撮影が終わって一区切りと思ってたけどまだ『編集作業』があった。


小田急線沿いのレンタルスペースを1時間1,000円程度で借りて始まった編集作業。


いくつもある動画素材をまずは選んで繋げて色味をつけて…


僕は見てるだけなんだけど、監督と編集者からしたらとんでもなく大変な作業。


コンマ何秒を切るか切らないかで何分も考え込んだりして朝から晩までの作業になる。


撮影の時もだけど編集でも僕が直接何か出来ることはあまりないからもどかしい。


だけど見ていて本当に大変なのがよくわかる。


まず何が一番大変そうかって、それぞれ違うイメージを持った完成品の想像図を擦り合わせて、同じイメージを共有するということ。


全く別の脳みその中で想像されている世界や映像をできるだけ近いものにしなければいけない。


それができてからやっとスタートだ。


あとは別の素材を繋げて1つの作品にするという大変さ。


普通の動画とかなら考えた並び順で並べてくっつけるだけなんだけど、ドラマはそうもいかない。


前後の素材で演技が滑らかに繋がっていないといけない。


ただ繋げただけでは何だかぎこちない。


『ただセリフを言っているところを撮っているだけ』になってしまう。


それをいかに滑らかに、自然に、生活の一部を切り取れているか。


撮影自体は「よーいスタート」と「カット」で行われるけど、僕たちの普段の生活はそうじゃない。


そして、ドラマや映画は基本的に僕たちの普段の生活にできるだけ寄せなくちゃならない。


「よーいスタート」から始まって「カット」で終わる世界であってはいけないんだ。


だから編集の段階でそこを滑らかにしていく。


撮影の過程で切らざるを得なくなった1つの世界を編集で繋げてまた1つの世界にしていく。


その過程を見ていると別々の素材がどんどん1つの作品になっていって面白い。


役者さんにもこの編集作業を見せたいくらい。


そんな編集をこなしている編集者と監督には頭が上がらない。


試しに自分でも個人的にドラマ撮って編集までしてみたけど、もう何が何だかさっぱりでより凄さを実感した。


全く別の日、別の時間で撮影されたシーンでも、その二つの素材を滑らかに繋げて、さらにまた別の素材とも繋げて、そんなことをおよそ100を超える素材で行う。


短編ドラマだからこの素材量だけど、地上波や映画ともなるともっともっとだ。


これからドラマを見た時にはそんなことも意識して見てみると面白いと思う。


編集作業中に見つかった課題はもちろん次の撮影で改善。


「あー、次からはカチンコ🎬みたいなのが必要だね」とかそういう感じで。


今思い出しても凄いなと思ったのは、あんなに長時間の編集作業で誰も気が抜けなかったこと。


終始没頭していた。


この集中力と熱がmamochiの長所の1つだと思う。


14時間ほどかけて1〜3話を完成させた。


計6、7分の縦型ショートドラマは既にInstagramで公開済みなので是非見て欲しいです。


やっと。


やっとやり切ったと思うじゃん?


ここからだった。


とんでもなく大変なのは。


想定外が連発したドラマの公開。


作るだけがドラマ制作じゃない。


公開して多くの方に見てもらうまでがドラマ制作。


この公開の部分がいかに重要で大変か。


そんなことを次の記事では書いていきます。



mamochi.film

代表 奥田


【ドラマ作品はここから!】



【ドラマの裏側はここから!】