(B2判水彩紙 筆ペン墨汁)

(絵を差し上げると「初めてモデルを経験して良い勉強、記念になりました」と丁寧にお礼をもらった)



 楽器というのは、それ自体とても素敵なフォルムをしている。

 存在を主張している様にさえ思えるのだ。


 "主は人物画だから"といって楽器をおまけ程度にテキトーに描くと、いくら人物をしっかりと描いたとしても絵全体がヘンなってしまうことを何度も経験した。



 だから、ある程度は楽器をちゃんと描かなきゃイケナイんだけど、そう思うと汗ってしまう。
 時間が限られている人物画の場合は特にそうだ。

 この日もチェロの曲線はとても魅力的で難しく、カタチ取りに随分と時間が掛かってしまった。

 そして墨絵線画というのは色や陰影などの要素が無いだけに、カタチにゴマカシが効かないことに気づいてしまった。

 チェロやヴァイオリンなどは既に完璧なフォルムなので、ワタシのダメな所が明確だ。


 悪戦苦闘、時間が無くなって楽器を切り上げて、人物に取り掛からなくちゃいけなくなった。


まぁ、楽器と人物、ふたり分を愉しめるのだからお得と言うべきか。