スマホカメラが勝手に写真をウツクシクつくってしまう。

 OSがアップデートするたびにそれはどんどん甚だしくしかも不自然になってきた。(それは進化なのか?)

 お肌はツルツルになり、植物はみずみずしく、いつも空はvividに輝いてしまっている。

 今の時代の大多数が望んでいる絵なんだろう。

 高級フルサイズデジカメで撮ると、小ジワや毛穴、◯毛まで写っちゃうから、あとでスマホ画像のようにソフト修正しなくちゃいかん、モデルさんに怒られちゃうからwww

 もう本末転倒〜!

 スマホは最近ではポートレートモードとかで撮ると、いい具合に(勝手に)バックまでボカシてくれやがる。


 スマホカメラの画像データはほとんど全てにピントが合ってる(実焦点距離が6mmとか10mmとか短いのでほとんど被写界深度内)。それをカメラアプリ内でAIがいい塩梅に一部にピントが合っている様に作り直してくれちゃってる訳だ。

 (だから後からいくらでもフォーカス位置を直せちゃったりもする。実に便利)


(↑笑っちゃうのは絵とか、平面なのに立体として判断する事。おそらくAIが人体とかのカタチを認識して判断してるんだろうけど、まだちょっとオカシイ)


スマホの勝手暴走加工が嫌なら、高級デジカメ、高級レンズでRAW生データ撮りするしかない。


被写界深度の原理など遠い昔になりにけり。


(↑マニュアルフォーカスのレンズにあった被写界深度目盛。この状態で絞りf16なら1.5〜3mにはピントが合ってる(様に見える)写真になる。因みに赤点は、赤外線フィルム用の補正指標。)


写真レンズにおいて理論的にはピントが合うのは1点上のみで、その前後は厳密に言えばピントが合っていない。


被写界深度とは、ほんとは合ってないのに、ピントが合っている様に見える範囲のこと。(許容錯乱円)


見えるのは条件によっても、人によっても違うんじゃね?

yes.そう違うのである。


じゃこのレンズ被写界深度指標ってなんなのよ。

元になっ35mm判フィルム上で3/100mmの円はどうして決まったのか?


以前どこかで読んだのは(ネット上を探してもどこにも見つからなかった)以下の基準だ。


・視力1.0の人が両目で

・6っ切判(8×10)プリントを

・60cmの距離で鑑賞した時

ピントが合っていると感じる範囲

が許容錯乱円の元であり、あのメーカー問わず共通の被写界深度になっているのだ。

 

だから人によって、鑑賞条件によって被写界深度は変わって当たり前のものなのである。


と言ったところで今やスマホで後から簡単にできちゃうんだから


悲しいのか喜ばしいのか