ナルコプレシー??? | 「右」と「左」の書き順、大丈夫ですか?

ナルコプレシー???

数か月前に同じプロジェクトで働いてたE君。

 

 

 

彼は、今年の春に某国立大学を卒業したばかりの新人。

自社での研修を終え、俺が仕事していた某開発プロジェクトが、

彼にとっても初めての仕事。

(派遣で配属されてきた新人君数名の中の一人)

 

 

年齢的にも、そのプロジェクト内での位置的にも、

俺が新人達の面倒をみていたのですが、

彼はその中でもダントツで優秀でした。

 

 

新人達の中でも、E君は自社研修でも優秀だったそうで

他の会社のプロジェクトに配属された同期全員からも

一目置かれる存在だったようです・・・。

 

 

俺も、

そして、プロジェクトの中で俺の直属の上司である

Gさん(年齢は俺の少し下。ほぼ同世代)も、

彼を高く高く評価していました。。

 

「アイツ、デキルねー」

「相当キレるよねー」(いい意味での『キレる』)

「仕事速いよね。もっと仕事与えないとね~」

・・・などと話していたんです。。

 

 

 

 

ですが!!

 

彼には一般的な社会では理解されにくい特性がありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは・・・

 

 

 

居眠り癖

 

 

 

 

 

ちょっと目を離すと

 

コックリ・・コックリ・・zzzz

 

 

 

 

 

面倒を見るといっても

俺自身も複数の仕事を抱えていましたので

常に監視しているワケにもいかず・・

 

たまーに、居眠りに気付いた時に

声をかけて仕事に世界に戻したりしていました。

 

 

 

確かに、居眠りはマズイんですが、

それを差し引いても、あり余るほど優秀なんです。

 

とにかく仕事は速い。

作らせたモノの品質も高い。

自分で調べる力もある。

理解力も高いので、質問の回数は少ない。

 

質問が少ないので、最初は心配もしたけど、

あまりの出来の良さに、

「質問が少ない=理解している=理解力が高い」

という事を紐づけるのに、時間はかかりませんでした。。

 

 

 

とはいえ、

居眠り・・・なんです。。

 

 

 

 

 

E君たちの面倒を見始めて数日後、

俺とGさんは、課長に呼び出され、こう質問されました。。

 

E君、ちょいちょい居眠りしてるよね?

アイツ大丈夫か?

K君(E君と同期)は、マモさんに

質問してたりして仕事に前向きなんだけど、

そういうのも全くないよね?

ちゃんと仕事やってる??

 

 

それに対しての

俺とGさんの意見は一致してて・・

こう答えました。。

 

あの中ではダントツで優秀ですよ。

とにかく、仕事は速いです。

理解力も段違いで高いので、質問が

少ない理由はそのせいだと思います。

むしろ、少ない説明で理解してくれるので

非常に助かってます。

確かに前向きさは感じられませんが(笑)

居眠りは・・まぁ・・・

気付いたら声かけるようにします。

 

 

(課長)

あ~そうなんだ~。。

でも、K君の方が、前向きな分

伸びるんじゃない?

 

(俺・Gさん)

確かに”前向きさ”ではK君ですけど・・・

ただ・・格が違う!ってくらい彼は優秀です。

たぶん、俺たちの使い方次第だと思います。

 

(課長)

マモさんとGさんだから

そう評価してるけど、他(の会社)に

出したらどうだろ?

 

 

(俺・Gさん)

・・・・

確かに

厳しいかも知れないですね・・・。

彼を理解してくれる上長だと

いいんですけどね~

 

(課長)

実は、新人でもいいから、とにかく人が

欲しい!!っていう案件があって・・・

客先常駐なんだけど、E君達をそこに投入

しようかと思ってるんだけど・・・。

 

(Gさん)

まぁ、今、うちに置いててもそんな仕事無いし・・

そこで経験積んでもらうしかないですね・・

 

 

 

 

 

てな感じで、

 

俺と一カ月ほど一緒に仕事した後、

彼は別会社の某プロジェクトに配属されて行きました。。

 

 

IT業界の悪しき慣習・・・

法の網目をくぐり抜けた「人身売買」www

(この辺は、気が向いたら別のブログ記事にします。)

 

 

 

 

 

それから数か月・・。

 

結局、E君は会社を

辞めてしまったそうです。。

 

 

 

別にクビにしたわけではないと思いますが、

客先からの居眠りの指摘もあったり、

そしてそれが大きな理由となって契約の延長を勝ち取れなかった

ということもあり、

そういったプレッシャーに耐えられなかったのか

自ら退職したのではないかと・・・。

 

まぁ、客先からも指摘され、

それが派遣先の会社へのクレームとなり、

そして、自社にも通告され・・

当然、自社の上司からも指導受けたでしょうし・・

経由するたびにコトが大きくなって伝わるもんですし。。

 

 

 

 

 

 

E君も、何度か課長と話し合って

居眠りしないよう努力はしてたみたいなのですが。。

 

 

どうやら

前日の睡眠時間とか、

疲労度とかに関係なく

突然睡魔が襲ってくる

体質?のようで。。。

 

 

 

 

 

 

 

これをグーグル先生に尋ねてみますと・・

 

 

たぶんこれなんじゃないかと・・

 

ナルコプレシー

日中において場所や状況を選ばず起こる強い眠気の発作を主な症状とする脳疾患(睡眠障害)である。(ウィキペディアより)

 

 

医者でもないので本当のトコロは不明ですけどね。。

 

 

 

 

 

Gさんから

「E君、会社辞めたみたいよ」

と聞いた時に出た言葉は・・

 

もったいない。

(Gさんも、「だよね~」って。)

 

 

 

 

組織が欲しい人材とはなんだろうね?

 

「何かが少し欠けてるけど超優秀!」な人材より

「健康で長時間稼働できるけど仕事は普通レベル」の

人材の方がいいのかね?

 

もちろん、超優秀で、かつ、高負荷に耐えられるのが

一番なのだけどね・・

 

 

特にIT業界!!

 

仕事内容で金額が決まることより、

時間で金額が決まるっていうシステム!

これは弊害が大きいと思う。

 

オーダーをギリクリアする程度の

そこそこのモノ作ったら

あとはテキトーに時間をつぶして金もらおう!

って仕事のやり方に、

責任ってものもないし、

技術的にも人は育たないし・・

癌だと思う。