本日は、明かり掘削等の安全管理の問題です。

3年に1度の割合で出題されています。

最後にH30年度で出題されてからR3年まで出題されてませんので今年は出る可能性が大です。

 

H20年度出題

道路の車道を開削して水道管埋設工事を行う場合、道路工事保安施設に関する次の文章の(イ)~(ホ)に当てはまる適切な語句を解答欄に記入しなさい。

 

(1)  工事に関する情報をわかりやすく提供し、円滑な道路交通を確保するため,道路管理者及び所轄警察署長との協議書又は(イ)に基づき、必要な道路標識、路上工事看板等を設置すること。

(2)  工事開始1週間前から工事開始までの間に、(ロ)に対し,予定工事をわかりやすく周知するために工事情報看板を設置する。また、工事開始から工事終了までの間、工事内容,工事期間、施工者名等を標示した工事(ハ)看板を工事現場付近の歩道に設置するように道路工事保安施設設置基準に規定されている。

(3)  工事現場への出入口、規制区間の主要箇所には(ニ)を配置し、道路標識、カラーコーン等を設置して、常に交通の流れを阻害しないように努める。

(4)  工事責任者は、常時現場を(ホ)し、安全上の不良箇所を発見したときは直ちに改善すること。

 

 

(イ)

(ロ)

(ハ)

(ニ)

(ホ)

道路使用許可書

道路利用者

説明

交通誘導員

巡回

 

 

H21年度出題

掘削面の高さが2m以上となる地山の明かり掘削作業において,労働安全衛生規則に基づき,事業者が行わなければならない事項を5つ解答欄に簡潔に記述しなさい。

ただし,土止め工に関するものは除く。

 

(1)  点検者を指名し、作業を開始する前に作業箇所及びその周辺の状況を調査する。

(2)  地山の掘削作業主任者を選任し、その職務を行わせる。

(3)  大雨の後、中震の後、掘削箇所の異常の有無を指名した点検者により点検する。

(4)  作業に必要な照度を確保する。

(5)  安全に昇降できるための設備を設置する。

(6)  埋設物等に損壊の危険がある場合、建設機械の使用を禁止する。

(7)  大雨、大雪等の悪天候時は作業を中止する。

(8)  飛来落下による災害防止のため、作業員に保護帽を着用させる。

 

H25年度出題

下記の現場条件で工事をする場合、(1)、(2)のいずれかを選びその施工時の安全上の留意点を2つ解答欄に記述しなさい。

(1)  地下埋設物に近接する箇所で施工する場合

(ア) 埋設物の補強、移設、防護、埋戻方法等について発注者、及び埋設物管理者と事前協議をする。

(イ) 施工に先立ち、埋設物台帳と設計図を照らし合わせて、確認の上で試掘を行い、埋設物を埋設物管理者と共に目視にて確認する。

(ウ) 地下埋設物の近接作業方法について作業員に周知する。

(エ) 地下埋設物の破損や作業員に危険の恐れがある時は、手掘りにて掘削する。

(オ) 試掘により確認した埋設物の位置や地質状況は、道路管理者及び注文者へ報告する。

 

(2)  架空線に近接する箇所で施工する場合

(ア) 架空線等上空施設については、現地調査を実施し、種類、位置等を管理者に確認する。

(イ) 架空線等上空施設に近接して工事を行う場合は、防護を行い、その管理者に施工方法の確認や立会いを求める。

(ウ) 建設機械等のブーム、ダンプトラックのダンプアップ等により、接触・切断の危険性がある場合は、必要に応じて立入禁止措置を講じる。

(オ)架空線等上空施設に近接した工事の施工にあたっては、架空線等と機械、工具材料等について安全な離隔を確保する。

 

H26年度出題

労働安全衛生法令などに定められている語句又は数値が誤っているものが文中に含まれている。  (1)~(6)のうちから番号及び誤っている語句又は数値を2つ選び、正しい語句又は数値を解答欄に  記入しなさい。

(1)  事業者は、型わく支保工について支柱の高さが(イ)以上の構造となるときは型わく支保工の構造などの記載事項と組立図及び配置図を労働基準監督署長に当該仕事の開始の日の30日前までに届け出なければならない。

(2)  事業者は、足場上で作業を行う場合において、悪天候若しくは中震以上の地震又は足場の組立てや一部解体若しくは変更後に作業する場合、作業を(ロ)に足場を点検し、異常を認めたときは補修しなければならない。

(3)  重要な仮設工事に土留め壁を用いて明り掘削を行う場合、切ばりの水平方向の設置間隔は5m以下、鋼矢板の根入れ長は(ハ)を下回ってはならない。

(4)  事業者は、酸素欠乏症及び硫化水素中毒にかかるおそれのある暗渠内などで労働者に作業をさせる場合には、作業開始前に空気中の酸素濃度、硫化水素濃度を測定し、規定値を保つように換気しなければならない。ただし、規定値を超えて換気することができない場合、労働者に(ニ)を使用させなければならない。

(5)  急傾斜の斜面掘削に際し、掘削面が高い場合は段切りし、段切りの幅は2m以上とする。

掘削面の高さが(ホ)以上の掘削の際は要求性能墜落制止用等を使用させ、安全帯はグリップなどを使用して親綱に連結させる。

(6)  移動式クレーンで荷を吊り上げた際、ブーム等のたわみにより、吊り荷が外周方向に移動するためフックの位置はたわみを考慮して作業半径の少し(へ)で作業をすること。

 

 

(イ)

(ロ)

(ハ)

(ニ)

(ホ)

(へ)

3.5m

開始する前

3m

空気呼吸器

2m

内側

 

H30年度出題

建設工事現場における作業のうち、次の(1)又は(2)のいずれか1つの番号を選び、番号欄に記入した上で、記入した番号の作業に関して労働者の危険を防止するために、労働安全衛生規則の定めにより事業者が実施すべき安全対策について解答欄に5つ記述しなさい。

 

(1)  明り掘削作業(土止め支保工に関するものは除く)

① 点検者を指名し、作業を開始する前に作業箇所及びその周辺の状況を点検する。

②  地山の掘削作業主任者を選任し、その職務を行わせる。

③ 大雨の後、中震以上の地震の後、掘削箇所の異常の有無を指名した点検者により点検する。

④  作業に必要な照度を確保する。

⑤  安全に昇降できるための設備を設置する。

⑥  埋設物等に損壊の危険がある場合、建設機械の使用を禁止する。

⑦  大雨、大雪等の悪天候時は作業を中止する。

⑧  飛来落下による災害防止のため、作業員に保護帽を着用させる。

 

 

では今回はこれでお終いです。

次回は土石流とその他の出題で安全管理(法規)は最後になります。