“S10開発物語” 5 | Design と Jazz と Ilustration と …

Design と Jazz と Ilustration と …

私の仕事や興味のある
Design, Jazz, Ilustration について
思いつくままを語っています。


今回のコードレス電話機のデザイン開発例では


今までの電話機設計に於けるタブーを侵した提案をしたため、


新しいデザインや使い方の提案が出来ましたが、


同時に数多くの問題も発生しました。




設計技術者は商品開発の経験を積み重ねて行く過程で


様々な問題を解決しながら


設計ノウハウ
を蓄積させていきます。


また、同じ問題を起こさないようにいろいろな


設計ルール
積み重ねられて行くため、


商品の完成度は上がって行くのですが



成熟度が増すに従い、
新しいトライがしにくくなる


という欠点も
出てきます。


つまり過去の価値観と異なる商品を作り難くなって来るのです。


その結果、成熟市場の商品は完成度は高くなりますが


どこのメーカーも同じ様な機能、同じ様なデザインになって行き


画一的な商品ばかりが並ぶ面白味の無い市場になりがちです。




特に日本のメーカーは個性を突出させるというよりは、


欠点を無くして完成度を上げてく傾向が強いため


なおさらですね。




しかし今回の例の様に、アナログからデジタルへ 


などの技術的な変化がある時は、


今までの価値観を見直すチャンスでもあります。




皆さんは“
S10開発物語”1の最初の写真をご覧になって


言うほど革新的なものでもないやろ!


と思われたかと思います。(そのとおりだと思います)


しかしこの程度の変化でも、


変える事の難しさがあるのも事実なんです。


逆に言えば、「凄く革新的な商品だな」 って思えるものって


ものすごい困難を乗り越えて商品化されたもの なんだと思います。




次回は、
具体的にどんなタブーがあったの?


について書きたいと思いますね





                             つづく