4月22日に奈良本公民館で「町長と語ろうまちづくりの会」が開かれました。今年最初の開催で、稲取地区と熱川地区の2地区に分けて行われました。内容としてはこの度策定された「まちづくり総合指針」や、本年度の予算について概要が説明されました。

 

 

住民30名ほどが参加し、質問では学校の送迎バスや九份事業の今後や費用対効果、穴切海岸の落石対策と活用。公園の遊具新設などが出ました。また、異常気象が引き起こす災害について、倒木を事前に察知し対策することなどの意見がありました。

 

 

一方、30日には保健福祉センターで「白田・片瀬 コンパクトシティ検討会議」を立ち上げ、通行止めのままになっている白田川橋の架け替えをどうするのかを主題に、一般市民や住民の代表として区長もそれぞれの地区からコメンテーターとして参加し意見を述べました。特に白田区長は強い口調で橋の掛け替えを訴えました。

 

町長が唱える「コンパクトシティ」とはどのようなものかを、住民に説明するのがこの場の趣旨であったと思います。住みやすいところに住めば治めやすい。というのが町のスタンスと思いますが、住みやすい平地で駅に近く、商店も歩ける範囲内にあれば結局海岸線で、津波の危険性があります。その中で実際に土地を購入し 家を建てるという判断は難しいという意見もありました。

 

一方で山あいに広がる別荘地やマンションでは 最近移住者が増えているという実感があります。私もここに住んでいて、土地や建物に執着がなく転入出が繰り返される実感があります。しかし、当局から見るとコンパクトシティの枠から外れているというイメージが感じ取られました。この辺をどう捉えていくかがこの会議の鍵になっていくような気がしています。

 

 

そして橋についてですが、町長は依然、将来の人口減を理由として架橋には消極的です。しかし決して橋をかけることを拒んでいるのではなく、住民の総意として橋をかけるということに大きな期待、強い熱意が感じられるようであれば、そして、粘り強く訴え続ければ架かると感じています。

 


これからの防災対策を考えると、町全域を見ることの難しさを当局も感じていると思いますが、コンパクトシティに向いている地域と向いていない地域があると感じます。東伊豆町の場合、本編でも述べたように中山間地に別荘やマンションが点在し、移住者も増えています。現状をよく捉えることが大切と感じます。

 

最近、町内にも展開するイオングループが買い物難民対策として「移動スーパー」を展開しているのも頭に入れておく必要がありそうです。私がマックスバリュのコミュニティ副店長をやっていた6年ほど前、本部と取り組んでいたことが形になりました。

 

一方、議会では特に稲取方面の議員はこの橋への関心は高くありません。町全体の構想を考える上でも、今後のまちづくりの上でも多くの人にこの会議に関わってもらいたいですね。