栄冠ナイン 大谷翔平で甲子園五連覇を目指す(完結編) | まぶたはともだち

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最近はプロ野球もお熱です。

さて、いよいよ完結編です。

思えば、自分が彼を育てるにあたって念頭にあったのがこの動画でした。

これはパワプロ2014ですが……。ミートがやや低いですが、それでも立派な成績。そして何より3年間無敗。

いよいよボクもこの記録に並ぶときが来たのかと思うと、最後の方は常に手が震えていました。

しかし、やはり甘くはなかった……。

 

 

【前回までのあらすじ】

大谷翔平で甲子園5季連続優勝を狙った、花巻高校野球部。

4連覇まで達成し、その目標達成は絶対的なものと思われた。

 

しかし3年夏の甲子園準決勝で1点も取れないまま、5点ビハインドで終盤に突入。

それでも王者の意地を見せ、1点差、2死満塁というところまで追い詰めるも……

どうしてもあと一本が出なかった。

両者の間に、明確な実力差はなかった。競馬で言うところのハナ差。

しかし夏の大会から全試合10点以上差をつけて勝ってきた花巻にとって、追いかける展開に慣れていなかったというのも否定できないだろう。

厳密に言うと、大谷が入部してくる直前の春の甲子園で優勝してたので、5季連続優勝は出来ました。

ただ、やっぱり大谷に不敗神話を樹立させてあげたかった。

 

準決勝の敗因ですが、いくつかに分けてみることが出来ると思います。

以下、どーでもいい分析が延々と続きますので、ドラフトのところまで飛ばしてください。

 

【単純に運がなかった面】

①「甲子園の魔物」が思うように使えなかった

8回にランナーを出せず、自動進行のまま終わってしまった。これが最大の敗因だと思われます。

 

ボクたちの野球部には、性格内気の3年生が5人いました。

2番高橋、3番佐々木隆貴、6番大田、8番佐々木毅。そして控えの田中。

しかし7回1アウトから高橋が発動、9回2アウトから佐々木隆貴が発動したのみに留まりました。

 

野球にたらればは禁句とはいいますが、栄冠ナインは知恵を絞って最適解を見出すシミュレーションゲームでもあります。

大田の魔物が使うタイミングがなかったのは痛かった。特に6回、7回と続けて5番大向で攻撃が終わってしまったので、7回、8回に大田の打席を操作できなかったのは想定外でした。完全に打順の巡り会わせが悪かったといわざるを得ないでしょう。最終的に彼の魔物持ちを確認できたのは、9回、既に発動中の話でした。こうしてみると大向がノーヒットに終わったのも遠因だったのかもしれません。

 

佐々木毅はそもそも打席を操作する機会がなく、確かめられなかった。仮に持っていたとしたら、7回に7番千葉が2ランを打たなければ、あの回のうちに逆転できた可能性もあったんですよね。本当に運がなかった。

田中は9回ノーアウトからに代打で起用したものの、「ラッキーボーイ」だった。もしあそこで魔物を引き当てられていたら、それでも間違いなく逆転サヨナラ勝ちしていたことでしょう。

 

 

【試合上の采配ミス】

②6回ウラ、佐々木隆貴の第3打席で魔物を発動させるべきだった。

ここで発動させておけば9回2アウトの第5打席から発動ということにはならず、得点の期待値はずっと高かった。

出し惜しみがアダとなった。

 

 

③7回ウラ、大谷が打席に入ったときの指示

見ての通り、2点を追いかける場面で1アウト満塁。「甲子園の魔物」が発動中。

ここでボクは「1点差に詰め寄っておけば十分」と考え「犠牲フライ4」を指示。

大谷はその通りにレフトへの平凡なフライを打ち上げ、3塁ランナーはタッチアップし生還しました。

 

この場面、「流し打ち3」の方が良かったという気がしてなりません。

犠牲フライは得てして平凡な外野フライを打ち上げがちです。魔物は動きながらボールを取るケースは相当の確率でエラーしますが、定位置で止まって取った当たりは意外とこぼしません。実際その通りになりましたし。

そのことを考えると、鋭い打球の放てる流し打ちの方がアウトを献上しない確率は高かった。結果論だけど、ここで2点取っておけば負けなかったんだよな……。

 

 

④大谷を交代させるタイミングを見失い、6失点しながら完投させた

結果的にトドメとなる6点目を打たれたのは160球を超えてから。最終的に169球を要しながら完投しました。

見た目には平気そうでしたが、キャッチャーA、スタミナSとはいえ流石にバテていたのではないでしょうか。

9回に入ってからでも松井裕樹に交代していれば、6点目は防げたかもしれません。

 

 

【長期的な観点での育成ミス】

⑤大谷のピッチャーとしての鍛え方が不十分だった。

 

2年秋地点での、大谷の能力はこちら。

3年夏がこうです。

見ての通り、ほとんど変わっていません。

2年秋の地点で投手能力はこれで十分、と思い、野手能力の強化に専念していました。

 

しかし総変化量12はやや心もとない。1学年上の花崎は総変化量16、2学年上の北大路は17ありました。それでも打ち込まれることはままあった。160キロオーバーでノビAのストレートがあるとはいえ、変化球を投げないわけにはいかないのですから……。

とはいえ準決勝以外ではきちんと抑えていたわけで、これも結果論なのかもしれません。どこまで上げれば良かったかという正解はないわけですし。

あとバッターとしてもパワーヒッターが欲しかったよね。「パワーヒッターの本」が来るまで大谷ループはするべきではなかった……?

盗塁Bにするのも面白い試みではあったけど、そもそもあいつヒットの過半数がツーベース以上だった気がするし。

 

⑥2番手ピッチャーを作らなかった。

2年夏終了地点での松井はこの通り。

本を読ませまくっているだけありますが、申し分ない能力です。しかし大谷に限界を感じたときにスパッと変えられる能力ではありません。やはり1年という年齢の差はあまりにも大きいのです。

千葉や佐々木を野手ではなくちゃんとピッチャーとして育てていたら、MAX150キロオーバーで総変化量12はあるピッチャーに出来たでしょう。やっぱりそういう奴らがいた方が良かった。本当に大谷世代を無敗で、ということに拘るのであれば、本を読ませるなら同級生のピッチャーの方が良かった。今更何を言ってもナシのつぶてですが。

 

反省会もこの辺にしておきましょう。

……時は流れて、秋のドラフトの時間がやって参りました。

 

岸里が最初に呼ばれたということは、大谷より彼の方が評価が高かったということなんでしょうか。

 

というわけで、進路は以下の通りです。

 

 

1番ライト、岸里亮佑。日本ハム1位。

打って打って走りまくった1番打者。途中からとりあえず流し打ちを指示すれば最低でツーベースを打ってくれる、という感じに。

史実通り日本ハムに入団。陽岱鋼、中田翔に次ぐ外野の三番手になれるか。

 

2番キャッチャー、佐々木隆貴。巨人1位。

最後の夏は23打数13安打12打点、ホームラン3本と群を抜いた成績を残した。

4試合で5割6分5厘はすごい。初戦から3試合連続ホームランは、忘れようとしても忘れられない気がする。

ポスト阿部慎之助として、キャッチャー不足にあえぐ日本球界を救う存在を目指してくれれば。夢はでっかく。

 

3番センター、大向優司。オリックス1位。

多分目に見えないところでファインプレーを連発していてくれたであろうスーパーマン。

しかし後ろ向きな監督には準決勝でのブレーキばかりが印象に残る。

オリックスではイチローの再来と言われるようになって欲しい。

 

4番ピッチャー、大谷。阪神1位。

この世界では藤浪晋太郎は春夏連覇してないので、下位で指名されていると思います。

甲子園5連覇しようと言い続け、最後の夏は確信を持って優勝できると言い続けてきた男として、特に彼には謝らなくてはならないですね。いやマジで大谷を育てている間、しょっちゅうリアルで高校野球の監督になる夢見たよ。ボク、野球未経験者なんですけど。

 

5番ファースト、高橋翔飛。ソフトバンク1位。

ミートS、パワーS、走力SのトリプルSが4人。起用法に恵まれないながらも最終的にはエゲつない成績を残した。

彼も50打点にしたかった。

ポジションを争うのは新外国人のラヘア。彼が退団し、内川が衰えるまでには実力を発揮したい。

6番セカンド、大田知将。八百屋さんに。

貴重な右打者として奮闘。しかし魔物を使う機会はあまりなかった。

 

7番レフト、千葉耕太。専門学校へ。

3年春のセンバツで5割2分4厘、3年夏の県大会で5割2分9厘と、プロ入りした同期をしのぐ成績を残す。

今思うとこの出塁能力なんだから、彼を6番、大田を7番にすればもっと無理なく大田の魔物が使えたんではないだろうか。敗れた準決勝に限らず。いや後悔先に立たずとはまさにこのことですが。

 

8番サード、佐々木毅。職人に。

ピッチャーとして育ててきたのに入部即内野にコンバートさせられたのは忸怩たる思いだったでしょう。

しかし良く打ってくれました。

 

9番ショート、武拓人。2年。

堅実なフィールディングでチームを支えた。

先輩たちがすごすぎたせいで縁の下の力持ちみたいな扱いだったが、秋からは堂々4番へ。

 

控え、田中大樹。本屋さんに。

最後は代打に出てきて、代打の代打を出されて終わるという悲しい結末に。

秘密兵器と呼ばれて、一番大事なときに出てきてしかし役に立たないというのは本当に悲しかった。

進路は一番有用な本屋さん。ありがたいこってす。

 

控え、千葉耕太。肉屋さんに就職。

最後まで伝令要員としてベンチ入り。

わりかし俊足の選手が多く、1点を争う展開が少なかったため代走としては使いどころが全くなかった。

やっぱり普通にピッチャーとして育てるべきだったろうか。いやしかしE能力ばっかりだからな……。

 

控えピッチャー、松井裕樹。2年。

3年間エースを張り続けた男の後を継ぐのは彼。頑張れ。

 

控えピッチャー、東條大樹。2年。

正直ベンチ外要員になりかけてたけど、合宿でノビBがついたことにより立ちどころに使いどころが生まれた。

リリーフとして頑張ってもらいたい。ちなみに入部当初は「池田凌理」という名前だったのは内緒だ。

(松井と同学年のピッチャー、その後成蹊大学に進学)

 

控えピッチャー、山田将士。2年。

ショートリリーフばっかりだったとはいえ、失点ゼロ。

とにかくこのゲームは打高投低なので、甲子園で優勝するためには最低ピッチャーが2人いる。

その二人目のポジションを維持できるか。
 

最後に大谷のパスワードを紹介して終わります。

こんだけ引っ張りに引っ張って、最後の最後で優勝を逃すというところが、自分らしいなと思いました。

 

【大谷の通算個人成績】(練習試合含む)

54試合 33勝1敗 防御率2.73(287回3分の2を投げ自責点97)345奪三振

 

3割6分1厘(230打数83安打)、14本塁打、76打点、25盗塁

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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