1962年、スタンリーキューブリック
監督作品。(2001年宇宙の旅や時計
仕掛けのオレンジ、シャイニング
なんかを監督した人です)
脚本は原作のナヴォコフが担当。
名前の通りロリータコンプレック
スの語源になった作品。
もっとも、ロリコンといえば、
幼児から小学生くらいまでを
偏愛する性癖を指す言葉になって
ますが、映画では、熟年のおじさ
んが、ティーンエイジャー(おそ
らく高校生)を溺愛する物語にな
ってました。
年の離れた女の子を性愛の対象と
してしまう点では変わらんですけ
どね。
なんにしろ、年をとるとイノセント
なものに振り回されますねー。
この映画では二人の人間が主人公の
ロリータに振り回されてました。
それはロリータの母親と、ロリータ
に惚れてしまったもう一人の主人公
ハンバート教授。
ロリータの母親というのは、7年前
に夫と死別して、シングルだったん
ですね。空き部屋にヨーロッパから
来た文学教授であるハンバートが
間借りするということになり、彼に
ぞっこんになるわけ。
でも、ハンバートの関心はもっぱら
思春期真っ最中のロリータへ。
ハンバートはロリータの母親に告白
されて結婚するも、ロリータへ近づ
くための戦略で。
母親もそれを半ば気づいていながら
も、ハンバートをなんとか自分にふ
りむかせるためアレコレと策を巡ら
せ。もちろん娘への嫉妬を露わにし
て、なんとか娘からハンバートを
離そうとするものの。
ある時彼女はハンバートの日記を
読んでしまいました。そこには、
自分のことをアザラシと呼んだり
して、自分への罵詈雑言が綴られ
ている。
そのあと、彼女は交通事故で死亡。
それからはハンバートの苦渋の日々
が続くわけで。
自分のものにできたー!と思いきや
ロリータの心は彼にないのですから
ねー。
でも一方的な思い入れだけで、必ず
や彼女は俺のものになる!これだけ
尽くしてるのなら、きっと彼女は
振り向いてくれる!
傲慢ですね。
ロリータの自由放牧な性格と、ハン
バートの思い入れの差異がなんとも
面白く哀しい。
しかしロリータの女性的なところは
とりあえず言う事を聞いていれば、
生きるに困らない、しかし、自分の
心は彼のものにはならないという
意思がはっきりしてます。
男はそのうちなんとかなると思いつ
つ、それこそM性丸出しで、彼女に
尽くしてしまうんですね(T_T)
でもそれを映画で観る人は、行きつ
く不毛が見えてしまい、やるせない
気持ちになるのかなー?
なんにしろロリータコンプレックス
という言葉の裏には、成就しない恋
というのが下敷きになっているよう
です。
だから、この言葉に連なる犯罪が後
を絶えないのかなーと感じます。