絶対に勝つと決めて仕事に取り組んでいるか? | 係争中

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今日は事業計画の大切さを論じたい。


どうも小池書院と云う出版社は経営において


確実に利益を上げられる事業計画を練って


必ずその目標を達成してみせると云う覚悟が無いように思う。


過去には目先の資金繰りの為に


大事な著作権を売り渡したと云う例もある。


自社の大切な著作権を長期的な戦略性も無しに


目先の資金繰りの為に手放せば


今後の事業戦略をどうするのかと云う答えが無い。


完全に場凌ぎの資金繰りであり


経営者としての経営手腕の無さを露呈しているも同然だ。


小池一夫氏は薀蓄もあり、クリエイターとしては一流だが


ここで履き違えていけないのは


優秀なクリエイターイコール優秀な経営者では無い。


経営は経営に精通した者であっても


経済は常に勝負を強いられる厳しい世界であり


結果を出せない経営者は解任させられる。


ガッツポンが5刊で廃刊になったと聞くが


通常ならば経営者は責任を取らされる。


編集長も勿論の事だ。


これらの失敗一つ取っても


小池一夫氏は原作者としては優秀であっても


雑誌の企画編集能力では、結果が出せていない。


その理由は「売れるかな?」だとか


「売れれば良いな」程度の意識と覚悟しか無いからだ。


「絶対に売るのだ!」と云う覚悟を持って


その為に徹底したマーケティングを行い


ターゲティングを行い、営業をかけて商品を開発する。


この工程がまだ十分に理解出来ていないように思う。


結果としてガッツポンの廃刊であり


現在編集長を務めているストレンジャーソレントの評価である。


クリエイターとしては認めるが、


経営においては勝つ為の事業戦略が不可欠だ。


通常、企業において結果を出せないビジネスマンは


何らかのペナルティを受ける。


減給ならマシな方だが、リストラが当然だと云えるのが


今の経済状況だ。


出版物を発刊する際、顧客の顔が明確に見えていて


その市場の競争相手に勝てる戦略が無ければ


当然にして負ける。


その優位性は勿論の事ながら


経営者はパブリッシティや購読者の数を的確に


予測出来るスキルが必要である。


そのスキルを得る為に、経営学をどれだけ勉強したのか。


データーリサーチはどれだけかけたのか。


マーケティングは把握出来ているのか。


ターゲッティングは定まっているのか。


他にも多くの情報を把握しなければならない。


これをクリエイターに求めるのは無茶な話である。


キャラクター新論の講師とは明らかに畑が違う。


また教育ビジネスと云っても、優秀な卒業生を


自社の戦力として投入する為の戦略にも


実際に失敗している。


講座での収入など、さほどに売上げには繋がらない。


出版社が例えば10万冊の新刊を発売する際に


10万冊しか無い「希少価値のあるもの」ならば


10万冊しか無いのだから、必ず完売出来る。


その「希少価値」の把握が出来ていないと


逆に10万冊の発行は完全にマイナスに転じる。


そしてこの「希少価値」イコール「消費者のニーズ」にならないと


いけないのである。


だから現状を見る限りでは、消費者心理の把握や


消費者の総数の把握が必要であり


それを確実に把握する努力と意欲が欠けている。


まず売れるか売れないか分からないでは話にならない。


「絶対に売る」と覚悟を決めて


全力で前述の情報を正確に把握した上で


絶対に売れる商品を編集して売る事が大事だ。


そこで改めて提案するならば


まずは経済書や経営論の勉強をお薦めしたい。


そしてとにかく絶対に売るのだと覚悟を決めて


他社に負けない優良な出版物を創る事である。


細部に渡る作品の戦略的優位性が無い限り


どんな新刊を出しても、顧客は買わない。


結局、場当たり凌ぎの経営戦略では


今後も絶対に経営は改善出来ない。


ましてや受講生は漫画を愛するお客でもあるのだ。


そのお客からの預かり金行為は自殺行為に等しい。


今一度、経営とは何なのか?


そして事業計画で確実に利益を出す覚悟と努力があるのか


改めて自問自答して頂きたい。