「ちょっ、何誤解してんの?行く訳ないじゃん、そりゃ素っ裸にされて下着盗まれた事はあったけど、私は男性との付き合いはキスまでって決めてるのっ!!」
「そう・・・・・・。」
「それに今日ナンパして来た男は私のタイプじゃないの、私はねぇ~、切れ長の線を引いた様な目をした短い黒髪の清潔感ある人が良いの、あんな顔だけのチャラ男は嫌いっ!!」
「まぁ・・・・・・、仲良くやってなよ、私、ご飯食べてるから。」
私は向きを直すとホットドッグに口を付けた、カリっと噛んだ瞬間に香ばしいパンとソーセージの匂いと肉汁が溢れた、美味しい、美味しいなぁ~、施設の食事も薄味で美味しいけどこういった物も良いな。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
貴女が無事に生きてさえすれば私は何も言わない、ただ余りに常軌を逸した行動だけはしないでくれって施設の人言ってたっけ?
私は毎日食べて行ければそれで良いんだけどなぁ・・・・・・、そういや最近よくケーキだのプリンだの貰うっけ?
お前は痩せてるからちゃんと太らなきゃ駄目だっつって、気持ちは嬉しいけど甘い物苦手なんだよなぁ~・・・・・・。
どうせなら柚子や山葵、梅、しそ風味のポテトチップスだったり、海苔が巻いてある醤油の団子が欲しい。
でもそういうのって関西位にしか売ってないか・・・・、関西なんて興味無いけど和風のお菓子だけは欲しいわ。
「なぁ、知ってるか麻子、アメリカ人って朝からピザ食べるらしいぞ。」
「えっ?」
奴の声に顔を上げると呆れた様な表情で彼は「どう思うよ?本当に?」ってな感じで私を見ている。
「別に、良いんじゃない?他国の食文化にケチを付ける方がナンセンスだよ。」
「でもアイツ等朝から卵をなんかフライパンで半熟にかき回した何とかエッグってやつに肉とソーセージだぞ。」
「だから?」
「動物性脂質をそんな朝っぱらからよく体内に入れられるなって事。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、日本人だってそういう人居るんじゃない?それに向こうの人その分野菜を沢山食べてるよ。」
「ヘルシーとか言ってアホみたいに大量に食ってんじゃね?」
「どうしたの急に。」
「いやただ単に昨日アメリカ人がやって来て、日本のホットドッグはアメリカのより美味しくてしつこくないとか言ってバクバク食ってたって話。」
「あっそ、私にはその外人より親や先生の方が怖い、だからどうでも良い。」
つづく・・・・。