みなさん、こんばんは🌙


最近見た映画をご紹介します。





「ゴジラ -1.0」


昨年公開されたゴジラの最新作

かなりヒットしており、モノクロバージョンも上映中ですが、

ひとまず通常上映で視聴しました。


シン・ゴジラを見たときも思ったのですが、

平成のゴジラVSシリーズを見ていたキッズとしては、

ゴジラVS人間のストーリーはちょっとしんどいというか

ゴジラは悪い怪獣をやっつけてくれるヒーローみたいなイメージもあるので、

人間に敵対する恐ろしいゴジラってショッキングなんです・・・


今回のゴジラ-1.0では、シン・ゴジラ以上に、

ゴジラさんが人間に対しての敵意剥き出しで

肉食恐竜のようでした。


冒頭で、戦時下にゴジラが登場するシーンは、

ジュラシックパークみたいで

ゴジラが人間を追い回して、噛みついたりするので、めちゃくちゃ怖かったです。


ここはホントに、ジュラシックパークというか、ハリウッド版の1998年のゴジラっぽさもあるのかなと思いました。


その後は、主人公が、戦後の空襲で焼け野原になってしまった東京に帰り家族を失い、自分だけ生き残ってしまったことを悔やみ、PTSDのような精神的なダメージに悩まされながらも生きる人間ドラマがメインに展開します


戦争の悲惨さと、旧日本帝国と軍に対してのアンチテーゼを含む社会的な反戦映画という印象も強く

前評判で聞いていた「ポリコレとか気にせずに単純にエンターテイメントとして楽しめる映画」と呼ぶには、内容が重いと感じました。


これが、日本よりも欧米で受けているというのは、そういうことかもしれませんが・・・


アメリカの方が、戦争が身近で、PTSDの退役軍人さんもたくさんいるから共感できるのでは?という考え方もできますが、


ポリコレではなくエンターテイメントとして受けているのであれば、

太平洋戦争で日本が受けた被害に対して人ごととして見ているからなのでは?と思ってしまいます


ゴジラによる放射能汚染とかも、原爆のオマージュですが

そこもあまり気にせずに見ているのかな〜と・・・


まあ、でも私も洋画を見るときは、非日常だったりアニメと同じようなファンタジーを見るような気持ちになることがあるので、

やっぱりそういうことなのかな・・・



個人的には、主人公が特攻隊員だったのに生きて帰って来たことを、隣の家のおばさんに責められるシーンがめちゃくちゃつらくて

でも、自分の子供たちがみんな死んじゃって、誰かを恨まないとやっていけないというおばさんの気持ちも分かるし

戦争に行った人、戦死した人、空襲などの被害にあった民間の人、生き残った人、みんなつらい想いをしていて


ほんまに戦争って何も生まない

いいこと一つもないやんけ


と思いました。


そこから、赤ん坊を連れた女性に出会い、仕方なく生活を共にすることから前に向きになる主人公と、隣のおばさん


そして、仕事も上手くいき、暮らしも豊かになって来て、心も前を向き始めた頃に

日本本土にやってくるゴジラさん


自分だけ生き残った悔しさ、

助けられなかった仲間たちへの負い目

そういったものを精算するため、新しい家族や暮らしを守るため

ゴジラを倒す決意をする主人公



ゴジラを戦争・原爆の象徴として扱うクラシックなストーリーに

最新の映像技術が加わり、よりリアリティのあるより恐ろしいゴジラ映画でした。



シン・ゴジラでは、あえて昔の特撮風というか着ぐるみ感を出したりしてたみたいですが

今回は山崎 貴監督作品ということで、戦後の昭和日本に違和感なくSF要素を織り込んだ怪獣映画だなと思いました。


山崎 貴監督の作品では、「ジュブナイル」というSF映画が好きで、

子供が夏休みに見るようなまさにジュブナイルという感じのロボットアクション青春?映画なのですが、

そういうゴジラを期待してしまっていて


冒頭からゴジラの怖さと、がっつりした戦争のストーリーにびっくりしてしまいましたが

映画館で見て良かったなと思いました。


モノクロ版だと、よりゴジラが怖いらしいので

怖いゴジラがお好きな方はぜひモノクロ版にもトライしてみてください。







 

 

 

 

 

 

 

Ameba映画部

 

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