「胸・全腹部の造影CT検査」以来の2回目になる
エレベーターを降りるとガラス張りの自動扉が2重になっていて、何かの研究室を思わせる。


 

至るところにあの黄色いマークが貼ってあり、いつ見てもどきどきする。

 

一つ目の自動扉を抜けると診察券を通す機械が置いてあって、そこに診察券を通すと右手の区画された待合室で待つように指示をされる。
中は15人ほどが座れるほどの大きさで、吊り下げ式のテレビも置いてあった。
待っていた患者さんは3人くらい。


持ってきた雑誌を鞄から出す暇もなく、すぐに看護師さんが僕を呼びにきた。

看護師さんとともに2枚目の自動扉を抜けると前回と同じ狭い男性用の更衣室を案内され、金属類を外し、下着の上から検査衣に着替えるように指示をされる。


更衣を終えると注射だ。
手術を受けた前の病院ではCTが置いてある室内でルートを取ったが、この病院では穿刺と抜針は別の部屋で行うらしい。
注射の痛みも薬剤の痛みもそれほど大したことはなかったが、面白かったのは穿刺の後、機械で自動的に薬剤を注入するのだが、看護師さんは衝立の裏に隠れてしまって遠くから僕を見守っていたことだ。
注入する薬剤はFDGでほぼ成分はブドウ糖だと聞いていたが、後で調べてみると体内で薬が放射線に変わる特徴があってどうもそれを警戒していたようだ。
合点!

 

そしてここから約50分間安静室で安静にしておくように言われる。
予習して分かっていたが、わざとスマホも新聞もだめかと聞くと、案の定だめだと言われてしまった。

そしてこの50分間に550mlのペットボトルの水を飲み干すように言われる。

普段あまり水分を取らないのでこれくらいの量ならなんともない。
50分何もせずにぼーっとするのはさぞ暇だろうと思っていたが、考え事をしているうちにあっと言う間に時間が経ち、看護師さんに呼ばれてCT室に入る。


あとは普通のCTと同じ、「息を吸ってーーー、止めてください。楽にしてください」と呼吸だけをコントロールしてじっとしているうちに検査が終わった。

病院を出たのは14:39で、朝から何も食べていなかった僕は簡単に昼食を済ませて、会社へと向かった。