前月の診察時の血液検査でとうとうCEAが下げ止まってしまったが、今月は上昇に転じるのかそれとも維持をしてくれるのか気になるところではあったが、結果は以下のとおりだった。
(10月)7.2 ←当月
(9月)9.0
(8月)9.0
(7月)10.0
誤差の範疇かもしれないが、なんと更に下がっていた!
すごいね、フェマーラちゃん、いい仕事をしてくれている。
この調子で癌細胞を根絶やしにしてほしいところだけど、癌細胞だっていつまでも黙っちゃいないだろう。
「雨ニモマケズ、風ニモマケズ、雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ・・・」と、フェマーラの厳しい風雪に耐えながら、じっと力を蓄えているに違いない。
見上げた根性だが、その根性はできたら僕のチキンなハートに欲しかったな。
さて、こうして更なる寿命をいただいたのだけど、ホルモン療法を今年の1月にフェマーラに代えてから関節痛がひどい。
病気になる前はジムに行って定期的に運動していたせいか、この年齢にしては人よりも体が柔らかったほうだが、病気になってから一切体を動かすことをやめてしまったので、さらに体がガチガチに固くなってしまった。
これではいけないと、朝、NHKのテレビ体操を見ながらお姉さんと一緒に体操をしているが、月ごとにひどくなってきているのが手指の関節である。
最初はびよーん、びよーんとこのばね指を面白がっていたけれど、今ではもうそんな余裕もなくなった。
特にひどいのが朝起きた時で、例えばお茶を飲もうと湯呑を掴もうとしても指が曲がらない。
力任せに指を曲げると痛いのでじわじわとゆっくり曲げて湯呑を掴むのだが、お茶を飲んで湯呑を置くと、今度は指が曲がったままになっているのでもう片方の手で指を引き剥がす・・・といった具合である。
(左手・患側)
親指・・・ばね
人差し指・・・ばねではないが曲げると少し痛い
中指・・・思いっきりばね、曲げると痛い
薬指・・・ばね
小指・・・問題なし
(右手・健側)
親指・・・問題なし
人差し指・・・ばねではないが曲げると少し痛い
中指・・・ばねではないが曲げると少し痛い
薬指・・・ばね、曲げると痛い
小指・・・問題なし
日と時によっても違うが、改めて自己点検してみると左手のほうがばね指が顕著で、これは患側ということも関係しているのだろうか。
日本整形外科学会のHPで「ばね指」を調べてみると、
○ 指の付け根に痛み、腫れ、熱感
○ 悪化するとばね指になり、特に朝方に症状が強くなる
○ さらに悪化すると指が動かなくなる
らしい。
対策としては、
○ 安静
○ 腱鞘内ステロイド注射
○ 腱鞘切開手術
とあるが、以前、お箸が持てないほどに腱鞘炎が悪化したことがあって、ペインクリニックで手首にキシロカイン&ステロイド注射を打ってもらったが、ばね指の治療法も腱鞘炎と同じのようだ。
その時は結局「安静が一番の薬」だったようで、時間はかかったけど自然と治ってしまった。
しかし今回のケースは薬の副作用だけに安静が治癒につながるとは思えない。
教授先生は「整形外科に行けば?」と優しくないことを言うが、整形外科に行ったところで治療法は上記の3つに限られるだろう。
悪魔と契約すると魂を差し出す代わりに若さや権力、富、知識などさまざまなものを手に入れることができるいう。
僕は契約した覚えはないが、命を助けてもらえる代わりに、
○ 頭髪を奪われ容姿を変えさせられ、
○ 手足を痺れさせ、
○ 手指を曲がらなくさせられ、
○ 陥入爪にさせられ…
てしまった。
そして奪うものがなくなると 最後は命を取られてしまう・・・っていうのは、考え過ぎだろうか。
<ケモ室にて注射の直前>