アブラキサンのことについて、続きを書く。

第2クール(2014.10.16(木))
第3クール(2014.11.6(木))

投与後、3日後の土曜日から月曜日にかけて副作用のピークがあり、症状としては以下のようなものだった。
〇 下半身全体に風邪を引いたときのような関節痛が激しく、それに加えて足裏の痺れと痛みによって普通に歩けず、半歩ずつヨタヨタとしか歩けない。
また歩いていると不意に膝の力が抜け、まるで後ろから膝カックンをされたように、カクンと膝が折れてしまう。
〇 階段の昇降もキツくなり、降りるときは手すりにつかまり、同行者がいる時は肩に手を置かせてもらってなんとか降りられるような有様だった。
上がる時は多少遠回りになってもエレベーターやエスカレーターを探していた。
その他、ぐったりとした倦怠感と疲れやすさをよく感じ、外出から帰ってくるとまずソファーに体を投げ出し、1時間ほど座り込まないと体が動かないほどだった。

これらの副作用は以後、毎クール発現した。

第4クール(2014.11.27(木))
今回からハーセプチンの投与が開始される。
ハーセプチンの副作用についてはまた別の機会に記事にするが、今回、初回投与になるため入院することになった。

第5クール(2014.12.18(木))
がん化学療法認定看護師が関節痛を心配してくれて、トラムセット配合錠を処方してもらえるよう、主治医に進言してくれた。
モルヒネの一つ手前の強い痛み止めらしい。
飲めば確かに一定の効果はあるように思うが、多種多様な痛みや痺れのどれか一つに「効いた」くらいの感覚で、症状が劇的に軽快したわけではない。

第6クール(2015.1.8(木))
今までの副作用のピークは投与後、4日後の月曜日あたりだったが、この頃から1週間くらい経たないと軽減しなくなった。
また痺れや痛み、倦怠感も徐々に増大している。

第7クール(2015.1.29(木))
痺れ対策として牛車腎気丸を処方してもらった。
飲めば指先の痺れが分散したような感じがして、効果があるように思えた。

第8クール(2015.2.19(木))
この頃の日記から、副作用の激しさに泣き言が入るようになる。
出勤することが辛くなり、集中力がなくなり、指先の痺れのためパソコンを打つことが難しくなった。
痛み止めのトラムセットを1日に何度も服用するようになるが、効果はあまりなく、次回の診察日に医療用麻薬の成分が入った痛み止めの処方をお願いすることにする。
アブラキサンを休止?減薬?中止?にするか真剣に悩む。

第9クール(2015.3.12(木))
主治医に相談すると、すでに標準投与回数はクリアしているので、今の副作用を見ると限界に近いと思われる。
また、これ以上投与すると回復に相当の時間がかかるとのことで、次回の10クールで中止することになった。
EC療法のときは、決められた回数、決められた投与量をクリアすることにこだわったが、再発予防としての観点からのアブラキサン投与に上限はなく、標準投与数はすでにクリアしているとのことなので素直にこれを受け入れた。
でも、もし主治医がもう少しがんばれと言っていたら、泣きながらでもがんばったと思う。
このころから爪床剥離が始まる。

第10クール(2015.4.2(木))
爪床剥離の症状が激しくなってきたことや、副作用の状態から10クール目を打つことなく中止することになった。