コダック・エアロエクター。
オープンワイドでの凄まじいボケとカミソリでカットした様なピント面。
絞ってしまったらイミのないレンズ💧
aeroektarでinstagramやPinterestで画像を検索してもらえば、どんなレンズか一目瞭然だ。
(instagramからコピー)
画像サイトflickrで昔から沢山のフリークがいたり、Facebookのプライベートグループでも
dancing with speedsなど熱狂的ファンがいる。
このレンズを一躍有名にしたのは
フォトジャーナリスト David Burnett
素晴らしいプロの絵!痺れますw
その強烈な写りに誰もが虜になってしまう(あるいは拒否反応の二択だね)。
aeroektarは、第二次大戦中の航空偵察カメラ用に軍用開発されたレンズだ。コストが掛かっている。
レンズ開放近辺からの画質を重視した設計(航空偵察レンズとはそういうものらしく、日本陸軍のエアロニッコール、小西六ヘキサーの20cmF3.5も絞りはF5.6までしかない)だ。
aeroektarは何種類か焦点距離があるが、4×5インチ判カメラに標準レンズ画角でジャストフィットするのは7インチ(178mm)F2.5。ずっしりと重い。
これを巨大な航空機カメラから取り外して、スピグラに取り付けて本来は想定外の近距離撮影すると、笑っちゃうほどとんでもない絵がフツーに撮れる。
マジスゲ〜!ってなります。
(ホントに良い写真が撮れるのかについては別の問題、あたりまえだ)
大判用大口径レンズは他にも良いレンズが沢山あり開放での薄い被写界深度は当たり前に実現できる。ただ写りは総じてキレイで穏やかというか、これだけ明るいレンズならアウトフォーカスは、ボケはこうなるよねという想定内。
aero ektar の写真は一目特徴的なのだ。
開放でaeroektarのように写るのはaeroektarだけだ。ある種暴力的な美の魅力というか、クセ強毒走ぶりである。
だから使いはじめるとどうにも中毒から抜けられなくなります。
(クセ強なだけにこの絵を嫌う人も一定率いますけどw)
軍事品大量廃棄放出されて近年コアな人気ですがそれほどレアな物ではないので、入手されて遊ぶのも楽しいかと思いますよ。
※ただし愛し過ぎて股間に抱いたまま寝ない様に。強烈なアトムレンズです。
ワタシのaeroektar graflexを持つインドのLさん