1989年、P.グリーナウェイ監督作品。
当時J .P.ゴルチェが衣装担当をしたこともあり、アート系の映画ながら、少し話題になっていたと思う。
アート系と言いながら、一筋縄ではいかない内容で。性や死、タブーを描いたこの映画、ゴルチェの衣装も相まって、怪しげな雰囲気と異様な迫力で迫ってくる。
表はレストランの経営者、裏は泥棒の元締めのアルバートは暴君にして、妻のジョジーナを支配、虐待していた。
そんな中、ジョジーナはレストランの客であるマイケルに惹かれる。
なぜならマイケルは学者であり、アルバートにはない知性の持ち主で、そこに惹かれたのだ。
二人の恋愛は激しいものだった。なにせアルバートは事あるごとに彼女がいない事を気にして、ゆっくりと逢瀬を楽しむ暇もない。
だから一瞬の眼を盗んで、トイレや皮を剥いだ何体もの動物の吊り下げられている厨房
の中など所構わずセックスを繰り返す描写は、はらはらドキドキなのである。
そんなところにすぐに姿が見えなくなるジョジーナに苛立つアルバート。彼はいてもたってもいられなくなり、女子トイレだろうが御構い無しに乱入し、ジョジーナを探しまわる。
それをかわすように、席につき、何食わぬ顔で、お互い見知りではないように振る舞う二人。
ここにレストランのシェフのリチャードが絡んできて、結局二人は"かけおち"へと。
しかし幸せな時間もわずか一週間で終わり、マイケルは殺されてしまう。
でもそこからうーんと唸る展開になるのだが、ここからは、観る人のお楽しみということで。