ドカベンの話(延長戦)と、バチバチ(打ち切り)の話 | まぶたはともだち

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読んだ全ての本、マンガ、映画の感想を書いていきます。
最近はプロ野球もお熱です。

・ドカベンの話(延長戦)

昨日radikoで、生まれて初めて「伊集院光 深夜の馬鹿力」を聴きました。

 

ぼかぁ知的好奇心に乏しくインテリという概念の対極に存在している人間なので、ラジオなどほぼ聴くことなどない人間のですが、いやーこいつは面白いですね。「今夜も生でさだまさし」みたいなのを想像してたら、もっとゆっっっくり話してくれるんですよね。何かしながら聴くのに丁度良い。コーナーも1つ1つパンチが効いてたし、気持ちの上では毎週聞きたいと言いたいくらいでした。(正直、週2時間はいきなり習慣づかせるには長い……)

 

んでラジオの序盤、過ぎ去りし6月28日に「クローズアップ現代+」に出る予定だったのが、突然流れた経緯についてお話していたんですけど。

当初はドカベンだけ25分やるということだったのが、なぜか「キャプテン翼」「SLUM DUNK」と併せてスポーツマンガ特集という形になっていて、「話が違う」と断ったんだそうです。憤りの余り、棚を巴投げしたとか。まあワールドカップ中なんでキャプテン翼は分かるしそこそこ掘り下げてましたけど、SLUM DUNKについては田臥選手のインタビューが唐突に流れただけの不自然なものになっていました。うーん、何があったんだNHK。

 

いやしかし野球マンガについては大層造詣が深いとは聴いていましたが、流石でした。ブルートレイン学園のやつらは夜目が効くつってるけど、甲子園予選はどうやって勝ち抜いてきたんだ?っていうご指摘はボクもずっと思っていたことですが、やはりユーモアを交えて力説されると笑ってしまいます。あと名シーンとして、殺人野球を標榜する土佐丸高校がゲッツー崩しのためにヘルメットで送球を弾き飛ばして失明するシーン、横浜学院の谷津吾郎がニワカ仕込みのキャッチャーになるべく、登校時から常にプロテクターをつけて行動、食事のときも防具を外さすみそ汁をストローで吸うというシーンを挙げていたのも印象的でした。忘れかけてたけど、フッと思い出した瞬間笑ってしまった。

 

 

 

・バチバチ(打ち切り)

先日、dアニメストアのアニメロサマーライブのライブ映像を観てたら「無敵看板娘」の主題歌が流れてきて、胸が引き裂かれそうになりました。5年前、作者の佐渡川準先生が自殺したのを思い出したからです。

 

そのせいでこのところ「読んでいる雑誌で、連載中の作家が死ぬなんてことは金輪際ないだろうな」なんてことをずって思っていました。

ところがこれですよ。ドカベンに対して「生きている間に終わらせただけでもエラい」なんて言ってたらこれですよ。いや、厳密に言うと先週をもってチャンピオンの購読を終了する予定だったので、ボクが読者なのかというと微妙なところですが。

 

これが最期のツイート。一生忘れないって……うっ……

 

バチバチ最終章「鮫島、最後の15日間」は、13日目が終わるというところまで来ていました。9年続いた連載も、あと半年ほどで終わるはずでした。

ボクが買い始めたときは「バチバチ」が終わる直前、「バチバチ BURST」が始める直前だったことを思うと、ずっと追ってきたんだなと思います。割とマジで鮫島が土俵で死ぬかもしんないという中で、「死ぬのは怖くない、(父親のように)死にながら生きていく地獄が1番怖い」と語る中で、まさかこういう形の幕引きとは……現実は無慈悲です。いや、だって週刊連載をほとんど休載もなく9年続けてきたわけで、それでいきなり亡くなるってどういうこっちゃねん。

終わったら単行本を1から読もうと思っていましたが、このまま未完となってしまうのでしょうか。今はただ「お疲れ様でした」とだけ申し上げたいと思います。