三社祭から早いものでもう1週間(!)、当方先週末からの連休もあって更新がしばらく空いてしまいました。皆様いかがお過ごしでしたでしょうか(^^)。
今日はいつもの、お店の近況報告という趣からは少し離れたブログになりますが、週末の夜のお供に(笑)お付き合いいただけたらうれしいです。
「この仕事はどこまで行っても、最後はやっぱり『気持ち』」
以前勤務していたサロンからの退職、独立開業を決めたとき、真っ先に考えたのはそれまで自分を支持して下さっていたお客様のことでした。
「引き続き支持して下さるかどうか、それはお客様が決めること。ただ少しでも、自分のことを気にかけて下さるお客様のことをがっかりさせたくない。」
最初は、そんな経緯からたどり着いた、インターネットというツールでした。
i.chi.e が現在展開しているホームページや、このブログを含めmixi、twitter、FacebookといったSNS は全て、「探しているのに見つからない」自分を支持して下さったお客様にがっかりした気持ちになってほしくないという当時の、自分の「気持ち」からスタートして、広がっていったものです。
オープン来3年、おかげさまで多くのお客様からご支持を頂き、もうお会いできないかもしれないと思っていたお客様がこういうメディアを頼って私を見つけて下さる、そんなうれしい機会にも恵まれました。
しかしながら一方でインターネットは、一度つけてしまったテレビのようなところもあるようで。
こういう場ではかれるお客様との交流の機会が私にとって、とても励みになる部分もあるのですが、どこか、それ自体を目的にしてしまおうとしているような感覚を覚えることもまた、最近は多くなってしまったように感じます。
また、つながったネットワークは、時に知らなければ知らない方がよかったような情報もまた自分のところに持ってくるものです。こちらもお店を知って頂こうと展開している上でのことですからお互い様、仕方がない場面もあるように思いますが。
いずれにしても、こちらから頻繁に交流の機会を作ろうとしなくても、いろんなことを遮二無二知ろうとしなくても、変わらずにあるものは、あるものです。
「3年間は何を言われても、何があっても」
自分なりにその都度、気持ちの上に続けてきたこれらの発信、このあたりで、ひとつの区切りをつけさせてもらえたらと思っています。
3年という短い時間の中でも、インターネットというツールはその便利さを越えて、私たち美容業に従事する者にとっても新しい価値観を加えるようなものになってきています。「検索順位を上げて云々」、「ネットで集客を」。いろいろなところで聞こえのいいコピーを耳にすることが増えました。
でも、きっと自分がそう感じているのですから、多くの美容師も、実はお客様も、「ほんとうのこと」は分かっているのではないか、とも思っています。
お客様の髪に触れさせて頂き、お客様と向き合いながら、技術・サービスを提供させて頂けるこの仕事に従事している有り難さと、誇りを大切に、当たり前のことを当たり前に。今まで以上にやっていこうというところです。
これからどうする?も、自ずから皆さんにも伝わっていくものと思います。
皆さんのこれからの日々がキラキラと輝くものでありますよう、そして微力ですけど、自分の「仕事」を通して、これからもそのお手伝いをさせてもらえたら、とてもうれしいです。
じゃあ、そろそろ。
行ってきます( ̄^ ̄)ゞ。
hair design space i.chi.e(イチエ)
オーナースタイリスト/伊藤 護