3.範馬刃牙 #1~37
3-1.実戦シャドーファイティング編(1~2巻)
当初最終章と銘打って始まったシリーズ3作目。
この辺になると刃牙くん唯一無二の強みであるところのイメージトレーニングがシャレにならない…いやシャレになるレベルでインフレしてきて、想像上の巨大なカマキリと死闘を繰り広げることに。
喧嘩商売でネタにされてたの今思い返しても笑える。
ひとりでやってるならそういう自分だけの世界に入ってると解釈できなくもないけど、ルミナとかいう男の子が付き合ってるからシュールすぎるんだよなあ
3-2.超絶!!監獄バトル編(3~10巻)
大統領を拉致しようとしてわざとビスケット・オリバと同じ刑務所に入る、というすさまじい導入からスタート。
この辺になるとバキというジャンルが完全に確立されており、笑っちゃうような大げさな表現が連発されるように。
チェ・ゲバラをモデルにした日系人の革命家ってなんなんすかねマジで
(支えを崩すみたいな発想はオリジナリティあって好き)
3-3.範馬刃牙10.5巻外伝ピクル
恐れ入ります 我々もこの現実をど受け止めたら良いものか……
同感だ……人類誕生が700万年前という常識――
よもやジュラ紀(2億年前)まで遡ろうとはね
さしたる理由もなくティラノザウルスの肉をステーキにして食おうと思った研究員よ……
3-4.野人戦争編(11~23巻)
刃牙は心から悔いていた
「アンタにまさか先を越されるとは」
嫉妬から思わずほとばしり出た失言だった
過去 数多くの局面で――この男に失望してきた
お調子者の――おぼっちゃまリーダー……
そんな彼がよもや――これほど気高い開花を見せようとは……ッッ
愚地克巳、クソミソに扱われているけどそこまでか?
多分ドリアンにガソリンをぶっかけて火をつけたことが原因なんだろうけど、されたことを考えたらボクはやむをえないかな~と。
にしても隻腕というオリジナルとはなんだったのかこれではただの負け犬の遠吠えではないか
もう勇次郎以外に刃牙が苦戦する相手いなくね?と思っていましたが、ここにきて出てきたのが恐竜を食べて暮らしていた原始人。
過去の強敵がインフレについていけなくなるのはバトルマンガあるあるですが、ここではより顕著に。
烈海王のグルグルパンチやはやにえにされるジャックハンマーの醜態は、作者が描きたいものでも読者が読みたいものでもないようにしか思えなくてずっとモヤモヤしながら読んでました。
この辺になると何十メートルもぶっ飛ばされたり、それでもすぐに立ち上がったりみたいなシーンが連発されて、流石にこれはないわ……と醒めた態度で読んでました。
3-5.地上最強の親子喧嘩編(24-37巻)
我がユナイテッドステイツは戦士範馬勇次郎氏と
ここに友好関係を結び
氏を尊重し 氏における一切の生活を侵害することなく
この確約をいかなる事態が起ころうが遵守し
確かなる友好条約を全うすることを誓う
最後の半年だけチャンピオン本誌でリアルタイムで追ってました。
いよいよ勇次郎は「落雷を受けても平気」「衛星から常に監視されていて走るとGPSがズレる」「祖父・範馬勇一郎」など荒唐無稽の極みのような描写だらけに。
正直ラストのエア夜食は当時「はあ?」って思ったけど、直前のバキが勇次郎とごきげんな食事をするシーンを踏まえたうえで読むと、落としどころとしては全然アリだなと思えました。たとえ途中で迷走したとしても、親父を超えるというテーマを全うしたのは普通に評価できると思います。
っていうかあれ以外の終わり方だとマジで勇次郎殺すしかないしね……
マジでここで終わっておけば名作だった。
4.刃牙道 #1~22
1年半のインターバルを経て復活。
いまだに何を描きたかったのか、宮本武蔵は何のために蘇ったのか分からない……
あとボクシング挑戦をうやむやにされた挙句、無残に八つ裂きにされた烈海王はジャック兄さんに負けず劣らず凄惨な尊厳破壊を受けたと思う。これ本当にアニメにするんか?
色々思うところはあるけど、やっぱり「範馬刃牙」までで終わっておくべきでしたね。
もうテーマは全うしてますから、根本的な切り口を変えるしかないんじゃないかなあ……主人公を変えるとか。というか今スピンオフをいくつやってるのか考えたらもうそれだけでいい気がする。
5.バキ道 #1~17
「そもそも読者の誰も相撲を最強の格闘技だと思っていない」という根本的な問題点以外はまあまあ面白かった。久々にジャック兄さんの勝つところ見られたし。
っていうかさ、愚地独歩が関脇に負けるかもって思うやついる?????刃牙とか小結っすよ?どんなハンデつけても横綱でも秒殺じゃないとおかしくない?
古代相撲をひっそり何百年もやってた集団が表の世界に殴り込んでくる、とかだったらまあ良かったんじゃない?
あとみんな言ってることで申し訳ないけど克己に烈海王の腕を移植する展開はどうにかならなかったのか?
まあ烈さんは異世界転生してるからイタコのババアに頼って蘇生させる訳にはいかない…と納得させてたけど、腕が意思を持って勝手に動くシーンでそういうセルフフォローすらできなくなってしまいました。
あと終盤のまとめ方もつまらないとか通り越してる気が。
勇次郎が男をレイプするのもかなり違和感が…勇次郎の暴力性ってそういうんじゃなかったと思うんだけど。
あとなんかみんな首が異常に太くなっているのも不気味……
(後半だいぶ雑になってしまったので、後日書き足すかも)