「お前の親怖かったの?」


「うん、特に父親。」


「そーかぁ、そうだったのかぁ・・・・・・、知らなかったよ。」


「でも一応仕事は真面目にこなしてるけどね、ウチのお父さん。」

「あっそう、まぁ世の中には金を全く入れないオッサンも居るしな。」

「うん、弟を飢え死にさせてないだけマシだよ。」

「ところで昨日お前のクラスメートが来てたけど・・・。」

「ああ律子でしょ、最近なんか先生に援助交際してるんじゃないかって疑われてるけど。」


「そーなの?マジウゼーな。」


「うん、マジウザいんだわ、結構派手で金遣いが荒い子だからかなぁ~?確かに他の男とホテルに入って行った場面は見た事あるけど、そんな事する訳無いだろって。」


「そーなのぉ~?」


「先生の好みなんじゃん?今ハーフ大人気だし。」


「前、その子の写真見た事あるけどクオーターっぽいもんな。」


「別に彼女に憧れる訳じゃないけど、一日だけ外人顔に成ってみたい?って聞かれたら成ってみたいな。」


「そっかぁ~、でも美なんて曖昧なもんだぞ。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


「そういやアメリカ人だの、外人だの、ハーフだので思い出したけど最近東京の中国人率凄いんだわ。」


「確かに中国語よく聞くね。」


「デカイだろ、声が。」


「うん、今日大きな声で、日本の女は化粧ブス、中国の女性はスッピンその物が綺麗で純粋みたいな事を公衆の面前で叫んでた男の人が居た、日本か中国か分からんけど。」


「アホだなソイツ、変な薬やり過ぎて頭沸いてんじゃねぇの?」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


「韓国人も多いしなぁ・・・・・・、あと東南アジア、アフリカ、中東、南米、本当何の用があって日本に来てんだって感じだな。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


「どうした?」


「いや・・・・・・、あのアンタ知ってる?エリザベスサンダースホームって。」


「何だそりゃ?」


「昔戦争が終わった後、アメリカ人の子供として迫害されていた子を保護していた所でさ、ハーフはそこに匿われてたんだって。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、そっ・・・・・・・・、それで?」


「日本人が昔余りにも外人やハーフ、中国韓国を軽蔑したり苛めてたから、その償いみたいな事が今に成ってされているのかなぁ・・・・・・っと。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、おっ、お前そんな事まで考えて居たのか!?」


「先生からはそんな親切心は馬鹿気てるって言われたけど。」


「そーなの!!」


つづく・・・・。