ホワイトホース からワトソンレイク までのアラスカハイウェイはユーコン準州とブリティッシュコロンビア州(以下BC)を出たり入ったりする。アラスカハイウェイが丁度州境あたりをウネウネと走っているからだ。
「ようこそBCへ!」と「ようこそユーコン準州へ!」の看板が道路に交互に現れる。ちょっとウザイ。州境を決める時にもうちょっと考えればいいのになぁ、と思うけどその辺がカナディアンのテキトーさなんだろう。
だけどワトソンレイクを過ぎると本格的にBCに突入する。地形的にもユーコン準州とはちょっと変わって、ゆるやかなアップダウンの山間部を走る道に変わる。ようやくBCに入ったんだなんだなぁと実感する。コールリバー(Coal River)を過ぎてしばらく行くと8/23にリアードリバー(Liard River)のキャンプ場に着いた。
このキャンプ場にはチャリダーの間で有名な温泉がある。北米を旅したチャリダーのほとんどがその温泉を絶賛しているし、チャリダーじゃないけど「荒野へ」のクリス・マッカンドレスもヒッチハイクでアラスカへ向かう途中でその温泉に行っていた。
それがリアードリバーホットスプリングス(Liard River Hotsprings)。僕はこの温泉に入ることをすごく楽しみにしていた。(→場所は多分この辺 Google Mapsにすら載っていないぐらい穴場なんだなぁ…)。
キャンプ場からウッドデッキの道を1kmぐらい歩いて森の中の温泉に向かう。この辺りは浅い池になっているので自然を守るためにこのウッドデッキがあるらしい。このデッキ以外はほとんど観光化されていなくて、すごくイイカンジ。
ウッドデッキのすぐそばを泳ぐ小魚の群れ。水がすごく綺麗だ。「風呂」として温泉を使わないカナダの文化が生態系を守っているのだと思う。深い針葉樹の森に入り10分ぐらいウッドデッキを歩くと目当ての温泉に着いた。
うあぁ~、なんじゃこりゃ?!すげぇ~!!
源泉の湯量がメチャクチャ多いらしくて温泉が川のようになっている、っていうか、下流に行くと本物の川になる(笑)。日本の露天風呂よりも100倍ワイルドだ。脱衣所や温泉へ降りる簡単な階段はあるけど、なるべく自然に手をいれないように気を配っているらしい。
カナダは全裸で温泉に入る文化はないのでレーサーパンツ(自転車に乗るときにはくピッチリしたパンツ)をはいて温泉に入る。
くうぅぉぉっ~~~ヽ( ´ー`)ノ~~~!!
自転車の旅で疲れが溜まっていた筋肉の一本一本がピキピキと音を立ててゆるんでいく。お湯の中に溶けてしまいそうだ。シャワーは週1回ぐらいだし湯船に浸かるのは日本を出発して以来ほぼ1ヶ月半ぶりだ。死ぬほど気持ちいい。
夕方、といっても夜の11時ぐらいだけど…、になると温泉に入りながら夕焼けを見ることができる。全ての音を吸い込むような深い針葉樹の森と美しすぎる夕焼。温泉に入っている誰もが黙り込む。アタマの中が空っぽになって、夕焼けのオレンジ色や、針葉樹の森の匂いや、水の音だけが流れ込む。こんな自然との一体感はなかなか得られないものだと思う。
リアードリバーホットスプリングス、最高っ!!



