今回は、人生を変える本との出会い方というテーマで話をしていきます。

 

私はこれまで1000冊以上の様々な本を読んできました。

 

その中で自分の人生を良い方向に変えてくれた本が何冊かありました。その本に出会った時の共通項があったので、それをお話ししようかなと思っています。

 

結論は、その当時持っていた問題意識と他者との会話になります。

 

よく本屋に行って偶然出会った本が自分の人生を変えたという話もあるかもしれませんが、自分にはそれはなかったですね。

 

まず問題意識。とある問題、課題を抱えていて、それを頭の片隅に置きながら人と会話をする。その中で出会った本が自分の人生を変えました。

 

具体的に言うと、自分が「この本のおかげで人生が変わった」と思った本が3冊あります。

 

それらをお伝えすると、1冊目が『嫌われる勇気』ですね。アドラー心理学のエッセンスを凝縮した本で、この本の内容を理解して実行・継続できたら、人間関係の悩みがなくなるよねと思わせてくれる本です。

 

 

嫌われる勇気

 

2冊目が『人生の授業』ですね。これは古代ギリシャのストア派の哲学者、エピクテトスの考えを書いた本なんですけれども、この本の内容を習得して実行・継続できたら、メンタルが強くなるよねと思わせてくれる本です。

 

 

奴隷の哲学者エピクテトス 人生の授業――この生きづらい世の中で「よく生きる」ために

 

3冊目が『マインドセット「やればできる!」の研究』です。

 

これを読んで、人生の良し悪しを決めるのはマインドセットだなと思わせてくれる本です。

 

 

 

 

マインドセットは無意識の思考行動のパターンですね。思考が変われば行動が変わり、行動が変われば習慣が変わって、習慣が変われば人生が変わる。

 

そんな話がありますが、その思考の部分を占めているのがマインドセットです。なので、マインドセットが変われば本当に人生が変わるというのが、様々な事例からわかる本ですね。

 

具体的に、その3冊、嫌われる勇気、人生の授業、マインドセット「やればできる!」の研究。その時に持っていた課題や問題点と会話について、ちょっとお話ししていこうと思います。

 

まず、『嫌われる勇気』を買って読んだ時に思っていたことは、当時ものすごく人間関係に悩んでいました。

 

コンビニエンスストアの本部社員として店舗指導をする立場でしたが、上司や同僚、加盟店のオーナーや店長との人間関係に悩んでいた時期でした。

 

その時に、上司がアドラー心理学にちょっと詳しいという情報を仕入れて、そういう悩みを解決してくれそうな考え方があると聞きました。

 

上司との会話だったか同僚との会話だったか忘れましたが、それで『嫌われる勇気』という本の存在を知り、上司の考えを知る上でも、自分の今の人間関係の悩みに役立つかもしれないという期待も込めて買って読んだら、「わお、すごい」と思いました。当時も問題意識と会話、人との会話のきっかけでこの『嫌われる勇気』に出会ったという感じです。

 

2つ目の『人生の授業』は、出世や給与がなかなか思うようにいかなくて悩んでいた時期に出会いました。

 

出世欲はそんなに強くなかったし、めっちゃ金が欲しいというわけでもなかったんですけれども、周りと比較して出世してないなとか、給与があんまり高くないなと思って悩んでいました。

 

その時に出会ったのがこの『人生の授業』で、エピクテトスの考えとしては、「我々次第であるものと我々次第でないものがある。我々次第でないものを軽んじろ」と言っています。

 

お金や地位、名誉、評価などは他者が決めることで、それをあまり気にするなと言っているんですね。まさに出世や給与は他者の評価で決まることなので、自分は「我々次第でないもの」に苦しんでいたんだなと気づきました。

 

それからは、自分自身で影響を及ぼせるものにフォーカスしていこうという発想になりました。そこから出世や給与の呪縛からは徐々に解かれつつあります。

 

最後、3冊目は『マインドセット「やればできる!」の研究』です。この本に出会ったのは3年以内ですね。

 

なぜかというと、当時の課題として、学習塾に勤めていて、成績が上がる子とそうでない子の差は何だろうとずっと考えていました。能力や地頭じゃない、何かがこれを決めていると考えていました。

 

能力があっても成績が上がらない子や、逆にそうでもない子が普通にどんどん上がって志望校に合格していくのを見てきたので、それが何なのかを考えていたんです。

 

その時の同僚との会話で「マインドセットじゃないか」となったんです。マインドセットを自分はよくわからないなと思っていた時に出会ったのがこの『マインドセット「やればできる!」の研究』です。

 

この本を読んで、「ああ、間違いない。マインドセットだ」と。成績が上がる子と上がらない子はマインドセットが違うと気づきました。これも今も確信を持っていて、ここだろうと。そんなふうに思わせてくれた本です。

 

こんな感じで人生を変える本との出会い方はいろいろありますが、私はその当時持っていた問題課題意識と人との会話、それによって自分の人生を良い方向に変えてくれる本に出会いました。

 

参考になれば嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございました。それでは良い一日をお過ごしください。