沈没と出会いと別れと出発 | 自転車で大陸を越えるブログ

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学生のとき自転車で日本縦断、オーストラリア横断。一旦は就職したものの、会社を辞めて北米縦断。次に目指すは中南米縦断。このブログを通じて自転車で海外を旅する楽しさが、なるべく多くの人々に伝わればイイなぁ…と思っています。




キューバからカンクンに帰ってきて、すっかり沈没してしまった。今は、メールの行き違いと勘違いで両親が送ってしまった郵便を待っているんだけど、いつまで経っても届く気配がない…。

だから、月曜日まで待って荷物が来なかったら、火曜日に出発しようと思う。荷物は日本に送り返してもらうつもり。

振り返ってみると、沈没している間に沢山の旅人と会い、色々な国の色々な話を聞いた。みんなで色々な所に行って、学生のように一日一日を楽しんだ。一生の友達になるんだろうな、ってヤツとも出会えた。沢山の旅人を見送って、中には思わずもらい泣きしそうになった別れもあった。すごく濃い時間を過ごすことができた。

ホントのことを言うと、北米を旅してた頃の僕は、ある地点からある地点まで自転車で移動することに最大の魅力を感じていた。日本人同士がたむろする日本人宿で沈没する、なんてこと、そして、実際にそうしている人々のことを心のどこかで軽蔑していた。

『自転車で外国を旅するからには、遠い距離を誰よりも早く走りぬいて、沢山の(外国)人と文化に接して少しでも多くのものを吸収しよう』と肩に力が入っていたんだと思う。成長しよう、成長しよう、と背伸びばかりしていた気がする。

だけど、旅の最大の魅力は『出会い』なんだと、と今は思う。『出会い』は日本人であろうが、外国人であろうが関係ない。どれだけの『出会い』があったかでその旅の価値が決まる、と思う。

日本人宿を軽蔑していた頃の僕は、外国の言葉や文化の無知に対して偏ったコンプレックスを持っていたんだと思う。外国にいるからには外国のモノを、と固執することで、多くのモノを失っていた。長い旅をしていれば、日本人宿での沈没はある特定の期間にすぎない。

ようやく、肩の力が抜けて、より多くのモノを吸収できるようになったようなったと思う。変な言い方だけど、『有意義な沈没』だったと思う。

さて、次はベリーズ、ガテマラだ。ようやく中米らしくなってきた。どんな素晴らしい『出会い』があるのか楽しみだっ。